第22回シマノ鈴鹿ロードレース大会(2005.8.27〜28)


いよいよやってきました「シマノ鈴鹿ロード」!いつものように「夏だけライダー」(以前,サイクルスポーツで「サンデーライダー」という言葉を使っていましたが,それにならうと「サマーライダー」ということになります)のボクには,夏の終わりを告げる,そして短かったロードシーズンの終わりを告げる大会です。とはいうものの,実は今年最初で最後のレースなのです。つまり,1年でただ一つ参加するロードの大会がこのシマノ鈴鹿ロードというわけです。われながら,なんともふざけたローダーやなぁと思ったりもしますが,ふだんはなかなか練習時間がとれなかったりするので,他のレースに参加する余裕がありません。

ということで,自分のなかでは「ロードの祭典」といった感じですが,このレースには出ないという人も多いそうです。その理由としては,1レースの参加者が多いということ。以前は,200人以上が同時にスタートすることも珍しくなかったのです。さすがに,近年は150人前後でのスタートが多いですが。2つ目の理由としては,上りが少ないためにほとんどのレースでは大集団でのゴールスプリント勝負になっていること。上位を狙う人たちにとっては,集団が大きいということは,それだけ大変なのでしょう。でも,ボクにようなサマーライダーにとっては,上りは少ないほうがいいに決まっています。上りが多いとそれだけ実力差が出るということですから。できれば,以前のように,F1と同じ右回りにしてほしいのですが,それはムリでしょうねぇ。3つ目は,乗鞍マウンテンサイクリング大会とまったく同じ日の開催になっているということ。ロードレースとヒルクライムという種目の違いはあるものの,乗鞍も捨てがたい魅力があります。ちなみに,この乗鞍の大会には我が家の子どもたちが小さい時は毎年参加していました。大会前後に休みをとり,家族で信州旅行というわけです。今でもそんなライダーは多いんじゃないでしょうかねぇ。

そんなシマノ鈴鹿ロードですが,近年は参加者が減り気味なのか,申し込み期間を延長したり,当日申し込みを受け付けたりと,以前では考えられなかったことがおきています。少子化で若者が減り,自転車に乗る人が減ってきたのかもしれません。それに加えて,それまで自転車に乗っていた中高齢者が自転車に乗らなくなったり,あるいは乗れなくなったりしているのかも。こんなところにも“斜陽の国”日本の姿が垣間見ることができます。

昨年同様に前夜に出発することにします。早朝出発では,ほとんど眠れないうえに駐車場の確保が難しい。その点,前夜出発で深夜12時ごろに着くと,駐車場は開いたばかりで余裕で車をとめることができます。昨年は12時半ごろに着いたのですが,今年は11時半ごろに着いてしまいました。それでも,駐車場は開いており,スムーズに駐車。12時ごろには爆睡突入!5時間以上寝ることができるんですから,前夜泊がいいよね。

  
サイクルバザール会場 表彰式
サイクルバザール会場
表彰式

2005.8.27(土)

5時過ぎ,まわりの騒々しさに目を覚ましてしまいました。荷物を運ぶカートのゴロゴロという音のうるさいこと。暗いうちから開場しているのでしょうから,いい観戦場所をゲットするには寝てられないというところでしょう。やはり,この大会はレースとはいえ,同じチームのメンバーや仲間が集まって大騒ぎをする「お祭り」といった意味も強いようです。以前は,子午線CCも同じようなことをしていたので,人のことはいえません。

目覚めてしまったので,起きることにしましょう。お目覚のコーヒーです。見ると,お友だちのS本君はすぐ近くに車をとめています。本人は見当たらないので受け付けにでも行っているのでしょう。お目覚のコーヒーをいただきながら朝食をとります。空を見ると,きれいな青空です。2日前の台風の影響はまったくないようです。風は…,ホームでは向かい風!こりゃあ,いいかも。上りのホームで向かい風ということは,上りのペースは上がらないはず。しかも,シケインを抜けてもまだ向かい風なのでペースは上がらないでしょう。ということは,ここ2年間連続して集団からドロップアウトしていたシケインをなんとか集団でクリアできるかも。と,姑息な考えが頭をよぎります。我ながら,この姑息さに呆れてしまいます。

お目覚コーヒーをいただき,頭スッキリ。次は,身体をスッキリさせるために試走に行きましょう。コースでは,シマノレーシングのメンバーによる初心者のための安全講習会が開かれています。サマーライダーのボクも,今年の経験は1ヶ月なので初心者ということでしょうか。安全講習会をちら見しながらコースへ。と,いきなりスタッフから「手袋!?」と言われてしまいました。ふだん,ボクはロードでは手袋をしないので,手袋を持って来ていません。このあと,走っている途中でも,バイクのスタッフから手袋着用の注意を受けてしまいました。さらには,レース集合場所のスタッフから注意を受けるという念の入れよう。手袋なんて,サイクルバザール会場では安く買えますが,ふだんから手袋をせずに乗っているので,ハンドル操作やブレーキ操作に違和感があるのです。手袋未着用で失格になったりすると悲しいので,来夏は手袋を着けて走る練習をせんとアカンかなぁ。それとも,素肌感覚で着けれる手術用のゴム手袋でも着けるかぁ。

それにしても,この鈴鹿サーキットは広い!F1マシンが走るのですから当然ですが,こんなに広い道路を走ることはこの大会以外はありません。ですから,スピード感が微妙に違うのです。このサーキットのスピード感に合わせるための試走といった感じです。コース上から鈴鹿山系の主峰御在所岳を見ると,山頂部分が少しガスっています。時間があれば,御在所岳にも登ってみたいものです。でも,今回はそれはちょっとムリっぽい。今日の夕方には神戸に帰りたいからです。

1年ぶりの鈴鹿サーキットは爽快です。広々コースに少ないアップダウン。下りのS字はスピード感たっぷり。結局,3周走ったところで試走時間が終了。涼しい早朝とはいえ,すっかり汗だく。これで身体も少しはお目覚めしたでしょう。受け付けを終え,車に戻ります。今回の参加賞は,ツールボトル。これは何年か前にももらったことがあるような気が…。これは使えん。加古川MTB協会の靴下の方がまだマシだギャア。シマノさん,もう少し参加賞をマシなものにしようよ。

ゼッケンを着け,センサーを取り付け,準備完了。あとは召集時刻を待つだけ。S本君は1時間サイクルマラソンに出るとか。そういえば,じてんしゃ館マツイのK本君もサイクルマラソンに出るって言ってたっけ。写真でも撮るかぁ。行ってみると,サイクルマラソンはサーキットの西半分を使って行われています。参加者のスピードに大きな差があり,そのうえ何回も先頭集団にラップされるので,見ていると危険に思えます。これで事故がないのが不思議なぐらい。そして,ついに“動くパイロン”S本君の登場です。本当のパイロンなら動かないのでよければいいのですが,S本君の場合は動くだけに始末が悪い。これで後ろからよく追突されないものだなぁとミョウに感心。でも,見ると,S本君と同じような“動くパイロン”状態の人があちこちに。こりゃあ,先頭集団も大変だなぁ。

  
鈴鹿サーキットフルコース 鈴鹿サーキットフルコース高低差図
鈴鹿サーキットフルコース
鈴鹿サーキットフルコース高低差図

オープンU(A3)

いよいよ召集時刻になり,召集地点へ。ゼッケン順ということもあり,早くから集まってはいません。そして,召集時刻になり,スタート地点へ。ライダーズミーティングがすみ,スタート1分前!高鳴る鼓動。クリートはちゃんと入るやろか?こけんとスタートできるやろか?なんとも初心者レベルの心配です。そしてついに,パン!というピストル合図でスタート!カチッ!カチッ!とペダルに入る音。わが左足はというと…,グッと踏み込むとパチン!おお〜っ!一発でペダルに入ったガヤ。こりゃあ,幸先いいねぇ。と,初心者レベルの喜び。見ると,他のライダーはそれほどスピードアップをせずに淡々とホームの緩やかな上りを登っています。やはり,向かい風の影響でしょうか。

集団のままでシケインを通過。予想通り,シケインを抜けてもさほどスピードアップせず。集団のまま西ストレートに向かいます。速い人は横から抜いてきますが,集団の中ではそれほど危険な動きはなく,落ち着いています。タイヤと路面の摩擦音,チェーンとギアの噛み合う音,それらが一体となって奏でる音は,なんともいえない魅力があります。しかも,このスピード感。う〜ん,たまんねぇッス!やっぱ,ロードはスピードが命やなぇ。これがあるから,夏だけでもローダーになっちゃうんだよねぇ。

気分よく,スプーンカーブへ。ここは少し上っているのですが,要注意。こんなところでダンシングをする人がいるのですから。ただでさえ,腕が擦れそうな間隔で走っているのに,ダンシングをされたんじゃあ,危なくってしかたがねぇやね。これぐらいの坂ならシッテングで登れよ。しかも,ふらついてる人もいるし。

落車はなく,スプーンカーブを過ぎ,ヘアピンカーブに向かいます。ここは追い風になるところですが,それほどスピードは上がりません。外から追い抜きをかけて先頭に近づきます。ヘアピンカーブ手前にあったシケインは,今回はパス。無用なスピードの変化がない分,危険もなくなり,よかった,よかった。そして,ヘアピンカーブへ。ここは,慎重にまわらなければなりません。コース幅が広いので,スピード感が鈍り,思ったよりもスピードが出てしまうのです。しかも,集団なので,他の人の動きもよく見なければなりません。

無事,ヘアピンカーブをクリアし,デグナーカーブへ。ここも要注意です。ヘアピンの立ち上がりで,落車が多いのです。先頭はヘアーピンカーブを抜けると下りなのでスピードが上がる。それに追いつこうとして,後ろはダンシングでダッシュする。でも,集団なので周りをよく見ていないと接触して,落車するのでしょう。でも,実際にはそれほどダッシュする必要はないようです。ヘアピンカーブで長く伸びた集団ですが,この先のデグナーカーブ手前ではブレーキをかけるので前が詰まるのです。適当に踏んでいれば楽に追いつけるのですが,やはり集団から離れたくないというのでダッシュをかけてしまうのでしょう。もちろん,ここでダッシュをかけ,デグナーカーブで外を回って先頭に出てやろうというの人もいたでしょうが。

デグナーカーブは,ほぼ直角のカーブです。そこから少し登りなのですが,ローダーにはコーナーの立ち上がりは加速する習性があるので,ここでもまたダッシュがかかります。ただ,ヘアピンカーブと違うのは,そのスピードのままでダンロップカーブからS字カーブへ突入するという点。ですから,ここは集団に離されてはなりませぬ。できれば,下りの安全を考えて少しでも前に出ましょう。

ダンロップカーブ付近は,応援のにぎやかなところです。集団も下りにかかり,スピードアップです。ここでも集団が大きいので,一列棒状になることはなく,左右にも人はいっぱい。前後左右に気をつけて,クラウチングスタイルで駆け抜けます。このコースで一番スピードの出るところですが,それでも60km前後かな。以前の順廻りのホームなら70kmは出たのになぁ。でも,左右にゆるくカーブしているので,それなりのスピード感があって楽しい!やっぱ,ロードは楽しいガヤ!

S字カーブを駆け下ると,第2コーナーへ。ここから第1コーナーまでは大きなカーブです。集団が長細く伸び,前との距離が開くところですが,上りのホームストレートで詰まるのでそれほど慌てることはないでしょう。それよりも怖いのは落車。ホームで詰まったところに後ろから追突というのがヤバイ。前の動きに気をつけながら,ホームストレートへ。

ホームストレートは登り気味のうえに向かい風なので,スピードが落ちます。やれやれ,これで一息つけるガヤ。まわりも同じ思いなのか,水を飲んでいる人がたくさんいます。ボクも水を入れたボトルをつけていますが,それは集団から落ちこぼれたときに飲むつもり。なんたって,集団から落ちこぼれると,それまでの倍以上にシンドイもの。水でも飲まなきゃあ,走れまヘン。by経験者 

集団にまぎれてホームストレートの上りをクリア。シケインの上りも,それほど足のくることなくクリア。やれやれ,これであと1回登るだけかぁ。でも,去年も一昨年も3周目のシケインで集団から切れたんだよなぁ。安心は禁物。シケインをクリアし,西ストレートに向かいます。2周目もさほどスピードは上がらず,ちょっと楽。集団も落ち着いているので落車の心配も少ない。でも,人数は80人ほどの大集団です。その大集団が,伸びたり縮んだり,時には左に片寄ったり,右に片寄ったり。まるでひとつの生き物のようになってコースを回っているのです。上空から見るとおもしろそう。

スプーンカーブを抜ける頃には,前の組からの脱落者が目立ちます。危ないのは,この脱落者を集団でパスする時です。コース脇に,特にアウト側に避けてくれると問題はないのですが,集団に飲み込まれてしまうと,スピードの違いが大きいのでまさに“動くパイロン”状態で,その脱落者を避けるために落車が起きかねません。以前,実際にそれが原因で落車のメに合ったことがあるので,ちょっと気になるところです。

集団は淡々と進み,ヘアピンカーブへ。ここでもラインをキープし,全員が無事クリア。恒例のダッシュはあるものの,すぐに追いつき,デグナーカーブへ。外から少し前に出て,これからの下りに備えます。昨年はこのダンロップカーブにマウンテンポイントがありましたが,今年はオーブンUはゴール前のスプリント賞だけだそうです。どちらにしてもボクには関係のないことなのですが…。

ダンロップカーブをクリアし,これから最速のS字カーブです。ピシュ〜ンとつぶやきながら,気分爽快!集団もきれいにS字カーブをクリアしていきます。そのままの勢いで,第2コーナーへ。ここから集団は縦長になり,第1コーナーへ。そして,ホームストレートへ。

この周回のホームストレートは,スプリント賞があるのですが,集団自体はそれほどスピードが上がらず,程よい加減。チンタラと集団にまぎれてシケインへ。ここでもそれほどスピードが上がっているわけではないので,シッティングでクリア。2年連続の3周回目のシケイン脱落は,今回はなんとか回避。シケインを過ぎてもスピードの上がらない集団にまぎれて,最後の周回に向かいます。

西ストレートでは,集団の中に位置してるからでしょうか,風をまったく感じません。風を切って突き進む集団にあって,その真ん中はほとんど無風状態になっています。トラックの後ろをドリフト走行しているのと同じです。足も動かしたり,止めたりと楽チンですが,集団の前の方では向かい風との格闘が繰り広げられているのでしょう。おそらく,ボクが先頭を引くと,十数mで足は売り切れてしまうでしょう。この集団の先頭にいる人も,力のある人たちなのでしょう。同じ集団といっても,必ずしも力が同じとは限らないというのが自転車レースのおもしろいところです。

最後のスプーンカーブも過ぎ,集団でヘアピンカーブへ向かいます。前の組からの脱落した5〜6人のグループに気をつけ,ヘアピンカーブへ。ここでも慎重にラインを守り,クリア。すると,またもや猛烈ダッシュ!の人,人,人。最後の周回なので,ここからゴールスプリントの位置取りが始まっているのでしょうか。スピードは緩むことなく,デグナーカーブへ。ここも先ほどとは違って,さほどスピードを落とさずにカーブをクリアすると猛烈ダッシュ!それまでとは違って,ゴールスプリントを予想した動きになっているのでしょうか。前の方の人はゴールスプリントに備えているのでしょうが,真ん中から後ろはとてもじゃないけど,もう前には出れそうにありません。ということは,ゴールスプリントには無関係。だからそんなに無理はしないで,落車に気をつけて無事ゴールしましょうよ。

3度目の極楽S字カーブを下り終え,いよいよ第2コーナーから第1コーナーへ向かいます。集団は細長くなり,ホームストレートへ。スピードが落ち,コースいっぱいに広がり,最後のゴールスプリント…と思っていると,左手前方あと200m地点付近で落車!これまで無事にきてたのに,ここにきて落車とは,さぞ本人は悔しいでしょうねぇ。まわりも優勝や入賞のメがないので,あまりムリはしていません。すばやく,落車を回避し,ゴールを目指します。距離にして200mもないはずなのに,スプリントがききません。ゴールスプリントで猛烈に突っ走っている人って,どんな足をしているのでしょう。

スプリントをきかすことなく,だらだらとゴ〜ル!やれやれ,終わった〜。集団でゴールできたうれしさと,とにかく無事にゴールできた安堵感でいっぱい。汗はダラダラ。喉はからから。足はヨレヨレ。ドリンクサービスのアクエリアスの美味しかったこと,美味しかったこと。やっぱり,ロードは楽しいガヤ。さて,これから神戸に帰るドォ。VISSEL神戸の裏天王山やぁ。「裏」ってのが悲しいねぇ。毎年のことですが。でもその前に,汗を流さなくっちゃあ。昨年,見つけた亀山の温泉,白鳥の湯でさっぱりしましょう。

  
1時間耐久 “動くパイロン”S本君 ホームストレートの上り
1時間耐久 “動くパイロン”S本君
ホームストレートの上り

2005.8.28(日)

昨夜の裏天王山は,V神戸が2:1で大分Tに勝ち,残留の望みをつないだことに気をよくしての鈴鹿入り。夜中の12時に駐車場に戻った時は,場内は静まり返り,みんな爆睡状態のようです。宵の口は花火が上がったり,バーベキューで大いに盛り上がったことでしょうが,昨夜からの寝不足とレースでの疲れで早々とお休みになったようです。今夜も涼しいし,雨も降りそうにないので,車の窓を開けて爆睡です。

そういえば,この鈴鹿の駐車場って,蚊がいないんですよねぇ。だから車の窓をあけたって,蚊が寄ってくることなし。雨の心配さえなければ,テントだって必要ありません。S本君なんて,車の横に銀マットを敷いて,その上で寝袋に入って寝ちゃってんだもんね。涼しい夜風を受けながら気持ちよさそうに爆睡です。これぞ究極のアウトドア?!

朝も5時半ごろに目を覚まし,今日も元気に遊ぶドォ〜!今日の予定は,2種目の個人レースに出て,帰りにちょっと山登りです。今日もまたゴールデンな日になりそうです。お決まりのお目覚のコーヒーをいただき,出すものを出して,朝一のレースに備えます。起きたばかりの身体を起こすために,試走をしましょう。この時も,手袋の着用を言われてしまいました。なんだか,この大会は手袋にうるさいねぇ。これまで何十回もこの大会に出てるけど,手袋なんて注意されてことはないのになぁ。今朝も天気はよく,御在所岳もきれいに見えています。今日もいい日になりそうだ。

マスターズ50

今回,初めて参加するクラスです。これまでは3周か4周のレースが多かったのですが,このレースは2周です。しかも,50歳以上のクラスということなので,どんな展開になるのでしょう。初めっから果敢にとばすか。それとも,相手の出方をうかがってけん制気味に進むか。ところが,実際は…。

50歳以上のオッサン,言い方を変えれば,オジン一歩手前のオッサンたちが集まり,スタート地点へ。世間では50を過ぎたオッサンといえば,休みに車を洗うか,ゴルフをするぐらいが関の山といったところですが,ここに来ているオッサンたちは違います。そもそも,50歳を過ぎても,自転車で競争しようというのですから尋常ではありません。そんな気○い一歩手前のオッサンがするレースって,どんなレースなのでしょう。

興味津々のスタートです。今回も一回でパチン!とペダルにクリートがはまりました。今日もこりゃあ,いい日だわい。気分よく,ホームを駆け上ります。予想通り,それほどペースは速くないようです。ですが,まわりを見るとちょっとヤバそうな人がチラホラ。集団で走るのに慣れてるんかいなぁと不安になります。一人でも勝手なことをする人がいると,そのまわりが落ち着かなくなります。となると,集団全体も不安定になり,落車の可能性がぐんと上がってしまいます。50歳以上のクラスということで,もっと落ち着いたレースになるかと思っていたのですが,実際にはその逆。掛け声も少なく,多少殺気立った雰囲気もあります。このレースはちょっとヤバイよねぇ。

集団でシケインをクリアし,西ストレートへ。このクラスには,草レース界で常勝の人がいたりします。その人たちがレースを引っ張っていくのかと思いきや,常連さんたちはさっさと集団から抜け出し,自分たちでレースを始めていたようです。残されたその他大勢が集団を作っているという感じです。これまた,予想外の展開です。でも,考えると,彼らのやり方は当然といえば,当然です。なにも危険な大集団にいる必要はなく,さっさと逃げの集団を作ったほうが安全だもの。しかも,力の差もかなりありそうだし。

そんな彼らの思惑なんぞ,つゆ知らず,集団の中でチンタラ走りです。集団の前を見ても,いつ常連さんが抜け出したのかすらわかりません。あいかわらず危険な集団のままでスプーンカーブを抜け,ヘアピンカーブに向かいます。見ると,左手前方に見慣れたジャージのライダー発見!しかも相当遅い!近寄ると,やはり“動くパイロン”のS本君です。注意を促す意味で大声で名前を叫んでやります。S本君からも返事あり。S本君の無事と他の集団のジャマにならないことを祈ってヘアピンカーブへ。

ヘアピンカーブの立ち上がりは,オープンほどのスピードはなく,ほどほどに空間もあります。これなら落車はないでしょう。ホッと一安心。デグナーカーブでも慎重にクリア。しだいに集団が小さくなっている感じがします。やれやれです。あんな危険な雰囲気でS字カーブに入った日にゃあ,どうなるかわかったもんじゃねぇ。気分をよくして,高速ダウンヒルを満喫。第2コーナーから第1コーナーへ。そして,ホームストレートへ。

ここでいったんペースは落ち,一息つけます。なんとなく,みんなが示し合わせたようなペース配分です。その間に左からするすると上がり,集団の前の方に。シケインもそれほど混み合うこともなくクリア。前方の集団についていくと,その集団の少し前にも何人かの姿があります。あとでわかったのですが,この集団が逃げをうった集団だったようです。でも,その時にそれがわかったとしても,とても追いつけるものではありません。力の差はいかんともし難いものです。

それでも小さくなった集団でようやく落ち着いて走れます。西ストレートの下りも快適。時々,ブレーキをかけなきゃあならないのは,せっかくのスピードがもったいないですが,追突するよりマシです。スプーンカーブも順調にこなし,ヘアピンカーブへ。ここも集団が小さくなったおかげで,それほど混み合うこともなくクリア。ところが,このヘアピンカーブの立ち上がりでちょっと遅れてしまいました。自転車のタイヤが安物なので,コーナーリングがイマイチなのです。だから,完全に自転車が立ち直ってからと思っていると,すでにまわりはダッシュをかけていたという状態。これまでなら,後ろからやってくる人に着いて引いてもらうのですが,後ろから人が来ません。自分で行くしかないのです。やれやれです。初めてのダンシングで集団に復帰。あとはS字コーナーを無事クリアすればゴールです。

デグナーカーブも無難にクリア,スピードを上げてダンロップカーブに向かいます。みなさん,最後だというのにすごいパワーやねぇ。ダンロップカーブからS字に向かうところでちょっとしたアクシデント。前の人を抜いた瞬間にこちらにヨレてきたのです。あっぶねぇ〜!ここまできて落車はしたくないガヤ。ほとんど集団の最後尾でS字カーブに入ったところで,後ろのほうで大きな音が!落車かも。レースじゃなければ引き返して見てみたいものですが,そうはいきません。後ろを振り返るだけでも危険です。ちょっと残念に思いながら,S字カーブを駆け下ります。あとは,無事にゴールするだけです。

いつものように縦長になった集団でホームストレートへ。集団に遅れない程度に踏みながらゴ〜ル!2周って,思ってたほどの疲れもなく,なにか拍子抜けという感じです。これはおそらく,常連さんが先行したので,集団のペースが上がらなかったからでしょう。常連さんたちが集団を引いていたら,また違った結果になっていたかも。それにしても,レースって楽しいですねぇ。

  
親も緊張? 小学生も走るドォ〜!
親も緊張?
小学生も走るドォ〜!

オープンU(B2)

前のレースから4時間ほど。1日で個人レースに2回も出るのは,今回が初めてです。以前は,個人レースとチームTTの2レースに出ていましたが,個人レースとチームTTは違うんでしょねぇ。さてさて,どうなりますやら。

このレースで3レース目ということで,少しはリラックス。ところが,リラックスし過ぎたのか,クリートがペダルにはまらず,少し足を止めてしまう始末。再びペダルを踏むころには,前にはたくさんの人が。これはちょっとヤバイやんか。しかも,シケインに向かうあたりで早くも足がシンドっぽい。これで3周もつんやろか?我がことながら,ちょっと不安。やっぱり,さっきのマスターズ50+でやめときゃあ,よかったかなぁ。でも,せっかく走り出したんだから行けるところまで行きましょう。

あいかわらず,向かい風は変わらず,シケインを抜けてもペースが上がらないのはありがたい。大集団のままで西ストレートに向かいます。先ほどのマスターズ50+と比べて,集団が大きいわりには落ち着いています。若い人の多い方が落ち着いているなんて,ちょっと意外です。そういえば,クラスが上がるほど落ち着いてレースができるということを聞いたことがあります。やっぱり,レースって,年齢じゃなく,経験と実力の世界なんですねぇ。

スプーンカーブでは,後ろから「前を空けて」という声が。見ると,ボクがコースぎりぎりに寄ったので,後ろの人がコースからはみ出そうになっているのです。「ゴメン,ゴメン。もうちょっとでオフロードやねぇ」と言うと,「オフロードはちょっとつらいねぇ」という返事。先ほどのマスターズ50+では考えられないことです。オッサン,反省。

次は,パンク発生。隣で走っていたライダーが「パンクや〜!」と絶叫。かわいそうに,彼はこれでこのレースは終了です。見ると,高価そうなホイールです。タイヤの空気が完全に抜けきらないうちに降りないと,ホイールが傷みそうです。そういえば,このレースに限らず,ホイールで従来の32本組みのホイールを使っている人ってほとんどいませんね。デイープリムかスポークの本数の少ない完組ホイールです。でも,メカに詳しければ,ホイールだけじゃなく,他にもいろいろな新しい機材を使っているのがわかるのでしょう。いずれにしても,レース界では新機材の普及率も高いし,普及速度も速いようです。まるでパソコンの世界です。そんなレース界にあって,時代に完全に取り残されたようにポツンと存在しているのが我がSPECIALIZEDです。自転車はメカやない,足や!と強がっても,足もなけりゃあ,これいかに?

スプーンカーブを終え,動きが一段落するかと思いきや,そのままのスピードでヘアピンカーブに向かいます。シフトアップしてスピードに乗らなければ落ちこぼれそうです。こりゃあ大変だギャ。この調子でいかれると3周目ぐらいで足が売切れそう。やはり,1日2レースはきついッス。とりあえず,行ける所までということで。

ヘアピンカーブもラインキープでクリア。そのあとのダッシュにも辛うじて追走。デグナーカーブ手前でスローダウン。そして,立ち上がりで再びダッシュ!こりゃあ,こんなことを繰り返してると疲れるハズだガヤ。もう少し前に行かんと,ペースの変化が大きくていかんわ。デグナーカーブから少し前に出ようとするものの,結局はあまり出ることができず,集団の後ろのままでS字カーブに突入。先ほどの50+クラスと違ってふらつくライダーがいないので,安心できます。そのまま第2コーナーから第1コーナーへ。

ホームの上りはそれほどペースが上がらず,淡々と進みます。最後のシケインでは,ペースが落ちるものの,それ以上にこちらの足が動かなくなっているので,もう大変。ホント,こりゃあ,3周目はヤバイなぁ。だた,シケインを抜けてもペースが上がらないので助かります。これでペースが上がって一列棒状になってたら,もう切れ切れだったことでしょう。やれやれ。

西ストレートはいつものように足を止めたり回したり。先ほどのホームの上りで溜まった疲れをとることにします。そして,スプーンカーブ。またもや,ダンシングで登るライダーが続出。こんな坂ぐらいシッティングで登らなアカンやろ。ダンシングで自転車を振ったら,それだけ幅を取るから危険だしねぇ。と思うのはボクだけ?

そしてまたもや,スプーンカーブを抜けると,さらにスピードはアップ。これがキツイねぇ。シフトアップしながらスピードを上げます。このあたりになっても集団はそれほど小さくはならず,70人ぐらい?しかもその集団の後ろの方なので,スピードの変化が大きい。集団での位置取りがよくないのかなぁ。

ヘアピンカーブをクリアし,デグナーカーブに向かいます。お約束のダッシュもありますが,結局は大集団のまま。デグナーカーブを過ぎ,再び,ポジションアップを図りますが,やはりムリ。ここでムリに足を使うと,ホームの上りが心配なので,ムリをせず。集団の流れに任せてダンロップカーブからS字カーブへ。ここも流れるように高速ダウンヒルで通過。第2コーナーから第1コーナーへ向かい,ホームストレートにかかります。

2周目のホームストレートはスプリント賞がかかっているので速いペースで登るかと思いきや,それほどペースは上がらず。適度なスピードでホームストレートを駆け登り,シケインへ。が,最後のシケインあたりになるとかなり足にきています。これでシケインの出口からダッシュになったらもうアカンなぁと思っていると,シケインを抜けてもそれほどスピードが上がらず。幸い,集団のままで西ストレートへ。あとは,もうゴールへ行くだけです。

西ストレートからスプーンカーブ。これまた,ダンシングの多いこと。他の人も,けっこう足にきてるんかなぁ。スプーンカーブを抜けると,スピードはさらに上がってヘアピンカーブに向かいます。上位を狙う人ならこのあたりから前に出なければならないでしょう。完走を狙う人は,ムリをすることはありません。ヘアピンカーブを慎重にまわりきって,さてこれからという時に左手前方で落車!2台が重なっています。幸い,それほどスピードが出ていなかったので,問題なく迂回。やれやれと思うや,今度は前方で単独の落車!先ほどの落車で集団がばらついていたので,うまく迂回。しかし,集団から少し離れてしまったので,ダッシュ!デグナーカーブの手前でスピードダウンしたところでなんとか復帰。

デグナーカーブを過ぎても集団のポジション争いが激しくなっているのか,スピードが落ちません。ここで切れるのも悔しいので,同じようにスピードアップ。そのまま,ダンロップカーブからS字カーブへ。大集団のままで高速ダンヒルです。何回下っても,このS字カーブの下りは快感だねぇ。などと喜んでいる限り,上位にいけることはないでしょう。

最後の第2コーナーから第1コーナーを回り,ホームストレートへ。前方のゴールスプリントを見ながら,集団の最後尾からヨタヨタとゴール。もうこの時には,足は売り切れ。3周が限度やねぇ。5周のオープンVに挑戦してみたかったけど,こんな調子では完走もおぼつかないでしょう。やはり,歳相応にクラスを考えなアカンのやねぇ。でも,今回の大会では,3レースとも集団ゴールでき,とりあえずの目標は達成できたことになります。ただ,もう少し上位にいけんかなぁと欲張ってみたりするものの,夏だけライダーのボクにはムリなことかもしれません。何はともあれ,落車もせず,完走できたことでメデタシ,メデタシ。

さあ,このあとは一山登って帰るとするかぁ。


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