VintageRANDONNEUR りすとあ (2011.1.30)


今から約30年ほど前は,MTBなるものはまだ世に存在せず,ロードレーサーもあまり一般的ではありませんでした。サイクリングで使う自転車といえば,ランドナーやスポルティーフといった車種が主で,キャッピング車といえどもそう珍しいものではありませんでした。ロードレーサーやMTBが大半を占める今日の状況は,当時には想像できませんでした。そんな時代に作ったrandonneurを復活させてみました。

25年以上も倉庫の片隅で眠ったいたrandonneurが目を覚ましたのは,ばあちゃんの一言です。「ええ加減にこの自転車,持って帰って,粗大ゴミで捨ててよ」なんと!30年前に作ったとはいえ,当時でも30万円近くかかった自転車を粗大ゴミで捨てろってか!?モノの価値がわからんにもほどがある!と思ったものの,使い物にならなきゃあ,ああ〜,ばあちゃんの言う通り。自転車の上に積み上げられたガラクタを除け,引っ張り出すと,意外にもサビが目立っていません。これはレストアできるかも。というので,部屋に持ち帰り,復活作業です。

  
復活したVintageRANDONNEUR
復活したVintageRANDONNEUR

まずは,ドロドロに溶け,固着したブレーキブラケットのパッドの除去です。ヘラでこすり取るものの,あまり強くこするとブラケットに傷がつきます。ある程度こすり落としたあとは,パーツクリーナーをつけた布でゴシゴシ。これが意外にも効果的。ブラケットがきれいになったところで,パッドの調達です。幸いなことに,ネットで調べると,流用できるパットを発見し,早速ゲット。

  
クイックレリーズ付きブレーキレバー 直付けセンタープルブレーキ 直付けセンタープルブレーキとフロントキャリア
クイックレリーズ付きブレーキレバー
直付けセンタープルブレーキ
直付けセンタープルブレーキとフロントキャリア

プレーキ本体は直付けセンタープルです。フランス製のマハックがツーリング車の定番でしたが,こちらは命に関わることもあるので,実をとってグランコンペにしました。ただ,ブレーキシューは劣化して,硬化してしまっているので,要交換です。ここでも,パーツクリーナーの登場です。ブレーキアーチの間にたまった汚れなどはひと吹きで吹っ飛んでしまいます。

  
サンプレックス フロントディレイラー サンプレックス スーパークリテリウム? カンパニョロ シフトレバー
サンプレックス フロントディレイラー
サンプレックス スーパークリテリウム?
カンパニョロ シフトレバー

次は,ディレイラーです。当時のrandonneurには,フランス製の部品が使われることが多く,オイラのディレイラーもサンプレックスブランドです。リアが,サンプレックスのスーパークリテリウム?フロントがスーパーコンペティション?前のディレイラーは,なんとか動きそうですが,後ろのディレイラーは,プーリーが動きません。ここで登場したのがパーツクリーナーです。この後の作業でも頻繁に登場し,パーツクリーナーはレストアにはなくてはならないもの,レストアの友です。ディレイラー全体にパーツクリーナーを吹きかけるとあら不思議。今まで固着していたプーリーは快調に回り出し,ディレイラーに着いていたゴミなどもきれいさっぱり除去。恐るべき威力です。後日,自転車屋にグリスアップに出した際,Fディレイラーの破損が見つかり,これまたネットで見つけた同じサンプレックスの物と交換しました。ネットがなければ,今回のレストアもできたかどうか。パーツクリーナー同様,ネットもレストアの友です。

フリーは,スプロケット外しでスプロケットを外すだけ。当時は,5段が主流で,今のようなカセット式ではありません。1枚,1枚がバラバラに外せるものです。それらを外して,パーツクリーナーでブシュ〜!布でゴシゴシすると,あらきれい。

  
TA6アームトリプル シマノ 5段フリーボスタイプ ブルックスプロフェッショナル
TA6アームトリプル
シマノ 5段フリーボスタイプ
ブルックスプロフェッショナル

チェーンホイルはTAです。これもフランスメーカーで,当時,6アームのチェーンホイルは,ツーリング車にはお約束のパーツでした。3枚ギアで,46−37−28という超ワイドレシオです。これも,コッタレス抜きでクランクを抜き,チェーンホイルをばらし,パーツクリーナーをブシュ〜!ゴシゴシこすると,これまたきれい。クセになりそう。

サドルは,これまた当時のツーリング車の定番,ブルックスプロフェッショナル。30年の歳月を経て,黒かった皮のサドルは,色褪せ,なんとも言えない色に変色していますが,これはこれありかもです。サドルの裏からワックスを塗ります。

最後は,フレームです。Wバティッドのクロモリに,コンチネンタルカットラグという凝ったラグを使い,,シートステイは巻きステイです。これはかなり趣味的に作ったフレームです。今見ても,自己満足できます。今では,コンチネンタルラグどころか,ラグを使ったフレームさえ珍しくなりましたが,当時はこれが主流でした。また,フレームポンプも,シートチューブの裏につけ,自転車を担いでもポンプがジャマにならないようにしています。これは,当時流行ったパスハンターのパクリです。でも,自分としては,この方が前三角もスッキリしてイイ感じです。後日,自転車屋さんによると,このフレームはかなり柔らかいということでした。当時,どんなパイプを使ったのか覚えていませんが,イシワタ022ではなく,019を使ったのかもしれません。

  
コンチネンタルラグ 巻きシートステイ パナレーサー COL DE LA vie
コンチネンタルラグ
巻きシートステイ
パナレーサー COL DE LA vie

とここまでがオイラのできること。回転部のグリスアップは,自転車屋に任せることにしましょう。とはいえ,こんなレトロは自転車のレストアをしてくれる自転車はあるんかなぁ。ここで登場したのが,またもやネット。なんと!近場にあるではありませんか。「サイクルライフはりま」HPで,わざわざ「思い入れのある古い自転車の修理,リストア,リメイクなどにも力を入れています。 他店で断られた方も再生をあきらめる前に当店へご相談ください」とあるではありませんか。早速,おジャマすることに。ここまで古い自転車はまだ手掛けたことがないようで,サンプレックスなんて初めて聞くブランドだったようです。それでも,丁寧にレストア作業をしてもらいました。なかでも,ディレイラーの調整は難しかったようで,今のようにカチッ,カチッと変速するわけではないので,その調整が微妙だったそうです。ブレーキ台座も不具合があり,微妙に調整しているとか。フロントキャリアも変形しているので,整形し,できた亀裂はロウ付け。バーテープを巻き,ブレーキブラケットのカバーを加工して,見事復元!ほとんど,当時のままの姿です。かなり感激!

早速乗ってみると,久しぶりに使うトウクリップに靴がなかなか入りません。ハンドル幅も今のロードと違って,少し狭目。ブルプロのサドルは,相変わらず硬い。それでも,13/8タイヤのソフトな乗り心地は,30年前のツーリングを思い出させてくれます。暖かくなったらツーリングに行くかなぁ。

フレーム イシワタ019? コンチネンタルラグに巻きシートステイ
ヘッド タンゲ?輪行仕様 ヘッドを外すと前輪と泥除け付きでフォークが抜ける構造 
ハンドル 日東ユニバシアード105 今のロードに比べるとちょっと狭い
ステム 日東パール  
ハブ シマノ36H スモールフランジでプレーンのスポーク
リム アラヤ 26インチ13/8
タイヤ パナレーサー COL DE LA VIE 13/8 オープンサイドのランドナー仕様
BB TAトリプル 言わずと知れたTAの6アームトリプル
クランク TA トリプル  
チェンリング TA 46−37−28 アウター46は小さい過ぎ?28は保険
スプロケット シマノ5s 今や珍しいボスフリー
ペダル 三ヶ島シルバン ミノウラトウクリップ ビンダストラップ  これまた絶滅危惧種のトウクリップ
シフトレバー カンパニョロ 当時はカンパのレバーは構造がシンプルよかった
FD サンプレックス 2代目サンプレックス 今どき新品で入手できたが奇跡?
RD サンプレックス スーパークリテリウム? 今のディレイラーと比べると…
プレーキレバー グランコンペクイックレリーズ付き クイックレシーズにも装飾がほどこされています
Fブレーキ グランコンペセンタープル直付け カンチブレーキがあまり好きじゃなかったので
Rブレーキ グランコンペセンタープル直付け  
シートポスト サカエLAPRADE  
サドル ブルックスプロフェッショナル 未だに硬いがあまり痛くない
泥よけ 本所 亀甲パターン

 


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