2006 VISSEL神戸観戦記T(2006.3.4〜4.22)
V神戸vsT草津(3.4)
いよいよ待望のJリーグの開幕です。といっても,今年のV神戸はJ1ではなくJ2でのスタートです。これまでなじみのなかったJ2ですが,昨年のような無様な試合をすることはないでしょう。ただ,昨年と比べてもこれといった主軸になる選手の補強が進んだようには感じられないし,シーズン前の練習試合だってメンバーが固定していない。いくら監督が代わっても,今の様子ではかなり不安です。
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とはいえ,今日の対戦相手はJ2の最下位だった草津です。いくらなんでも負けることはないでそう。草津に負けるようでは,今度はJFL降格?です。でもでも,ボールは丸い。何が起こるかわからないのがスポーツのおもしろさ,怖さ。昨シーズンのようなダレた試合運びをしていたのでは,負けるかもねぇ。
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シーズン開幕の華々しさの中にも一抹の不安を感じながらの観戦となりましたが,その一抹の不安が的中。結果は0:3の完敗!草津相手に有り得ないスコアです。でも,残念ながらそのスコアが現在のV神戸の実力なのでしょう。それにしても,このシーズンオフにグアムまで行って何をトレーニングしてきたというのでしょう。前半こそ,ボールを支配し,優勢に試合を進めたものの,相手ゴールを割ることができず。決定力のなさは昨年と同じです。しかも,たまに攻められるとゴール前で相手をフリーにしてしまう連携のまずさ。特に,この日が初スタメンだった柳川は,プレーが中途半端になり,チームにフィットしていない感じ。その柳川よりもひどかったのがGKの本田。3点目のミスをはじめ,この試合でどれだけのミスをしたことか。しかも,DF陣のコーチングがあまりできていないみたい。柳川にもっと指示をしてやれば,柳川だって動きやすかったでしょう。それに対して良かったのは草津のGK。前半はファインセーブの連発で,チームのヤル気を引き出していました。このGKの+−の差が0:3のスコアとなって現れたのでしょうか。
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それにもろかったのが右DFの丹羽。草津NO10の島田にかわされ,2度もアシストを決められてしまいました。しかも,積極的な上がりは見られず。左DFの坪内は何度かサイドを駆け上がることがあったものの,これでは4バックの意味がありません。昨年の3バックの方がまだマシです。攻めても攻め切れず,守っても守り切れず。J2相手に昨年とまったく同じことの繰り返し。いったい,今シーズンもどうなるのでしょう。不安だらけの開幕戦となってしまいました。嗚呼,無情。
先週の惨敗から1週間。J2の厳しさを味わったV神戸が,今日はどのように戦うのでしょう。ふつうに考えれば,J2降格とはいえ,昨シーズンまではJ1で戦っていたV神戸とJFL上がりの愛媛FCなら,V神戸が勝つのが当たり前です。でも,そうはいかないのがチームスポーツのおもしろさであり,難しさです。V神戸はJ2に降格し,その初戦で惨敗を喫しています。愛媛FCは,J2昇格の勢いがあり,その勢いのままに初戦の横浜FC戦では終了間際に決勝ゴールをあげています。勢いだけでは,愛媛FCが有利です。
さてその愛媛FCですが,メンバーを見ても,誰が誰だか。でも,試合の進め方はゴール前の守りを固めて,サイドから素早く攻めるというJ2の鉄則?に則ったものです。ダイレクトに1・2で攻め込むものの,クロスの精度が悪かったり,シュートの精度が悪かったりで,ゴールは遠い感じです。逆にいえば,この日のV神戸の勝利は,愛媛FCの決定力のなさに助けられたともいえます。これが,J1のチームが相手なら3点はとられていたでしょう。
V神戸は,あいかわらず,決定力のなさと展開力のなさでゴールが遠い。それどころか,先週のT草津戦ほどのゲーム支配率はなく,やや優勢といった程度です。愛媛FC相手にこれではなぁ。ただ,先週の草津戦同様,選手一人一人の技術は,V神戸の選手の方が高い。問題は,その個人の技術がチームとして生かされていないことです。戦術が徹底していないのでしょうか,「個人」が一生懸命にプレーをしている感じです。チームスポーツとしてのサッカーではありません。
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これで2試合を見てきたわけですが,特に気になったのが守備です。あまり攻められることがないので,守りのリズムができにくいのでしょうか,たまに攻められるとゴール前でも相手選手をフリーにしてしまう場面が目立ちます。J2だから?ゴールになることはありませんが,J1なら確実に失点です。この原因のひとつには,新加入の柳川の存在がありそうです。4バックの真ん中を北本と柳川の2人で守っているのですが,柳川のプレーが中途半端というか不安定というか,そのカバーをする北本がとまどっているように見えます。高卒ルーキーに初めから安定したプレーを求めるのは酷でしょうが,背が高いだけではCBはつとまりません。
GKはさすがに本田はなく,今日は荻晃太が先発です。この日は,それほど決定的な場面が少なかったので,ファインセーブでスタジアムを沸かすことはありませんでしたが,しっかりと声を出しコーチングができていたようです。やはり,最後尾からの指示が的確にできなければ,守備も安定しないでしょう。これから経験を積んで,V神戸の守護神として活躍してほしいものです。
とはいえ,とりあえずは,1年ぶりのホームの勝利です。勝てただけでもOKかも。この勝利をバネとして,これから勢いに乗って連勝街道を驀進してほしいものです。チームって,勝つことによって良くなるものですからね。
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開幕のT草津戦では0:3と完敗し,いきなり出だしでつまづいたV神戸ですが,その後の愛媛FCと鳥栖Fに連勝。なんとか上昇のきっかけをつかみかけたようです。しかし,まだまだ安心はできません。J2の中堅である水戸Hに勝って3連勝し,上昇気流に乗りたいものです。
この日のスタメンもほとんど変わらず。CBには高卒ルーキーの柳川が入っています。高さがあり,これからの選手でしょうが,チョット不安。プレーが中途半端なうえに,北本が柳川の動きに対応しづらいようです。攻撃面は,近藤と茂木と朴の3トップでは,高さがないだけにパス回しで相手DFを崩すしかありません。そのためには3人のコンビネーションが問題になりますが,今日はどうでしょう。
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中盤は,アツ君を中心とした3人です。そのアツ君が,開始早々にゴール正面のFKを直接ゴール!これでペースをつかんだV神戸は,余裕をもって試合を進め,前半終了間際にもアツ君のFKからのゴールで2点目。後半も開始早々,FKからの早いリスタートで朴がゴール前に抜け出し,左足でゴール!これで3点!ところがその後は追加点を奪えず,時間が過ぎるだけ。勝敗だけを考えればそれでもいいのですが,それまでのゴールはすべてセットプレーから。流れの中からのゴールを見たいものです。が…。
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終了近くに4点目が入りました。GK荻のキックが村瀬に渡り,そのままDFと競り合いながらシュート。村瀬のJ初ゴールとなりました。得点を見ても,試合の流れを見ても,V神戸が勝つのが当然といった試合でした。水戸Hの決定的な場面は少なく,DF陣も安定していました。選手一人ひとりの力からいっても勝って当たり前といった試合でしたが,それでいいのでしょうか。
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昨シーズン,圧倒的な力で勝ち進んだ京都PがJ1で未勝利です。ただJ2で勝っただけでは,その先が続きません。J2では中盤でのミスが,即,ゴールにつながることは少ないようです。しかし,J1では,そのミスがゴールにつながります。相手のミスをゴールにつなげる貪欲さ・試合運びのうまさ・抜け目のなさが欲しいものです。そして何よりも,FWに高さがないだけに,速いパス回しで相手DFを翻弄するような「セクシーサッカー」を見たいものです。
3連勝のあと,昨シーズン下位の徳島Vに0:3の完敗。あいかわらず,波に乗り切れないというか,パフォーマンスが安定しないというか。これまでの敗戦は,ともかく決定力ないということが敗因です。これまでの5試合は,V神戸がボールを支配していることは確かです。シュート数にしても,V神戸の方が多いはず。なのに,点が入らない!見ていてもかなりストレスの溜まる試合が多い。さて,今回のV仙台はどうでしょう。
V仙台は,昨シーズン勝点1差でJ1入れ替え戦出場を逃したチームです。今シーズンは,トップの3人を外国人で固め,攻撃力のアップを図っています。8人で守って,攻撃はトップの3人にお任せという感じでしょうか。この外国人トリオのできがポイントでしょう。対するV神戸は,バロンを獲得し,高さのある攻撃もできそうです。しかも,CBには,新加入のトーメがスタメンで入っています。2人の外国人の活躍に期待しましょう。
試合は,いつものようにV神戸がボールを支配し,これまたいつものように?攻めてもゴールになりません。昨シーズン上位のV仙台とでも,個人の技術とボール支配率ではV神戸に到底かないません。というのに,ゴールが決まらない。シュートが枠を外れる。枠の中に飛べば,GKの正面。あるいは,力のないボールがバックパスのように飛ぶだけ。これでは,何本シュートを打っても入りません。圧倒的に攻めているというのに,なぜかゴールの予感がしません。
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0:0のまま後半に突入。後半も半ばまではV神戸のペースですが,半ば過ぎになるとV仙台の攻撃が目立つようになりました。しかも,攻めた時は,きっちりとシュートで終わっています。なんだかイヤな展開になってきましたが,残り時間が少なくなり,引き分けの香りが…。そんな時です。V神戸のCK崩れから,一気にV仙台のカウンター攻撃!外国人の3人がV神戸ゴールに迫ります。ここで,なぜか坪内が相手との距離を開けすぎ,楽々とシュートを打たれてしまいました。一旦はGK荻がこのシュートを防いだものの,こぼれ球を押し込まれてゴール。何ともあっけないゴールです。あれだけ攻めても1点も入らなかったのに,たった1回のカウンター攻撃で1点。数秒間の出来事です。
結局,この1点を返せず,0:1で負けてしまいました。この試合も,ゲームを支配しながら,勝負で負けるという結果となりました。あれだけせめたのに,どうして1点も入らないのかなぁ。やっぱり,決定力がないということなのでしょう。ペナルティーエリア付近までは,いい形でもっていくのですが,そのあとが続きません。もう1本のパスが出れば,相手を崩せそうですが,そのパスを出すところがありません。それだけV仙台のDF陣が集中していたということでしょうが,それを崩すための工夫が見られません。こんなところが決定力のなさにつながっているのでしょう。
試合後の両監督のコメントは,V神戸の方が力が上といったような内容でした。でも,いくら力が上であっても,負けるということは力がないということです。チームスポーツの難しさを感じるこの試合でした。
3連勝のあとの連敗,そして引き分け。どうも波に乗り切れません。しかも、前節のM山形戦では引き分けながらも、内容は圧倒的に攻められていたとか。これまで点差はともかく,内容で負けることはなかったのですが,最近の試合は内容でも負けることがあるようです。
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今節のC札幌は,攻撃力のあるチームというイメージです。実際,試合が始まるとボールを支配し,V神戸DFの裏に次々とスルーパスを通してきます。先制こそしたものの,あとは完全なC札幌ペース。後半になり,C札幌の相川に豪快に決められた後は,もうバタバタ。挙句の果てには,OGで勝ち越し点をプレゼントです。こりゃあ,どやさ!?
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試合後,バクスター監督がやる気のない選手にがっかりしたというようなコメントをしていましたが,監督がこんなことを言ってもいいのかなぁ。選手のやる気を引き出すのも監督の仕事でしょ。と同時に,今の戦術などを的確に組み立てるのも仕事でしょ。気持ちの持ちようしだいというのでは,プロとしてどうでしょう。
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次節は,目下首位を独走中の柏R戦です。ここで柏Rの独走を食い止めなければいけません。さてさて,どうなることやら。
アウェーの柏R戦は勝ったものの,そのあとの横浜FC戦では,ボールを支配しながらも,あいかわらずの決定力のなさで敗退。どうにもこうにも,上昇気流に乗り切れないV神戸です。今節は,今シーズン,V神戸同様にJ2に降格した東京Vと対戦です。これって,「降格ダービー」?
柏R同様に,今年のJ1復帰を狙う東京Vは上位につけています。ところが,V神戸はしっかり中位に定着。まだ,第一クールが終わりかけているだけとはいうものの,こんな調子でJ1復帰があるのかねぇと不安になってしまいます。もう1ランクアップするためにも,今日の東京V戦は完勝し,安定したパフォーマンスを見せてほしいものです。
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今シーズンの東京Vは,主力が抜け,大幅な戦力ダウンが予想されましたが,それでもJ2では上位にいけるだけの力はあるようです。さほど戦力の抜けていないV神戸は,中位にとどまったまま。この差って,いったい何なのでしょう。少なくても,今日の試合に関しては,V神戸の完勝です。開始早々の先制ゴール。前半終了間際に追いつかれたものの,後半開始早々の勝ち越しゴールと,終了間際のだめ押しゴール。東京Vに攻め込まれる場面もありましたが,無難に守り,さほどのピンチはなし。東京Vが上位というが不思議なぐらいです。
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今日のように,しっかり走れ,守れ,攻めることができれば,上位進出は可能でしょう。長いリーグ戦の四分の一が終わろうとしているだけですが,波に乗れなず勝ち点が伸びなかったV神戸が,今後,上位に進出するには何が必要なのでしょう。手っ取り早いのが,ゴールゲッターの獲得です。負け試合の半分以上は,ボールを支配している試合です。ボールを支配しながらもゴールを奪えず。逆に一発のカウンターに沈むという試合の多かったこと。決定力を高めるのには,強力なゴールゲッターを獲得するのが簡単です。でも,それは,これまでV神戸がたどってきた道。その結果がJ2降格なのですから,安易な選択はさけなければいけません。ということは,今ある戦力で,いかに連携を高めるかということです。
今のV神戸の攻撃に足りないものは,スペースと縦への動きでしょう。サイドチェンジをおりまぜながら,両サイドを広く使った攻撃があまり見られません。それどころか,ほとんどのパスが足元に出るので,攻めにスピードがありません。当然,縦へパスを出すことは不可能になり,ゴール直結のスルーパスが出ることはありません。セットプレーからのゴールだけでは連勝はできないでしょう。