秦野鉱山鉱物採集会(1999.9.26)
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先日,数年ぶりに鉱物採集に行ってきました。益富地学会館の事業の野外研修会です。数年前までは,有志を募って岐阜県苗木地方にまで遠征していたのですが,このごろは他のことで忙しくなったのと,きっかけがなかなかつかめなかったのとで,足が遠のいていました。ところが,今回の研修会は箕面市ということで,久しぶりに参加してみることにしました。
当日は,会館の藤原さんの案内で秦野鉱山を目指します。総勢30人ほどで歩くこと30分あまり。住宅地を抜け,山道に入ります。砂防ダムを超えると,そこには赤茶けた鉱石らしきものがゴロゴロ。早速,ハンマーを取り出し,カンカン。鉱物ハンターの性とでもいうのでしょうか,石を見るとたたきたくなってしまうようです。この河原の石は上流の秦野鉱山から流れ出てきたもので,上流に行くとカスミ滝が涼しげに流れています。さらに河原を上ると,鉱山跡のズリ跡に到着します。
このズリでの採集が,本日のメインです。ここで取れる石の成分で最も多いのが「灰鉄輝石」です。「磁硫鉄鉱」や「閃亜鉛鉱」「方鉛鉱」も,結晶としては認められませんが,それでも独特の光沢を放っています。それらの黒い岩石の中に白い「方解石」があることもあります。金色に輝く「黄鉄鉱」や「黄銅鉱」も見つかりました。残念ながら結晶には見えません。
さて,今回のメインは「灰重石」です。見た目には灰鉄輝石にも似ていますが,ミネラライトを当てるとくっきりと浮き出てきます。とてもきれいなものです。この灰重石は多くの石に含まれていますが,その割合はわずかです。これらの鉱物のほかに,「ざくろ石」も見つかるそうですが,ボクは見つけることはできませんでした。ただ,ざくろ石といってもその結晶は1o以下ということで,ルーペがなければ確認はできそうにありませんでした。
ズリで2時間ほどねばったあげく,5つの標本をゲット。数は少なく,またその結晶も大きくはありませんが,それでもきれいなものです。採集会では,自分のわからない鉱物を教えてもらえるという楽しみの他に,他の参加者と交流ができる楽しみがあります。当然,話は鉱物の話ですが,いろいろな情報を教えてもらえるので,楽しいものです。実際に鉱物採集をしている間は黙々と石をたたいているので,暗〜い雰囲気がしないでもありませんがそんなことはありません。山に入り,自然の中で,ハンマーを振るう。実に健康的です。登山をはじめ,山で遊ぶ人は多いでしょうが,鉱物採集をする人はまだまだ少ないようです。チョット残念なような気がしますが,密かな喜びも感じます。