今春はGWでも残雪たっぷり 氷ノ山(2006.5.4) 


  
P・@〜B
P・@〜B

氷ノ山でまだ滑れる!?

前日に,S田さんからうれしい情報をゲット。彼の無線仲間の話によると,氷ノ山は今でも残雪が多くて,スキーやスノボーで滑ることができそうだとか。しかも,横行渓谷からだと,広域林道との合流点まで除雪ができているとか。ということは,大段ヶ平コースの登山口のすぐ近くまで車で行くことができるということです。しかも,大段ヶ平コースは,氷ノ山にある数あるコースの中で,最楽チンコースです。さらには,話によると,神大ヒュッテから上は雪だとか。てことは,山頂から神大ヒュッテまで滑ることができるってこと?これはもう,行くしかありませんねェ。

R29から右折し,大屋スキー場の前を通り,栗ノ下の集落から横行渓谷へ。横行の集落を過ぎると,名水ぶなのしずくがあります。ここで,加古川のまずい水と入れ替えましょう。何年か前に来た時もそうでしたが,この前の広場でキャンプしている人たちがいるのです。名水があるので,水には困らないでしょうが,トイレはどうするんでしょう。お風呂は,近くの中間温泉に入るのかなぁ。キャンプ場じゃないので,全く施設はありませんが,かえってそれがいいのかもしれません。

ぶなのしずくを跡に,大段ヶ平を目指してGO!渓谷沿いの道は,しだいに標高を上げ,やがては道の両脇に雪が見えるようになります。多いところでは,車以上の高さもあり,ここがとても兵庫県とは思えません。正面にも,白く光る稜線が見えるようになると,広域林道との合流点はすぐです。

大段ヶ平コースへ

合流点(P)では,4WD車が何台も集まっており,ハイカーの車も数台とまっています。広域林道は,大段ヶ平までは4WDにチェーンを巻けば行けそうですが,南には全く行けそうにありません。大段ヶ平まではすぐですし,タイヤがHTなので無理はせず,車をとめて準備です。リュックにスノボーを着け,念のためにアイゼンをリュックに入れます。熱くなりそうなので,半そでシャツで登りましょう。

大段ヶ平登山口(@)には雪がありません。道の反対側にはバイオトイレがありますが,まだ利用はできないみたい。バイク止めの杭を抜け,登山道へ。しばらくは雪のない登山道を登ります。両側をササではさまれているので,展望はありませんが,雪が積もればこのササ原が雪原になるのでしょう。そうなると,ブナの林を気分よくダウンヒルってこともありでしょう。登山道まで積雪があり,横行渓谷の林道が除雪されているなんて好条件の日ってあるんでしょうかねぇ。

春というより初夏といえる日差しを受けながらのんびり山歩きをします。ササ原の切れ目から雪の斜面や妙見山などのシルエットが見えます。やがて,道は急になり,登りきったところに大屋町の避難小屋があります。再び,急斜面を登ると,今度は雪原が広がっています。あまり雪の量は多くないので,ブッシュがあちこちに出て,滑ることは難しそうです。

  
大屋町避難小屋 山頂小屋
大屋町避難小屋
山頂小屋

えっ!?もう山頂!?

尾根が合流している地点に出ると,正面に神大ヒュッテが見え始めます。このあたりはブッシュが少なく,雪もあるので滑ることができるでしょう。こりゃあ,いいねぇ。山頂まで雪が続いていたら,ここまで一気にダウンヒルだぁ〜!と,お気楽に歩を進めます。神大ヒュッテ(A)には,先客がいます。見ると,足元は長靴。小さなリュックを背負って,こちらもお気楽モードです。う〜ん,リュックの中のアイゼンがチョット恥ずかしいかも。

神大ヒュッテからも時折ブッシュを避けながら歩行が続きます。やがて,樹林帯に入りますが,北を見ると,たくさんの踏み跡があります。おそらく,東尾根ルートから登った来た人たちのものなのでしょう。東尾根ルートに合流すると,北側の展望が一気に開けてきます。切れ落ちた斜面のはるか向こうには,ハチ高原から東ハチが見え,その手前には氷ノ山国際のゲレンデも見えています。雪は所々にあるだけで,このあたりにこれだけの雪原があるのが不思議です。

北斜面と横行谷源頭部

帰りのルートを捜しながら登ります。ササが出ているので,ルートを誤ると行き止まりってことになるかもしれません。雪が続いているところを確かめながらぶらぶらと歩きます。気温は高いはずですが,雪はしっかりと締まっているので,靴がめり込むことがなく,歩きやすい。これなら滑るのだって,案外楽かもね。

杉林を過ぎると,いきなり正面に山頂避難小屋が見えてきます。えっ!?もう山頂!?って感じです。やっぱり,大段ヶ平コースは早いし,楽チンですね。山頂の雪原に着くと,早速,ひと滑りです。思った通り,締まった雪なので,比較的滑りやすい。ただ,雪面にできた溝が強敵です。おそらく,雨が流れて雪面を掘ったのでしょう。5月ともなると,こんなこともあるんだなぁ。

  
ハチ高原を見下ろしながら
ハチ高原を見下ろしながら

北斜面をひと滑りし,今度は南斜面です。ですが,こちらは緩斜面なので板が滑るのでしょうか。用意をしていると,山スキー氏がやってきました。少しお話をして,写真を撮ってもらうことに。滑り出してみると,案の定,緩やかなうえに雪がベチャベチャなので板が滑らす,スピードが出ません。チョット残念。写真の御礼を言うと,山スキー氏は東尾根方面に滑っていきました。さて,この斜面ではチョットもの足りんなぁということで,すぐ下の谷に降りてみましょう。

  
南斜面を滑りましょう 楽あれば苦あり
南斜面を滑りましょう
楽あれば苦あり

南斜面の左側を滑り降りると,谷の上部に出ます。ここには,雪のない時期には近づくことのできない岩場もあります。急斜面を横切り,尾根に向かいます。少し歩くところもありますが,急斜面を横切るのでスリルもあります。尾根に出ると,あとはそのまま尾根を歩くだけ。この谷は,横行渓谷の源頭部にあたる谷ですから,そのままこの谷を滑り降りると駐車地点に直行できるかも。でも,この谷には滝があるので,それはチョット無理かなぁ。それとも,雪がもっとあれば滑り下りることができるのかなぁ。

  
横行渓谷源頭の谷 横行谷を滑る
横行渓谷源頭の谷
横行谷を滑る

ブナ林に向かって滑り降りるこの谷は,積雪も多く,雪質もいいのでご機嫌です。5月のGWにしてこれだけ滑れるなんて,うれしいじゃああ〜りませんか。誰か,ここにリフトをつけてくれ〜!雪面に深く掘れた溝も圧雪してくれ〜!でも,ブナ林の中を滑り降りる快感は,誰にも教えたくないよなぁ。

滑り疲れたあとは,ランチタイムです。いつもなら山頂でランチタイムにするのですが,ハイカーが多そうだし,この稜線でも眺めがいいので,ここでランチタイムだ。扇ノ山に青ヶ丸,仏ノ尾を眺めながらざるそばを食します。白い雪と青い空,遠くに見える山々。初夏を思わせる日差しをいっぱいに受けながらのランチは,至福のひと時です。

  
横行谷から稜線を見る 青い空に飛行機雲
横行谷から稜線を見る
青い空に飛行機雲

かしまし元娘

食後にひと滑りをして,山頂に向かいます。山頂直下の上りには,雪は全くなく,土の道です。ササの壁の向こうに雪原が広がっているなんて,想像できません。千年キャラボクを過ぎ,ひと登りで山頂です。山頂(B)には,思ったほどのハイカーはいず,みなさん,思い思いにのんびり。ボードを背負ってうろつくのはチョット場違いな感じもあるので,そそくさと下山にとりかかりましょう。

下山の準備をしていると,声をかけてきた人がいます。よく見ると,去年,扇ノ山でいっしょになった鳥取のかしまし元娘さんたちです。今日は2人ですが,鳥取弁をまじえたしゃべりは,留まるところを知りません。一年の齢を重ねても,なお衰えを見せないそのエネルギー。明日は扇ノ山に登るとか。あとで知ったのですが,お孫さんもいるおばあちゃんだそうです。いやはや,もう…。

  
扇ノ山,青ヶ丸,仏ノ尾 かしまし元娘
扇ノ山,青ヶ丸,仏ノ尾
かしまし元娘

極楽ダウンヒル

再会を期して,お互いに別々のルートへ。早速,山頂からの滑りを楽しみます。といっても,緩い斜面なのでほとんど直滑降です。それでも杉林に入るところで失速。スケーティングでクリアし,再び,ダウンヒル。ササをよけながらのルート選択で,それはそれでおもしろい。杉林を抜けたところでまたもや失速。でも,スケーティングでクリアできるので,マシってものです。それから杉林の中へ。ブッシュや杉をよけながらの滑降は,慣れるとけっこうおもしろいものです。神大ヒュッテが見えると,ダウンヒルのフィニッシュが間近です。とにかく,滑れるところまで滑りましょう。

神大ヒュッテ(A)を過ぎ,まだ執拗に滑っていると,深い溝にはまり転倒。そのときのこけ方が悪かったのか,ひざに激痛が。これはちょっとヤバイかもよ。でも,しばらくすると痛みが和らいだので,もう少しだけ滑っちゃいましょう。そして,とうとう滑降不可能に。ここで板を脱ぎ,歩きに。気温は高くなったいるはずですが,雪は締まったままなので歩きやすい。ちょっとひざが痛いけど。

神大ヒュッテから大屋町避難小屋へ。避難小屋からは雪はなくなり,ふつうの土の道です。前を見ると,小さな子が歩いています。あとで聞くと,お孫さんだとか。若いおじいちゃんです。それにしても,1年生の子も登れる大段ヶ平コースって,超楽チンです。横行林道の除雪さえできていれば,この大段ヶ平コースがベストですよね。

今回も,楽しい雪遊びを提供してくれた氷ノ山に感謝,感謝です。そして,この氷ノ山のある兵庫県に生まれたことを亡父に感謝,感謝です。


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