今春もやってきました氷ノ山(2006.3.5)
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今春も氷ノ山へ
3月になり,気温が上がり天候が安定してきました。今日は,予定が急に変更になったので山に行きましょう。もちろん,この時期の山ですから残雪ねらいです。となると,まずは定番の氷ノ山。山頂部分は雪質もいいでしょうし,お気に入りの三ノ丸東斜面も楽しいでしょう。それに,麓のスキー場にも十分な積雪があるので,チャレンジリフトも動いてるでしょう。
近畿一円晴れマークという天気予報に気をよくして出発!目指すは,わかさ氷ノ山スキー場です。途中のウエルマートで昼食の買い出しをするものの,定番の「こうどん」がありません。結局,R29沿いの2軒のウエルマートによったものの,見つからず。ちょっと残念。
戸倉スキー場に来ると,R29沿いの2ケ所の駐車場は1台も車がとまっていません。まだ8時過ぎだから?戸倉峠に向かいますが,道路に雪はなし。鳥取県側にも積雪はなし。やっぱり,春なんですねぇ。記録的な寒さと積雪があった今冬ですが,2月になってからは寒さがゆるみ,下旬からは一気に春めいてきています。12月と1月は思いっきり寒く,それが過ぎると一気に春とは,季節の変わり目がはっきりしています。
わかさ氷ノ山スキー場は大にぎわい
R29から分かれ,一路わかさ氷ノ山スキー場へ。いつもの洪水道路を走り,ダムを横目に若桜の集落へ。スキー場は集落を抜けるとすぐです。駐車場をどこにしようかと思っていると,選択の余地なく,下の駐車場(P)へ。上の駐車場は満車のようです。この時期に満車とは!?
車をとめ,準備です。まわりはみんな,スキースノボー客のようで,ハイカーは見当たりません。重いリュックを背負い,スパッツをつけている格好はチョッピリ場違いな感じです。それでも,リフト乗り場で聞くと,山登りの人は何人も上がったということです。このスキー場のリフトを使って氷ノ山に登るというのは,積雪期の定番ルートになった感があります。あの長〜い林道歩きを強いられる坂ノ谷コースは,スキー以外は利用できないでしょうねぇ。
この日も,チャレンジリフトは,スキースノボー客は途中下車です。おそらく上部の急斜面がアイスバーンで危険だという判断によるものでしょう。賢明な選択です。しかし,ただ登るだけのハイカーは最上部まで乗せてくれます。これは超楽チン。激上りがパスでき,一気に高度を稼げるこのリフトの存在価値は計り知れないものがあります。
ところで,このリフトですが,登るのはいいのですが,下りは登山者だって乗せてくれません。ということは,登山者はゲレンデを歩いて下るということになります。これって,どうよ?!同じように山の中にあってもゴルフ場を歩いて通るハイカーはいないでしょう。なのに,スキー場を歩くのはいいのかねぇ。スノーボーダーやスキーヤーにとっては,ジャマもの以外何者でもありません。しかも,もし,ぶつかれば登山者の否は問われず,スキーヤーやスノーボーダーの責任が問われるのでしょう。日本の法律では,高速道路を歩いている人が事故に遭っても,過失はドライバーにあるのですから。
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雪上の遊歩道
チャレンジリフトを降りる(@)と,先客が4組。ソロ,2人組など。装備も,スノーシュー,スノボー,スキーなどなど。スノボー靴のオイラは早速アイゼンを装着です。これからの急斜面を考えると,アイゼンが一番いいように思うんですがねぇ。
予想通り,急斜面はアイスバーン状態で,アイゼンの歯がグサッグサッと心地よく突き刺さります。先行するスキーヤーは,山スキーのようで,靴もそれなりの靴です。キックステップで危な気なく登っています。やはり,エッジの効くハードブーツは登り易そうです。頭上に輝く朝日を前に,急斜面は続きます。やがて,その急斜面がゆるやかになると,やせ尾根の上部に出ます。ここからは展望が一気に広がり,遠くは大山も見えています。これからは山頂までは,右に左に展望を楽しみながら登ることができます。この展望の良さがこのコースの売りです。
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やせ尾根を登りきると,今度はブナ林の広がる雪原です。右手にはゆるやかに尾根が南に延びています。左手を見ると,ブナの木々の間からなだらかなピークの氷ノ山が見えます。山頂小屋も見え,ここからはすぐ近くに感じられます。実際は1時間以上はかかるのですが…。
先ほどの急斜面でもそうでしたが,雪の上にしっかりとした「遊歩道」ができています。しかも,踏み固められているので,歩いても沈むことはありません。その「遊歩道」を少し外れると足首から膝までの深さに沈み,歩きにくい。「遊歩道」は超楽チンです。天気もいいし,チャレンジリフトは動いていたし,雪の上には「遊歩道」すらできてるし,今日はいい日やねぇ。ただ,風が強い!担いでいるスノボーがあおられてバランスを崩しそう。
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まずは東斜面でひと滑り,が…
県境尾根の分岐ピークに,たくさんの山スキーヤーがいます。しばらくすると,県境尾根目指して滑って行きました。このルートは積雪期ならではのルートですし,山スキーなら快適な滑りができるでしょう。やっぱり,バックカントリーは山スキーが一番かもね。
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このあたりになると,「遊歩道」は消えかけ,どこを歩いても沈みます。スノーシューを持って来なかったのをチョッピリ後悔。でも,尾根の左端,つまり風が吹きつけるあたりはアイスバーン状態なのでアイゼンを効かせて歩けます。強風に吹きつけられながら三ノ丸(A)へ。
とりあえずは,この東斜面を滑っておきましょう。帰りに滑るとなると,それまでに滑られて新雪のバーンがシュプールだらけになってしまっているかもしれません。そうなる前に,まずはオイラの華麗なる?シュプールを刻みつけておきましょう。アイゼンをはずし,オーバーズボンをつけ,ビンディングをセットし,GO!GO!GO!表面は風のために凍っていますが,そのすぐ下は気持ちのいい新雪です。右に左に軽くターンを決め,いい感じ。これがあるから,スノボーはやめられまへん。もちろん,スキーヤーも同じ思いなのでしょう。やっぱり,氷ノ山はイイねぇ。
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ところが,大変だったのはこのあと。登り返して何本か滑ろうと思ったものの,新雪に膝まで沈むので歩きにくいことこの上なし。ああ,やっぱりスノーシューを持ってくればよかったなぁ。これまでずっと持ってきても,ほとんど使うことがなくて,今回初めて持って来なかったんだよねぇ。といって,今さらないものねだりはできません。汗だくになりながら新雪をラッセル。トラバース気味に尾根へ向かいます。
途中,何度か休憩しながらようやく尾根道へ。尾根道はよく踏み固められているので,歩き易いことこの上なし。それにしても,雪山はホント疲れます。おそらく,スノボー靴で歩いているからでしょうが,靴が違うだけでこんなにも疲れ方が違うといういい実験かも。これだから,いつも,氷ノ山に登るだけで精一杯になって,東尾根を滑ったりできないんですよね。かといって,別の靴を持って登るのも大変だしねぇ…。そうだ!山頂までゴンドラをつければいいのだ!
わさび谷見物
いつものようにバカなことを考えながら歩を進めていると,前方にたくさんのシュプールが。しかも,谷に向かっています。ここがわさび谷下降ポイント(B)です。向こうの木を見ると,ツアー指導標「3」のプレートが見えます。未だかつて下ったことのないルートです。地形図を見ると,かなりの急斜面です。しかも,谷の出口付近では川を渡らなければなりません。それがイヤなら,右手の植林を抜けて旧スキー場に出る?まずはちょっと覗いてみましょう。見ると,予想通りの傾斜です。でも,傾斜よりも問題は灌木です。木々の間は狭く,コース取りが大変そう。ここを下るなんて…。しかも,帰りだから足も疲れて踏ん張りもききにくいでしょう。立ち木に激突!もありかも。
わさび谷の「見物」を終え,再び,尾根道へ。踏み固められた尾根道は楽チン。小さなアップダウンを繰り返し,山頂直下の谷が見える三本杉ピークへ。山頂へはもう一息です。ここでひと滑り。谷を少し滑ってみましょう。遊歩道の上からドロップイン!遊歩道を横切り,谷を滑りますが,滑りにくい。滑ったあとの登り返しを考えて,早々とビンディングをはずし,ズボッズボッ。一瞬の快楽とその数倍,数十倍の苦行。まるでMTBです。
またもや汗だくになりながら尾根道に復帰し,山頂を目指します。強風にあおられながら,最後のひと踏ん張りです。上からは,スキーヤーが気持ちよさそうに降りてきます。オイラももう少しで…。それにしてもこの強風は何やネン!?板といっしょにあおられて足元がふらつくガヤ。まるで酔っ払いヤン!酒も飲んでないのに…。
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雪と青空の氷ノ山山頂
強風にあおられながら辛うじて山頂(C)へ。山頂は思ったほどの人混みはなく,避難小屋も座れます。よかった,よかった。この強風の中でランチは辛いものがありますからね。いつものように,山頂からの眺めはいいものの,昼になり気温が上がったためでしょうか,朝には見えていた大山はかすんでいます。北を見ると,真っ白な雪原のハチ高原。その左手には東ハチ。先日,スノボーに誘ってくれたFさんがスキーをしているはずです。山頂から手を振ってみるものの,反応はなし。(当たり前!)昼食後,東尾根を滑ってみようかとも思っていたのですが,もうシンドイのでやめ。昼食後は,とっとと下山しましょう。
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ランチは,いつもの弁当に,サッポロ一番みそラーメンです。久しぶりのラーメンですが,これもいいものです。食後はお決まりのホットコーヒー。身体も暖まり,おなかもいっぱい。疲労回復し,お楽しみの山頂からのダウンヒルです。といっても,斜度自体はそれほどなく,しかも距離も短いのが残念です。のんびりターンを数回,早くも鞍部へ。ここからは踏み固められた「遊歩道」を戻るだけです。
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わさび谷へドロップイン!
小さなアップダウンを繰り返し,わさび谷下降ポイント(B)へ。さて,どうする〜?見ると,中年スキーヤーが滑る準備をしています。聞くと,これからわさび谷に降りるとか。これはラッキー,クッキー。これもきっかけというものです。御一緒させて頂きましょう。
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滑り出すと,そこそこ滑れます。ただ,狭い木の間を抜けるのが大変。ターンを繰り返し,徐々に急斜面を下ります。ところが,しだいに雪質が重くなり,ターンをすることすら大変な状況に。ますます傾斜はきつくなり,ブナの大木が立ち並ぶ間をどうにか滑ります。というよりも,ずり落ちている感じです。先ほどのスキーヤー氏もこの雪質に悪戦苦闘しています。
雪質最悪?!
ようやく,岩場を過ぎ,少し傾斜がゆるやかになったので,滑れるかと思いきやさにあらず。谷は狭くなっているうえに,デブリも現れ始め,横滑りがやっとです。そのやっとできていた横滑りも,水分をたっぷりと含んだベチョ雪のためにままならず。転倒の連続です。こんな谷が氷ノ山の定番のコースだって!?スキーヤー氏曰く,「今日の雪は最悪やね」だって。その最悪の日に初めてこのコースを滑るオイラはどうなるねん?!
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滑るというよりも,転がりずり落ちながら谷の下部へ。下を見ると,先行スノーボーダーがスノーボードをあきらめ,歩きで下っています。そうだよねぇ。歩きの方がよっぽど速いし楽そうだよねぇ。とはいっても,せっかく来たのだからと,しつこくスノボーで下ります。斜面をトラバースし,右手に植林が見えてくるとやれやれです。あとは,この植林の中を抜ければゲレンデです。一般的には,この植林に入らずに,そのまま谷を下って,ロマンスコースに出るのでしょうが,川を渡らなければならないようなので,こちらのコースを選択。
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先ほどのスキーヤー氏のシュプールを追って植林を進みます。やがて,イヌワシコースの放送が聞こえてくると,前方のスギ林の間からスノーボーダーが見え始めます。ようやく,わさび谷コースの終焉です。出口(D)では,先ほどのスキーヤー氏が出迎えてくれました。氏曰く,「今日のようなコンディションだったら,このコースだけじゃなく,氷ノ山越えだって滑れていないだろう」ということでした。ということは,素直にピストンがベターだったかな?それでも,一度は行ってみたかったわさび谷とやらに行けただけでも縦しとしましょうかな。たかが氷ノ山,されど氷ノ山。嗚呼,氷ノ山。
リフト上部9:40 雪原10:10 三ノ丸10:30 さわび谷下降ポイント11:10 氷ノ山山頂11:45〜12:25 わさび谷下降ポイント13:00 ゲレンデ14:00