2006 VISSEL神戸観戦記V (2006.7.12〜9.9)


V神戸vsT草津(7.12)

第一クール,第二クールともに負けを喫しているT草津との3度目の対戦です。2敗を喫しているT草津ですが,J2の順位は下位に低迷しています。下位チームにどうして2度も負けてちゃうのでしょう。油断大敵といいますが,それだけで片付けられないものがあるのではないでしょうか。

ホーム開幕戦になったT草津戦では,島田をおさえることができず,チャンスメイクをさせてしまったことにあります。J2では珍しく個人技のある島田をいかに抑えるかがポイントのように思います。幸い,前回,突破されまくった丹羽は出場していません。今日の右サイドは,北本です。攻撃はともかく,守備に関しては大丈夫でしょう。

  
T草津サポーター 朴康造のシュートが決まる!
T草津サポーター
朴康造のシュートが決まる!

それにしても早いものです。長いと思っていたJ2のリーグ戦ですが,今日からは後半戦です。J2になったらそれほど観戦に行けないだろうと思っていたのに,これまで見なかったのは2試合だけです。これなら,シーズンパスを買ってもよかったなぁと思っていたら,ナント!ハーフシーズンパスが販売されたのです。早速,通販でゲット!我ながら,なんともはや。

T草津は下位に低迷していますが,V神戸戦に関しては,どことなく,余裕がありそうです。攻め込まれても,ボールを支配されても,落ち着いています。これまで2勝している相性の良さでしょうか。逆に必死になって攻めているのがV神戸です。優勢にゲームを進めているというのに,余裕がなく,立場が逆転している感じです。しかも,今日はアツ君が欠場なので,ボールが落ち着きません。タメがないので,中盤でボールを持っても展開しずらそう。やむを得ず,バックラインでボールを回すことが多くなり,攻めにスピードがありません。しかも,朴康造は左ウイングに入り,あまり目立ちません。

  
近藤の同点ゴール 河本の勝ち越しゴール
近藤の同点ゴール
河本の勝ち越しゴール

ところが,幸運なことにその目立たなかった朴康造が先制ゴールを上げたのです。左サイドから入れたクロスが,そのままT草津のゴールへ。ところが先制ゴールにはしゃぎすぎたのか,その1分後にあっけなく同点にされちゃいました。何のコッチャ!?しかも,あろうことか,右サイドにまわった島田のアシストです。前回の反省はどうなっているのでしょう。

しかも,後半になると,T草津の決定的なチャンスがあったりで,このまま引き分けか,それとも終了間際に入れられるかという雰囲気の中,CKから勝ち越しゴールを決められてしまいました。どやさ!?これで3敗目?と思ったのもつかの間,今度はV神戸があっけなく同点ゴールです。途中出場の近藤が貴重な同点ゴール。これでいよいよ,引き分けの気配が濃厚になったロスタイム。ホルヴィのCKに河本のドンピシャヘッドが決まり,勝ち越しゴ〜ル!やれやれ,これで3敗は逃れたようです。それにしても,J2の下位チームにどうしてこうも苦戦するのでしょう。確かに,守備の意識が高いチームから点を取るのはむずかしいでしょうが,そんな時にこそ攻撃力が試されるのでしょう。

  
今日のMOM河本
今日のMOM河本

V神戸vs水戸H(7.26)

柏Rとの対戦に完敗し,イマイチトップに立ちきれないV神戸ですが,その後の徳島V戦は辛勝。この水戸H戦で勝利を挙げ,再び連勝街道を突っ走りたいものです。しかも,水戸Hには,2戦2勝と相性もいい。V神戸にとっては,好都合の対戦相手かも。

  
V神戸 平瀬智行 V神戸 vs 水戸H
V神戸 平瀬智行
V神戸 vs 水戸H

前半は,V神戸が押し気味で試合を進めますが,攻撃にアクセントがなく,ダラダラ攻めている感じです。今日の試合のテーマは何?って聞きたくなるような試合運びで,見ていても退屈です。とはいっても,たまに受けるカウンター攻撃にヒヤリ。第1クールでは,このパターンで何試合も負けているので,チョット心配です。柳川と河本の若いCBで大丈夫?

それにしても,北本の右DFはどうよ?まだまだ,クロスの精度は低いし,スピードで相手のDFラインを突破するわけでもないし。こんな中途半端な使い方をするぐらいなら,CBで真ん中をしっかり守りを固めてほしいものですが…。

ダレた試合が進み,前半半ば,DF裏に出たパスを栗原がきっちり決め,先制点。これまでの試合の進み方から考えると,もう1点とれば,勝点3はまちがいないでしょう。追加点がどれだけ早くとれるかというのが,この試合のポイントですが,前半は栗原の1点のみ。あれだけ,自分たちのペースになりながら1点だけとは…。

  
栗原の先制ゴ〜ル! 朴康造のダメ押しシュートが決まる!
栗原の先制ゴ〜ル!
朴康造のダメ押しシュートが決まる!

後半も,前半同様の展開です。時おり,くりだす水戸Hのカウンター攻撃に,一瞬ヒヤリ。このまま,試合が終わるかと思われた終了間際,水戸HのCKくずれから朴康造がDFを振り切り,見事なシュート!それまでがストレスのたまる展開だっただけに,このゴールで気分スッキリ。連勝街道の再開です。

V神戸vsV仙台(8.6)

再び,連勝街道を進むV神戸が,ホームにV仙台を迎えての大事な一戦です。すぐ下に食らいつき,J1昇格を狙うV仙台を突き放すには,絶好のチャンスです。とはいえ,こういう大事な試合にあっさりと負けてしまうのが,これまでのV神戸でした。おかげでいつまでたっても混戦の真っ只中。その方が,緊張があるともいえますが…。

  
V神戸 坪内秀介 V神戸 トモニフロウ
V神戸 平瀬智行
V神戸 トモニフロウ

V仙台は,外国人トリオを押さえればなんとかなるようですが,最後まで抑えきれるかどうか。最近のV神戸は,終盤に押し込まれ,辛くも逃げ切るという試合が続いているだけに不安です。しかも,この試合も北本は右DFだし。4バックのサイドは,攻め上がるのがお約束ですが,北本の場合は攻撃的センスに欠けます。やっぱり,北本はCBで使ってほしいものです。

V仙台は,アウェーということもあってか,無理に攻めようとはせず,カウンター狙いという感じです。もちろん,ボールはV神戸が支配。が,なかなかゴールに結びつかない,シュートにまでもっていけないのが,これまたV神戸です。

  
アツ君のFK アツ君得意の左から切れ込んでのシュートが決まる!
アツ君のFK
アツ君得意の左から切れ込んでのシュートが決まる!

後半に入り,アツ君得意の左から切れ込んで45度からのシュートが決まり,先制!これまでに幾度となく見てきた場面ですが,さすがはアツ君です。このシュートなら,J1でも十分に通用しそうです。でも,毎度のことながら,アツ君頼みのゴールだけではなぁ。

  
喜びに沸くゴール裏 勝点3をゲットだゼィ!
喜びに沸くゴール裏
勝点3をゲットだゼィ!

先制点をとったあとは,一時,DF陣の足が止まり,ピンチを招く場面もありましたが,GK荻のファインプレーや相手のミスにも助けられ,無失点で試合終了。快勝とはいえませんが,とにかく勝点3をゲットできたことが収穫です。大事な試合を落とすことなく勝点をゲットできるようになったというが第2クールからのV神戸の強さです。精神的にもかなり強くなった気がします。この調子で,柏Rと横浜FCを撃破してほしいものです。目指すは,J1自動昇格の2位以内だぁ〜!

V神戸vs愛媛FC(8.12)

最近の十数試合は,柏Rに完敗した試合を除いては,すべて勝ちか引き分けか。第2クールに入ってから順調に勝点を積み上げているV神戸です。今回は,下位に低迷する愛媛FCが対戦相手です。今シーズン,JFLから昇格してきたチームなので,上位に食い込むにはまだまだ力不足という感じがありますが,最近の2試合は東京VとC札幌に連勝し,調子を上げています。油断をしていると,足元をすくわれるかもしれません。カウンターに気をつけて,慎重に試合を進めてほしいものです。

今節も,アツ君と朴康造の両ワイドFWは健在。スタメンはここ何試合も変わらず,これからも変わらないでしょう。となると,これからも北本が右DF?う〜ん,ツライなぁ。素人目にも北本の攻撃センスの無さは明確です。CBの河本の線の細さも気になりますが,今のところ無難にCBをこなしているので問題なしでしょう。ただ,トーメのCBはビミョウやね。

  
変装モーヴィ 隣のスカイマークスタジアムでは花火大会が
変装モーヴィ
隣のスカイマークスタジアムでは花火大会が

前半は,愛媛FCの思う壺。しっかりと守って,サイドからのカウンターですばやく攻める。ゴールこそなりませんでしたが,愛媛FCの方が,自分たちのサッカーができているという自信をもって試合を進めているようでした。もちろん,この伏線には,第2クールの対戦で,試合終了間際に追い上げたという事実もあるでしょう。とにかく,突出した選手はいず,外国人助っ人も無し,JFLの雰囲気を色濃く残した愛媛FCですが,かえって,そのことがチームとしてのまとまりになっているのかもしれません。サッカーは,チームスポーツです。第1クールの神戸のように,一人一人の力は相手を上回っていても,チームとしての力が発揮できずに負けちゃうこともあるのです。その逆が,今の愛媛FCでしょう。

後半は,中盤をあつくした効果で,ボール支配率が高まり,相手のカウンターを受けることも少なくなりました。先制点は,近藤祐介がライダーキックであげたゴールですが,そのあとの追加点が取れなかったのが苦戦の原因です。前節のV仙台戦も,1点を守りきるというきわどい勝利でした。1点を守りきれるようになったという言い方もできますが,追加点を上げて相手を突き放せないとも言えるでしょう。やっぱり,2点,3点と追加点を上げて,楽に勝ちたいですよね。

  
近藤のライダーキックシュートが決まる! カラーになったユニバー競技場の電光掲示板
近藤のライダーキックシュートが決まる!
カラーになったユニバー競技場の電光掲示板

ともかく,これで勝点3を積み上げることができました。それはそれでよかった,よかった。でも,試合内容を見ると限り,今の調子で勝ち進み,J1に上がったとしても,これだけミスが多いんじゃあ勝ち目はありません。しかも,この試合も相手のミスのおかげで0点に抑えることができたしね。サッカーに優勢勝ちはありません。いくら攻めても,シュートが決まらなければ0点です。攻撃面においても,まだまだバリエーション不足です。アツ君と朴康造頼みのチャンスメイクでは,V徳島戦のように2人が抑えられれば,攻め手がなくなりそうです。まだまだ,J1のことを考えるのは,時期尚早でしょうが…。京都Pの苦戦を見ていると,ついついそんなことも考えてしまいます。

V神戸vs東京V(8.26)

以前からうわさのあったバクスター監督の帰国が,本当になってしまいました。やはり,娘さんの病状が思わしくないということです。V神戸の監督である前に,一人の親としてできるだけのことをしたいというのは,当然のことです。2位に上がり,トップが見え始めたV神戸にとっては残念ですが,やむをえません。この東京V戦と次節の横浜FC戦が,バクスター監督に残されたゲームです。しかも,ホームは,今節の東京V戦のみ。これは,絶対に神戸ユニバー競技場に行かなければなりません。ということで,鈴鹿のレースを終え,神戸へ。

夕暮れ迫る神戸ユニバー競技場は,Wスタのように屋根がないので,上空が開放的です。HTにはこの空に花火が打ち上げられる予定です。いつかの試合のように,盛り上がったのは花火のときだけってことにならないことを祈ります。ゴール裏には,バクスター監督ホーム最終戦を意識した横断幕も掲げられています。ピッチの様子を確かめに出てきたバクスター監督に,早速,コールです。それに答えるバクスター監督。今日で最後とは,残念やなぁ。

  
V神戸 柳川雅樹 トモニイコウ!
V神戸 柳川雅樹
トモニイコウ!

試合は,V神戸がボールを支配するものの,東京Vに攻め込まれる場面も。マルクスはそれほど目立った動きがなく,存在感がありません。点を取ることはあっても,取られることはないだろうと思い始めたその矢先,V神戸DFの裏に出た浮き球に,V神戸DFが一瞬棒立ち。オフサイドトラップのかけ損ねか,お見合いをしてしまったのか,はたまたボールウォッチャーになってしまったのか。いずれにしても,楽々と抜け出したシウバは,GK荻の動きを見極め,ループシュート。ユニバー競技場がフリーズした瞬間です。それまでの試合運びから,かなり重い1点であることに違いはありません。勝つには,2点が必要なのですから。

しかも,前半終了間際に丹羽がこの試合2枚目のイエローカードで退場。最悪です。1枚目のファールは,ボールにいかず,相手の足にスライディング。明らかなファールです。イエローもやむえず。2枚目は,ボールを受けるためにガードした身体が相手を押したというのでしょうが,このファールにイエローはチョット厳しいかも。でも,どちらにしても,イエローをすでにもらっているのですから,それを考えたうえでのプレーをするのがプロでしょう。審判の判定に文句をつけたところで,しかたありません。そんな審判の判定を考えたプレーをしてほしいものです。結局,一人の愚かな若者のためにV神戸が窮地に立たされたことは確かです。しかも,勝つには2点が必要。バクスター監督のホーム最後の試合が,こんな情けない状態で終わってしまっては,監督に申し訳ない。

後半は,アツ君をボランチに下げ,2トップに。初出場のガブを左サイド,それまでボランチだったヒデを右サイドに配し,点を取りにいきます。10人になったV神戸ですが,かえって,そのことでモチベーションが上がったようで,動きがよくなっています。特に,両サイドのガブと坪内,ヒデと北本が積極的に攻めあがり,攻撃参加。2トップも,前線からチェックを入れています。10人で戦っているとは感じられないチーム全体の動きです。はたして,これがいつまでもつかというのが問題です。でも,こんな状況でも,しっかり勝点を上げることができれば,それはそれですごいこと。昨年までのV神戸なら,このままズルズルと攻め込まれ,失点を重ね,やる気なし状態になるのが常でした。そして,試合後は,「審判の判定が…」「予想外の事態になって…」「次の試合に向けて前向きに…」とお決まりのコメント。素人が見ても,監督もチームも,本当にプロ?って感じでした。ところが,今年は違います。10人を感じさせない動き。とにかく,点を取り,勝つんだという意欲が感じられます。

  
アツ君のFK決まらず HTには花火大会
アツ君のFK決まらず
HTには花火大会

その意欲が結果に出たのが10分後。アツ君の左CKに河本がドンピシャヘッド!見事なシュートです。なぜか,河本って,決勝ゴールや同点ゴールをよく決めます。そういえば,高校サッカーの県予選決勝でも貴重なゴールを決めたっけ?それだけ,勝負強いといっていいのかもしれません。あとは,身体の線の細ささえ何とかなれば,U−21日本代表だって夢じゃない?

河本の同点ゴールで,俄然,ユニバー競技場はヒートアップ。スタジアム全体が10人のV神戸を後押しします。その応援にこたえるかのように,V神戸は積極的に前へ前へ。ガブのバー直撃もあり,V神戸が優勢ですが,時折見せる東京Vのカウンターにはヒヤリ。それでも,勝ちを狙うV神戸と引き分け狙いの東京Vでは,勢いが違います。結局,お互いにゴールをあげることができず,引き分けが濃厚になったロスタイム。最後まで動きの衰えない朴康造のシュートがこぼれたところへ,これまた最後まで動きまくっていたヒデがつめ,シュート!ボールは,ネットに突き刺さり,逆転!!

これはまさにドラマです。こんな試合展開って,2度もあるんですねぇ。1度目は,永島の引退試合での,永島自らの延長Vゴールです。このときも,絵に描いたような試合展開にビックリさえしたものですが,この試合でもビックリ,感動。バクスター監督のホーム最終戦,退場者を出しながらのロスタイムでの逆転ゴール。間違いなく,今シーズン最高の試合です。昨年までは退場者が出ると,それを言い訳にするかのような無気力な敗戦。そんな精神的にひ弱なV神戸のイメージは,完全に払拭できたといってもいいでしょう。1年足らずでここまでV神戸を育て上げたバクスター監督は,やはり,名将です。早く,娘さんの病気がよくなり,バクスター監督とともにJ1昇格を喜びたいものです。

V神戸vsC札幌(9.9)

バクスター監督が帰国し,松田監督の再登場となったV神戸。ここで負けようものなら,やっぱりバクスター監督がいないと…となりそうです。ここは,是非とも勝点3をゲットし,これまで通りのサッカーを見せてほしいものです。とはいえ,相手はC札幌。第1クールでは,DFラインの裏をとられまくり,逆転負けを喫した相手です。第2クールでは,大勝した相手とはいえ,油断はできません。

       
V神戸 ガブリエル首位目前に意気上がるサポーター
V神戸 ガブリエル
首位目前に意気上がるサポーター

予想通り?ボールを支配しますが,なかなか攻めきれません。時おり見せるC札幌の攻撃は,縦に抜けるスピードがあります。しかも,CBの河本もトーメもそれほどスピードのあるタイプではありません。カウンターに要注意です。

もどかしく時間だけが過ぎ,後半へ。半ばにセットプレーから河本のゴールで先制したものの,その直後のキックオフから数秒後,ペナルティーエリア付近でフリーになったフッキが狙いすまして同点ゴール。先制ゴールの喜びの余韻がまだ残るスタジアムが,一瞬にして凍りついた瞬間です。な,な,なんでフッキをゴール前でフリーにするネン?!C札幌って,フッキさえ抑えれば,ゴールを割られることはないんじゃないの?嗚呼,それなのに,それなのに…。

しかも,終了間際には,C札幌に攻め込まれ,辛うじて引き分けに持ち込んだという感じです。これって,やはり,バクスター監督がいない影響なのでしょうか。松田監督は,バクスター監督のもと,S広島でもプレーをしたことのある人です。バクスター監督の考え方をしっかりと受け継いでいるように思うのですが,本人の代わりはできないということなのでしょうか。そういえば,J千葉のオシム監督も,父親が監督していた時のようにはいかないようです。監督が代わっても,戦術や考え方が変わらず,一貫しているのはいいのでしょうが,プラスαという面ではどうなのでしょう。

かなり疲労感の残る引き分けですが,負けたわけではありません。勝点1をゲットしただけでもマシと考えるべきか。首位が目前になってきただけに,チームの雰囲気が気になります。


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