秋のマラソン日記(1999.10〜11)
シマノ鈴鹿ロードで夏のロードレースシーズンが終わり,10月中旬から11月中旬までの1ヶ月がボクにとっての「マラソンシーズン」です。世間では冬場がマラソンシーズンということになっているようですが,ジョガーのボクにとっては寒すぎます。とはいっても,数年前までは1月中旬から3月上旬までが冬場のマラソンシーズンでした。しかし,この時期はMTBの貴重なシーズンです。ということで,最近は冬場は山歩きwithMTBとなっています。
そこで,今年も秋のマラソンシーズンがやってきました。11月中旬の揖斐川マラソン(フル)を目標に,シーズン開幕が10月中旬の国生みマラソン(ハーフ)です。次は11月上旬の丹波高原マラソン(30km),青垣マラソン(ハーフ)と続きます。数年前にはこのあとに福知山マラソン(フル)も走っていたのですが,福知山マラソンは道が混むし,朝が早いし,コースは単調ということで,走らなくなっています。
国生みマラソン(1999.10.17)
淡路島の一宮町で開かれるこの大会は,マラソンシーズンの開幕ということもあって,今まで練習をして参加したことがありません。自慢できませんが。しかもこの大会は,淡路島ということもあり,時期的にも自転車で走っていてもそれほど寒くはないので,たいていは自転車で走っていきます。自宅から明石,播淡汽船に乗って,岩屋から一宮町まで,距離は50kmほど?です。これにハーフの距離を加えて,実走約120kmです。自転車とマラソン,「一粒で二度おいしい」というわけです。「一粒で三度おいしい」のがトライアスロンなら,今回はさしずめデュアスロンです。
それにしても淡路島は自転車で走りやすいです。橋ができたというものの西側は交通量はまだまだ少なく,アップダウンはほとんどないし,信号もあまりありません。ついついスピードが上がり,会場に着いたころには足がヘロヘロ状態になってしまいました。これで21kmも走れるんやろか,と不安になってしまいましたが,その不安が的中してしまいました。
かあちゃんに頼まれた線香を買い,着替えて,いよいよスタートです。このコースは,最初の10kmほどは平坦ですが,それからは山の中に入るので,アップダウンの連続です。スタミナ養成にはいいコースですが,いいタイムは出そうにありません。実際,このコースでは自己ワースト記録を何回か記録してしまいました。自転車で来て,練習なしのシーズン開幕レースですから,当然ともいえますが。
今回はいつもにも増して,足が重い。平坦路だってドタドタ。山に入ると,太ももの後ろがピクピク。しばらくすると,ついには足がつってしまいました。ハーフで足がつるなんて,今までになかったことです。やはり歳なのでしょうか。ちょっとショック。そのうちに,ひざが痛くなってきました。これまたハーフでは,初めてのことです。今回は,初物尽くしってところです。ストレッチをしたり,エアーサロンパスをかけたり,これではまるでフルマラソン終盤です。困ったものです。しかもまだ10kmほど残っているのです。痛い足をだまし,だまし走ります。もう走っているというより,歩いているって感じです。きっと,競歩の歩者?の方が速かったことでしょう。
最近はタイムを気にせず,気分よく走ることを心がけてはいるものの,やっぱり自己ワースト記録はイヤなものです。それに今回のように,足がつったり,ひざが痛くなったりするのもイヤです。やっぱり少しは練習もしなくちゃあいけませんよね。反省,反省。でも,この調子だと次の丹波高原マラソンが心配だなぁ。
それにしても,10kmに出て,半分も走らないうちに歩いていた人たち。同じTシャツを着ていたから,同じグループでしょうが,いい加減にもほどがあるやろ!たまたまその日,体調が悪いというのならわかりますが,はじめっから完走できそうにないのに参加するなよ!スタッフが迷惑やろ!参加するなら,それなりに練習をするか,走れる見通しができてからにせえよ!マナーの問題,常識の問題やろ!後走の女子中学生もあきれてたやろ!
丹波高原マラソン(1999.11.3)
ようやく秋らしくなったこの日。前日の雨も上がり,絶好の条件です。前回の国生みマラソンに懲りて,4回ほど練習をしましたが,やはり練習不足でしょう。でも,しないよりマシというものです。しかも,国生みマラソンでハーフを走っているので,今回は少しは走れるでしょう。またもや自己ワースト記録更新ってのだけはさけたいものです。
今年のコースは,例年と違っています。例年,ゴールとなる陸上競技場が工事で使えないためです。ゴールが陸上競技場というのは,TVに出てくる大会みたいでカッコイイですが,実際は,競技場に入ってもまだ数百m走らなきゃいけないんですから,ボクはイヤです。
スタート。とはいっても,人数が多いので,スタートラインに到達するまでに1分が過ぎています。そのあともラッシュの中をゆっくりジョギングです。こんなラッシュが5kmぐらいまで続くのですが,ウォーミングアップにはちょうどイイ感じです。もちろん,記録狙いの人には絶望的な状況でしょうが。いつものように,ほとんど最後尾あたりのスタートですので,周りはのんびりムードです。しゃべりながら走っている人もたくさんいます。そんな中でも一生懸命に前に出るために,ジグザグに走っている人もいます。そんなに急いでどこへ行く。
そろそろ体が温まってきたところが5km地点です。この辺りになると,小刻みにアップダウンが続きます。でも,足は前回の国生みマラソンの時のように痛くはありません。どうやら今日はなんとかなりそうです。それでも無理は禁物です。相変わらずのスローペースでのんびり,のんびり。でも,このペースって,もしかすると自分には一番合っているペースかも知れません。ラップタイムを気にしながら走ったところで,ぜんぜん楽しくなんかないもんね。
折り返し地点までは,徐々に登り,帰りは当然下りです。知らず,知らずにペースも上がってきます。でも,心配していた足の痛みもなく,気分よく走れます。こうなれば気分にまかせて走ってみるか。でも,給水所ではきちんとストレッチ。いつもできている足の裏のマメだって,今回もできていません。不思議なことです。昨年から使っているランニングシューズだからでしょうか。これも気分のいい原因の一つです。
結局,後半の15kmは,前半15kmより10分速く,最後まで気分よく走ることができました。これで揖斐川マラソン完走のメドがついたというものです。やれやれ国生みマラソンの時はどうなるかと心配しましたが…。次の日曜日は青垣でハーフマラソンです。昼食の後は,せっかくの丹波地方なので,お手軽登山として三嶽に登ることにしました。三嶽の記録はこちらへ。
青垣マラソン(1999.11.7)
秋晴れの加古川を早朝に出発。通りなれた道を,青垣町目指します。播州トンネルを抜けたあたりから,まわりがモヤってきました。ええ,こんな中を走るの!?って感じです。しかし,受付を済ませた頃から上空に青空が見え出しました。パラグライダーの基地として有名な岩屋山も頂が見えています。白い雲に浮かぶ岩屋山。イイ感じです。
さて,今回のマラソンはハーフです。4日前に30kmを走っているとはいえ,なんとかなるでしょう。スタートは,いつものように最後尾近くです。ボクがスタートラインにたどり着いた頃には,先頭はもう坂を登っていました。やはり先頭の人たちは速いです。のろのろスタートし,タラタラ走り始めました。でも,ボクにとってはこれはいつものこと。最初から全力で走ったりしたんじゃあ,困ってしまいます。タラタラ走ることがウォーミングアップになっているからです。きっと周りの人だってそうなんじゃないんでしょうかねぇ。ただ立ち止まって,ストレッチはできません。
運動公園を1周して一般道に出る頃には,ラッシュ状態も緩和され,余裕を持って走れます。先日の丹波高原マラソンの影響か,なんとなくペースが速くなっています。5km地点に着く頃には「く,く,苦し〜ぃ!」状態で,この先の16kmが思いやられます。困ったものです。来週はフルだというのに,こんな距離でくたばったんじゃアカンがな。が,やはり苦しいものは苦しいのです。救いは,このコースがフルフラットだということです。川を登っているのですが,ほとんど標高差はありません。
苦しみながらも折り返し地点を過ぎ,あとは帰るだけです。今度は川を下るので,気分的には楽です。折り返し地点付近で知り合いにあいさつをするものの,いつもこのコース上で会うHさんと会えませんでした。いつも会っている人に会わないと,気になります。10年近く前はいっしょにトライアスロン大会に出たりしたのですが,最近は趣味程度に走っているだけとかで,「薬やと思って走っている」とのことでしたが…。どうされたのでしょう。
相変わらず,く,く,苦し〜ぃ状態が続いていますが,15kmの計測地点を過ぎると少しは元気が出てきます。右手の岩屋山からはたくさんのパラグライダーが飛んでいます。ボクが青垣マラソンを走り始めた10年ほど前はハングライダーしか飛んでいなかったのに,今日は1機だけです。と,その1機のハングライダーが近づいてきました。走りながら見ていると,すぐ右手の空き地に着陸。気持ちよさそうやなぁ。
ラストの運動公園周回コースを回り,ゴールへ。もうすでに30分ほど前に先頭はゴールしています。それにしても,あの先頭集団の人たちは,どんな人たちなのでしょう。スピードももちろんですが,苦しそうな表情でそのままゴールまで走り切れるのですから。ボクなんて,苦しそうな表情になったとたんダウンです。心拍数が上がりっぱなしでもいつまでも走れるというのが,スーパーです。
タイムはそれほどいいというわけではないのですが,しんどかった青垣マラソンが終わり,まつたけ弁当をいただいたあとは,山歩きです。今回はMTBの準備も万全。目指すは五台山。記録はこちらへ。
さあいよいよ,秋限定マラソンシーズンの最終ラウンドの揖斐川マラソンだ.。昨日の奈良スポレク祭OL,地学会館の地学講座に続いて,「一粒で三度おいしい」の三度目のおいしさです。この揖斐川マラソンは,今回で12回目を迎えるそうですが,ボクはそのうちの10回ぐらいは参加しています。その魅力は?といわれると,コースと地元の皆さんのもてなしです。揖斐川の渓谷沿いを上り,下る。平坦路はほとんどなく,上るか下るか,曲がるか。川を下る後半だって,決して下っているばかりではありません。当然,自己新記録を狙うには不利です。でもそんなコースですが,沿道の皆さんの応援はすごいです。給水は5kmおきにあり,後半は給食もできます。しかも,その中間地点辺りには救護所があり,エアーサロンパスを持ったボランティアの皆さんが大勢スタンバイしてくれています。なんともありがたいことです。

会場の中央公民館の特設ステージには,いつものように高石ともやさんや山田敬蔵さんが元気な顔を見せています。きっと昨晩のコンサートも大いに盛り上がったことでしょう。それにしても,これだけのサービス精神には敬服します。と同時に,このマラソン大会を大いに盛り上げ,参加者と共にスタッフも楽しんじゃえ!というところが素晴らしいです。そうでなきゃあ,こんな素晴らしい大会を12回も続けることができるわけはありません。年に一度のイベントとはいえ,スタッフだって,揖斐川町,久瀬村,藤橋村の三つの町村にわたり,連絡調整が大変でしょう。ありがたいことです。
参加者にとってうれしいこと。@前夜祭で,前の日から楽しめる。A駅からのシャトルバスが多い。B会場の物産展が楽しい。C開会式も盛り上がる。Dスタート順がゴールタイム別になっている。E給水,給食が多く,種類も多い。水,スポドリはもちろん,食べる方ならバナナ,パン,チョコ,飴,オレンジ,レモン,カロリーメイト,巻き寿司,いなり寿司,ゼリーなどなど,これ以外にもた〜くさんありました。Fコース途中の応援幕。G人家のあるところは,たくさんの方が応援してくれますが,人家のないところでも監察の人が立っていて,応援の途切れることがない。Hゴールのアナウンスも楽しい。Iお風呂にもすぐに運んでくれる。Jお風呂のある福祉センター?での接待Kその他,たくさん。これだけのことを,組織的に運営していくには,どれだけの連絡調整が必要だったことでしょう。それを考えただけでも頭が下がる思いです。こんな楽しい大会だからこそ,毎年参加してしまいます。兵庫県のS山マラソンと大違いです。

スタートは,タイム別とはいっても,やはり混雑します。スターと地点に行くまでに1分以上かかりました。が,これはやむを得ません。ところが,今回は珍事が。スタート直後に,最後尾からサイレンを鳴らしながら救急車が走ってきたのです。「なんや,早速後ろでスタンバイしてるんか」なんて思っていると,参加者の中に割り込んできました。エエ〜!マジかよ!しかたなく,道を空けると,救急車はサイレンを鳴らしながら進んでいきました。その救急車の後ろを走るお調子者もいます。おいおい,車じゃないのに,そんな速さでフルを走れるんか〜。
5kmを過ぎても,まだのんびりムードです。このあたりから揖斐川の渓谷を望むことができます。特に,8kmあたりの赤い橋の上からの景色は素晴らしいです。橋を渡ると,いったん幹線道路に出ます。緩やかに上っていますが,それほど気になる上りではありません。ところが10kmからの上りは,なかなかのものです。1kmずっと上りっぱなしです。まずはここで,一踏ん張り。少し下ると,曲がりくねった道が続きます。暗いトンネルも過ぎ,またもやカーブ。ガードレールの切れ目には,きちんとテープが張られています。
コースの途中で,中部電力の巡視路の表示が目に付きました。関西電力とは違って,黄色の矢印型のプレートに,赤字で「火の用心」その下に黒字で線の名前などが書き込んでありました。やはり,会社が変わると表示も変わるものなんですねぇ。それにしても,あの巡視路は急過ぎて,MTBは乗れそうにありません。残念なことです。
20kmを過ぎ,中間地点では休日出勤の子どもたちによる和太鼓の応援があります。疲れの見え始めた身体に気合が入ります。あともう少しで,給食だ。実は,この頃になると,なぜかお腹が減ってきていたのです。ハンガーノックというほどではないにしても,力が入らなくなってきていました。やれやれ,給水,給食ポイントに到着。まずはスポドリ,次に巻き寿司,バナナ,巻き寿司,バナナ,カロリーメイト,アメ四つ,水一杯。やれやれこれでハンガーノックは大丈夫。あとは,帰るだけや!
いつもならここからスピードがアップするはずですが,今日はダメ。バテたランナーを抜き放題ですが,それほどスピードがアップしている感じではありません。マラソンというのは正直です。練習すればするほどタイムはよくなり,しなければしないほどタイムは落ちていくのです。今シーズンなんて,大会以外には5回ほど走っただけだもんなぁ。現状に妙に納得しながら,走ります。
30kmあたりから高石ともやさんが追いついてきました。最後尾からのスタートだったとかで,やっとここまで来たということです。同伴の外国人ランナーは奇声を発し,元気一杯です。高石さんのあとをついて走るっていると,一定のペースで走っていることがわかります。しかも,沿道の声援には応えています。35km地点ではTVのインタビューも受けるはめになっちゃったんですから,まともに走れたもんじゃありません。ゲストランナーもつらいものです。
35km手前の上りはこたえます。このあたりになると,歩く人もチラホラ。足がつっていたそうです。ところが,ボクはというと,足の豆はできず,筋肉痛や関節痛もほとんどありません。シーズン始めの国生みマラソンの方がよっぽどつらかったです。今日はフルだというのに,不思議なものです。タイムはそれほどいいわけではありませんが,身体のダメージはほとんどありません。タイムがよくないんだから,それだけ楽をしているんだから,ということもいえますが。
長かった渓谷の道から視界が大きく開けてくると,揖斐川マラソンもあと5kmほどになります。これからは,川沿いの堤防をひたすら走るだけです。はるか彼方にはゴールの揖斐川町役場が見えます。こんなふうにゴールが遠くから見えるというのは,いいものなんでしょうか。まだあそこまで走るんかぁ?と思うか,あそこまで走ればいいのだ!と思うか。人によってでしょうねぇ。
ゴール前では,特設の観覧席まで作られています。応援の人も山盛りです。こんなところにも主催者の配慮がうかがえて,楽しいです。ゴールのあとは,お風呂に直行。湯船で手足を伸ばし,極楽,極楽。いつものように短い秋のマラソンシーズンでしたが,今年も満足です。この揖斐川マラソンがあるから,走ろうという気にもなります。冬場は山歩きwithMTBで忙しく,マラソンをする間がありません。その冬場に向けての体力作りに,この時期のマラソンはいいものです。さあ,これからは山歩きwithMTBの季節だ!まずは,来週,氷ノ山だ!