2011春まだ遠し扇ノ山 (2011.5.4)


2年ぶりの扇ノ山です。ということは,2年ぶりの雪中ハイキングということです。先日,上山高原で山開きが行われたということは,上山高原までは除雪ができているということです。近年は,4月になっても登山口までは除雪を行わず,せいぜい上山高原までの除雪で作業は終了。あとは,雪が自然に融けて林道全線開通となります。残雪の多い今年の全線開通は6月頃になりそうです。

3時間のドライブで上山高原に着くと,キャンプ中の一行が思い思いに春の日を楽しんでいます。子どもたちは,残雪でソリ遊びに興じています。大型連休の真っ只中ですが,ここはそれほどの混雑はありません。登山者の車だって,数台しかとまっていません。残雪があるから来ない人,残雪があるから来る人。楽しみ方は人それぞれです。それにしても,せめて登山口まで除雪してくれたらなぁと欲張りな願いも。スパッツを着け,スノボーの靴を履き,板をリュックと身体の間にはさみGO!今回は,アイゼンやスノーシューは用意せず。服装も半そでまったく寒さを感じません。上山高原からいきなり残雪ハイキングです。5月になったというのに,これだけの雪が残っているのが不思議です。さすがは扇ノ山山系です。雪面を見ると,スキーの跡や靴の跡がありますが,その中にはアイゼンを着けた靴跡もあります。

  
上山高原 登山口
上山高原
登山口

ところどころで雪が切れている箇所がありますが,登山口までは林道の8割は雪に覆われています。谷を横切るところでは,残雪が多く,雪の斜面になっています。そこをエッジの効かないスノボーの靴で横切るのですから,スリル満点です。しっかりと雪面に靴を蹴り込み進みます。やがて,目の前には,ショウブ池が見えてきます。この時期のここからの展望は,オイラのお気に入りです。柔らかな緑と濃い緑,足元には緑の湖面が見え,尾根には残雪の白さが鮮やかです。そのはるか先のピークには,扇ノ山山頂避難小屋がちょこっと見えています。

ショウブ池をあとに,林道をもうひと歩き。尾根を回りこみ,谷がかわると,登山口はすぐです。もちろん,登山口にも残雪はたっぷりあります。ここで下着を脱ぎ,シャツ一枚になり,真夏の格好です。初夏の陽気の中を進みます。まずは,小ズッコ小屋へ。このあたりの積雪は1mはありません。それでも,一面の銀世界です。再び,5月やろ?!とツッコミたくなります。小ズッコ小屋をすぎると,疎林の中を進むので,板を背負ったままだとジャマなので手で持つことに。あいかわらず,スキーの跡や靴の跡がありますが,その中にシカと思われる足跡も見えます。しかも,その足跡は人間の足跡と同じルートをたどっています。シカが人間の跡をたどったのか,人間がシカの跡をたどったのか。ちょっとおもしろい足跡です。

                      
小ズッコ小屋 大スギ根性ブナにスノボーを根性ブナUにもスノボーを
小ズッコ小屋
大スギ
根性ブナにスノボーを
根性ブナUにもスノボーを

徐々に傾斜は大きくなっていきますが,それほど急ではないので楽チンです。辺りには,まだ蕾のタムシバ?の木が目立ちます。やはり,このあたりは,例年と比べて1ヶ月から2週間遅れのようです。タムシバの開花もこれからというところでしょうか。傾斜がゆるやかになると,親水公園からの合流地点です。ここからは,ブナの林になります。まだまだブナの木は,冬の装いで,新芽は見当たりません。大スギ?も根性ブナも健在です。このあたりで,積雪は1mほど。春とはほど遠い銀世界です。

再び,傾斜が強くなると,大ズッコへの上りです。いつもなら大ズッコへの上り直下を滑るのですが,今回は時間がないのでとりあえず山頂を目指しましょう。なだらかな大ズッコピークをすぎ,山頂との鞍部へ。ブナ林の中を滑り降りたシュプールがありますが,オイラの技術ではそんなことはムリ。そんなことをすれば,木に激突するだけです。歩きですが,それでも下りは楽チンです。鞍部を過ぎ,山頂への最後の上りです。このあたりは,帰りには滑れそうです。ひとがんばりで上りをクリア。なだらかな尾根に出ると,展望が開けますが,この日は黄砂がひどくて遠望がききません。残念!

  
扇ノ山山頂避難小屋 山ボーダー登場
扇ノ山山頂避難小屋
山ボーダー登場

ゆるやかな上りの向こうに山頂避難小屋が見えてきました。周りの雪はまだ1m以上は積もっているようです。先客は8人ほど。中でもSurpriseは,2人の山ボーダーです。これまで何回も扇ノ山に登りましたが,山ボーダーを見たのは今回が初めてです。しかも,彼らは上手い!この黄砂に汚れた残雪を楽々と滑り,容易くターンを決めています。しかも,はるか下まで滑り降りています。やはり,若いということは素晴しい!羨望の眼差しで若者たちを見送ったあとは,避難小屋でランチです。おにぎり弁当とざるそばです。この陽気では,冷たいざるそばが正解でした。

  
快適だゼィ〜! 仰ぎ見る山頂避難小屋
快適だゼィ〜!
仰ぎ見る山頂避難小屋

食後のコーヒーをいただき,ランチを済ませ,いざブナ林へ。若者たちと交代するようにブナ林に滑り込みます。やはり,板が滑りにくい。それでも,強引にターンを決めると爽快です。楽あれば苦あり。滑った雪は,思ったほどのザラメではなく,しっかりした雪です。部分的には堅いところもあり,要注意です。しかも,当然のことながら滑っただけ上らなければなりません。それほど滑っていないのに,上るとなるとコリャ大変。若者たちは,よくあんな下まで滑ったものです。なんとか上り返し,2本目の滑走です。今度もそれほど下りませんが,それでもブナの木々の間を滑り抜けるのは快感です。これだから,バックカントリーはやめられん!

            
大ズッコからも快適だゼィ〜! ブナ林田植えを待つ海上の耕作地
大ズッコからも快適だゼィ〜!
ブナ林
田植えを待つ海上の耕作地

山頂に引き返して下山にとりかかります。大ズッコの鞍部への下りをちょこっと滑り,大ズッコの北の尾根に向かってちょこっと滑り,大ズッコから小ズッコに向かうブナ林をちょこっと滑り,小ズッコへの下りはソリ滑りでズリズリズリ。小ズッコからは,尾根を北に下り,西ノ丸まで行く予定が,途中で雪が少なくなり,ヤブっぽくなったので林道へ。結局,あまりショートカットにはならず。そのまま林道を下り,ショウブ池展望ポイントへ。朝は曇っていたのでそれほど緑は鮮やかではありませんでしたが,快晴の今は新緑が鮮やかです。春を感じます。林道を再び歩き,スキーヤーを追い越し,上山高原へ。

これから2つ目のお楽しみの始まりです。花です。道路脇の花々が目を楽しませてくれるのです。まずは,ショウジョウバカマ。上山の斜面によく見られますが,今年は少し開花が遅れているようです。そのほか,スミレの仲間の花も見えます。スミレの花は,上山高原だけでなく,海上地区全体で見られます。その種類も多く,アリアケスミレ,ハイシスミレ,スミレサイシン,タチツボスミレ,ニョイスミレなど。スミレだけでなく,ミヤマキケマン,ヤマエンゴサク,ミヤマカタバミなども見られます。中でもイカリソウはオイラのお気に入りです。あの複雑な花の形が魅力的です。

            
            
            
        

 


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