VISSEL神戸 ’99 2ndステージ前半戦 に思う(1999.9.25)
Devilゾーン
先日, J1の2ndステージ前半戦が終わりました。途中結果ですが,12位ということで,「デビルゾーン」の16・15位には少し余裕がありそうですが,年間トータルなので13位になってしまいます。ということは,ゾーンから2つ目。勝ち点にすると7点の差です。昨年のライバル「福岡」や「京都」は,2〜3位上です。今のところデビルゾーンには浦和と平塚ですが,浦和は4試合連続Vゴール負けをしたりして,決して内容は悪くないようです。平塚は,経営本体が縮小した影響で若手が多く,J1生き残りはちょっと望み薄です。ということで,つまりは「残り1議席」の争いです。浦和,市原,神戸の3チームの中では,この1ヶ月の中断で一番有利なのは,幸か不幸か神戸です。だって五輪代表も日本代表もいないんですから。まぁ韓国代表はいますが。この1ヶ月で,攻撃のバリエーションを増やしてよ!
VS福岡 VS広島
真夏の8月に始まった2ndステージ。緒戦の福岡戦は「残業」引き分け。しかも,ロスタイム失点という,1stステージから続いている神戸の特異パターン。ロスタイム失点⇒残業⇒失点V負けという最悪パターンはもうやめて〜!2戦,ホーム緒戦の広島戦もロスタイム失点。「なんでやねん!」「またや〜!」という観衆の声,声,声。見方によってはスリル満点のゲーム展開ともいえますが,それは得点の上のことだけ。なぜか強い広島も,この試合に限っては明らかに気合不足。野生児久保もいませんでした。神戸はいつものロングボール大作戦。金度勲の頭に合わせ,そのこぼれ球をひろう。でも広島のDFの外国人は長身です。アカンがなぁ。でもなんとか残業中に広島のOGでV勝ち。ラッキーとしかいいようがない。そんでもおめぇ,いつもラッキーが転がっているわけちゃうでぇ。それにしても1stステージも広島にボロ勝ちしたよね。強風の中をものともせず,圧勝でした。先制された広島はDFラインを上げて攻撃に移ったとき,その裏を狙ったパスがおもしろいように決まったのでした。あれは気持ちよかったなぁ。神戸も裏をつけるんや!?と感激。
VS川崎 VS平塚
続く3戦のvs川崎。試合は見ていませんでしたが,終了間際に猛反撃され,あわや残業という展開だったとか。まぁいつものこととはいうものの,なんとも…。4戦はホームに平塚を迎え,勝ち点3を計算できる試合でした。が,これまた前半後半ともにロスタイム失点。何も2点ともロスタイムに入れられることはないやろ!平塚たって,中田はもちろん,呂比須もいない,洪明甫もいない,サテライトのようなチームやないか!そんなところと引き分けてどうすんるんや!これでも4戦無敗と威張れるんか?4戦無敗でも引き分けたり,残業Vゴール勝ちでは3点満点がもらわれへんがな。しかも勝てそうな相手に勝てへんし。でも平塚はそれなりにがんばってましたよ。サイド攻撃の意図も見られたし,積極性もあったし。しかし攻撃が単調です。でもその単調な攻撃に2点も取られてしまった神戸も情けない。
VS京都 VS柏
カズ復帰の京都戦は注目の的。報道陣がわんさと押しかけ,試合もカズのワンマンショー。対する神戸は珍しい白パンツ。この試合の得点は,カズ2点,藤吉,山口というヴェルディ黄金時代のメンバーです。なんや,ラモスの引退試合の予行かいな。次の柏戦は,3度目のホームゲーム。両チームあわせて,韓国代表が4人という韓国戦。韓国デーということで,W杯日韓共催,神戸開催の記念をかねて子どもたちも大勢招待し,大いに盛り上がろうということでしたが,試合は圧倒的に柏ペース。後半,神戸にも攻撃のチャンスがありましたが,洪明甫の冷静な守備の前に完封負け。ロングボールに頼るだけの単調な攻めだと守りやすいわなぁ。洪明甫が上がることもなかったなぁ。
VS横浜
ところが,サッカーはわからないものです。敵地横浜に乗り込んでの横浜戦。「神戸があまりにもかわいそうなので,つい応援しちゃった」という人もいるぐらい,圧倒的に不利な情勢の中で,な,な,なんと!金度勲がヘッドで落としたボールを永島がゴ〜ル!典型的な,そして唯一の神戸のゴールパターンです。見事!横浜って,神戸の攻撃パターンを知らなかったのかなぁ。しかもその虎の子の1点を守りきるなんて,BKもえらい!こんな試合こそ,ユニバーで見たかったゾー!2ndステージのベストゲーム?
VS清水
横浜戦の勝利を土産に,ホームに帰っての清水戦。優勝を争う清水相手に苦戦必至。ところが試合が始まると,清水に精彩がありません。金度勲の先制ゴール。さすがに清水も久保山のゴールで追いついたものの,それでも波に乗り切れずモタモタ。最後は,DFのミスから久保山に勝ち越しゴールを決められてしまいましたが,最後まで清水らしさが見られなかった試合でした。しかし,清水サポの素晴らしいこと。サンバの複雑なリズムに合わせて,オレンジ色が踊ります。ホームのヴィッセルサポもまっつぁお!清水の選手って,幸せですよね。ところが,後日,試合後の久保山のインタビュー?での話が,腹が立つというか,その通りというか。「あんな蹴るだけのチームには負けたくなかった」「蹴ってるだけで,サッカーが楽しいか」と言ったとか。う〜ん。その通りなんだけど…,くやし〜い!
VSC大阪
そのくやしさをC大阪にぶつけるかと思われた次の試合は,なんとボロ負け。この試合こそ,両チーム合わせて6人の韓国代表がいるんですから,韓国代表の紅白戦?試合も黄善洪のハットトリックと,韓国パワー爆発。肝心の神戸の韓国パワーは沈黙。アカンがな〜。
VS磐田
2ndステージ前半戦最後の試合は1stステージの覇者磐田です。2ndステージは不調ですが,とてもじゃないが,勝ち点が計算できる相手ではありません。でもこの試合には12000人以上の観客が入り,神戸のイレブンも気合が入ったんじゃないでしょうか。オリックスの野球のせいで駐車場に入るのに1時間ほどかかり,試合開始に間に合いませんでした。イライラしながら競技場に入ったものの,0−0で一安心。定位置に座り,観戦。磐田を見ていると,なんだかヘンです。長短緩急を織り交ぜた流れるようなパス回し,鋭く裏を突くスルーパスがまったく見られません。これやったら勝てるかも…と淡い期待をいだかせるほどの磐田の出来です。名波一人がいないだけで,こうもチームが変わるのかとさえ思われますが,名波一人だけの問題でもなさそうです。いつもボールの周りだけでサッカーしている感じです。幸い,神戸相手だとこんなサッカーでも個人技でなんとか局面を打開できるのですが,これでは清水には勝てそうにありません。磐田は重症のようです。その重症患者相手に神戸もなかなかゴールがわれません。決定的な場面もいくつかありましたが…。
それにしても,なんで神戸のDFは上がらんのや。相馬のようにサイド攻撃をしてみたら?真ん中の金度勲に合わせるだけやったら,いくら不調の磐田だって守りやすいと言うものでしょう。吉村,三上,崔成勇,もっと上がれよ。特に崔成勇は個人技もあるし,周りもよく見えてるんだから,ボランチにはどう?吉村や阿部のボランチよりいいと思うけどなぁ。河錫舟なんて骨折してもプロテクターをつけてがんばってるんだもの。もっともっと他の選手も,思い切りよく,自分の力を出して欲しいなぁ。それに,足元にばっかりパスをしても,相手に読まれてしまいます。もっと裏をついたり,スペースに飛び込んだりする動きがいるでしょう。元柏レイソルのエジウソンなんて,パスがもらえなくても,自分の意図が回りにわかるように動いていました。その動きを生かすためにも,パスの出し手はその意図を読んだパスを出して欲しい。逆にパスの出し手は,受け手を動かすような意図のあるパスをどんどん出してもいいのではないでしょうか。たとえ,はじめは誰もいなくても,そのうちに受け手が動けるようになると思いますよ。攻撃についてもうひとつ。サイド攻撃とともに神戸に欲しいものは,2列目,3列目からの飛び込み。どのチームでも,後ろからの飛び込みにはマークが付きにくいもの。金や永島のポストプレーがもっと生きると思うんだけど。
がんばれ!VISSEL神戸!
いろいろ無責任に勝手なことを書いてきましたが,要は神戸にがんばって欲しいということ。そして「蹴るだけのサッカー」などと言われないように,スペースを有効に使い,展開の大きなサッカー,長短緩急を織り交ぜたパスの回るサッカーをして欲しい。そうでないと,金度勲一人に頼った攻撃だけでは来年はどうなるの。それに,そんなサッカーばかり見ている少年たちがするサッカーはどうなるの。これからの日本のサッカーを作っていく少年たちのためにも,もっといろいろな攻撃の仕方。パスの回し方。守り方。そんなものを見せて欲しいです。そして,神戸からJ1の火を消さないで欲しい。だって,日本で最初にサッカーが始まったのは,神戸なんでしょ。