2004ヤマザキナビスコカップ Vissel神戸(2004.3.27〜7.17)
V神戸vs柏R(2004.3.27)
今年のV神戸は,何かとマスコミに取り上げられることが多くなりましたが,いい意味で選手たちに刺激になったようです。リーグ戦開幕2戦は,1勝1分。カップ戦の初戦の柏R戦も勝利してほしいものです。とここまで書いて,思い出すのは昨年開幕当初のこと。カップ戦ではあのJ磐田に勝ち,今年のV神戸は違うぞ!とアピールしたものの,それ以後は凋落の一途。最終的には,恒例の?J1残留争いの主役に躍り出てしまう体たらく。さて,今年はどうでしょう。
今日の対戦相手の柏Rは,リーグ戦2戦2勝。V仙台からFWの山下を,ブラジルU−23代表でWユース大会では得点王のドゥドゥを獲得し,快調な滑り出しです。対するV神戸は,注目のイルハンがけがのため帰国。戦力的には,やや不利といった感じです。でも,ハシェック監督に連日の4部練習でしっかり鍛えられた体力で,最後まで走り負けずに積極的なプレーが見られそうです。
ホーム2戦目のこの試合。開幕戦ほどの派手なイベントはありませんが,それでもV神戸の選手の入場時には,火柱が上がっています。ビッグフラッグも広げられ,VISSELガールも多数出演し,華やかです。昨年までの平凡な選手紹介と入場とは大違い。アメフトっぽい雰囲気です。こんなところにも,三木谷社長の好みが表れているのでしょうか。
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さて,試合ですが,試合前の華やかさとは対照的に,地味な試合です。V神戸が優勢に試合を運んではいるものの,チャンスらしいチャンスはなし。ピンチらしいピンチもなし。何となく,ダラついた試合です。好調の柏Rを相手に,しっかり守って,後半勝負というプランなのでしょうか。対する柏Rも無理には攻めず,守りに重点を置いているようです。これでは,点が入らないし,スリリングな場面も期待できません。
そんな中で目につくのが,CBコンビの土屋と北本です。安定感があり,両サイドのカバーリングも的確です。特に,右SBの朴康造へのカバーリングは。それにしても,どうして朴康造をSBに使うのでしょうか。右SBなら吉村がいるのに。朴の積極的な攻め上がりを期待しての起用なら,もっと攻め上がらなきゃあ朴の持ち味は生きそうにありません。ハシェック監督の意図が意味不明です。
後半開始。あいかわらず,V神戸が優勢に試合を運んでいます。柏Rのドゥドゥはイマイチ。チームに合っていないばかりか,Wユース大会得点王の片りんすら見えません。明神は,まったく存在感なし。山下にいたっては,試合にすら出ていません。ただ,代表としてFWの玉田とDFの永田が試合に出ていないので,それがV神戸には幸いしているのかもしれません。そういえば,開幕戦のJ市原戦ではMFの阿部が代表に召集されていたし。2戦目の横浜FM戦の阿部の活躍を見ると,V神戸は運がよかったかも。そしてこの試合も。運だけで勝っているなんて,チョット悲しい?
今日の2トップはカズと播戸ですが,この二人だと高さがないのが欠点です。かといって,スピードがあるかといえば…?ということは,ボールを奪ったら,しっかりとパスをつながなくちゃあいけません。それができるかといえば,まだまだミスが多い。サイドチェンジで相手をゆさぶることもなく,攻撃が単調です。そこを柏RのDF陣に見切られ,守られてしまっているようです。こんな時には,ワッタンやろ!
後半半ば,いつまでもダラダラしていては勝ち目がないと思ったか,ハシェック監督はレアンドロンを投入。ターゲットにしようというのでしょう。この選手交代が成功。柏RのDFがクリアしようとしたボールがレアンドロンに当たり,ボールは頭上に。そのボールを競り勝ったレアンドロンがゴール前の播戸へ。フリーの播戸はゴール右隅に流し込んでゴ〜ル!偶然が重なったようなゴールですが,ゴールはゴール。1点にかわりはありません。
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V神戸のゴールに俄然選手の動きが激しくなります。開幕3連勝を狙う柏Rは,前がかりになって攻めてきます。対するV神戸は,虎の子の1点を守ろうというのか,全体が引き気味になりボールを奪えなくなってしまいました。これって,悪いパターンです。昨年までなら,このままズルズルと攻め込まれ,1点2点…と失点を重ねたパターンです。最終戦のC大阪戦なんて,3連続失点で逆転負け。あの時は,呆気にとられてしまいました。
これからが,今年のV神戸の成長の度合いが試される時間です。ゴール前でのFK,CKとピンチの連続ですが,集中力を切らすことなく無難に切り抜け,タイムアップ!どうにか,好調柏Rに勝利。まずは,カップ戦も1勝です。メデタシ,メデタシ。
この試合も,CBの土屋と北本は安定していたし,ボランチの小島は豊富な運動量とゴール前への飛び出しでチャンスを演出していたました。問題なのは,攻撃です。両SBの上がりがあまり見られないので,攻撃に厚みがありません。ボランチの坪内は,守備では堅実なところを見せていますが,攻撃となると動きがイマイチ。CBの二人からのロングボールも,攻撃の起点となることは少なかったようです。自陣ゴール前からのロングボール1本が攻撃の起点になることも少なくないので,この点は土屋と北本のこれからの進歩に期待です。とはいえ,これで公式戦開幕3戦で2勝1分。好調な滑り出しのV神戸です。昨年の轍を踏まないように,これからも90分間,走りまくって集中力を切らさず,勝ち点をゲットして欲しいものです。
前節のG大阪戦では,6失点で惨敗。清水S戦での快勝が,チームの勢いにつながりません。下位に低迷するチームはすべてそうでしょうが,連敗のあとの勝利でチームが一気に活性化することはなく,その後のゲームもあいかわらずの結果です。V神戸も同様で,これまでの成績を見ると,昨年とまったく同じ路線を驀進しています。しかも,ゲーム内容も似ていて,ボールの支配率は高く,攻撃のチャンスは多いものの,ゴールに結びつかず。しかも,カウンターで失点というのも,よく似ています。何でだろう〜?
今回の試合は,リーグ戦ではなく,カップ戦です。日本代表クラスは,ヨーロッパへテストマッチに行っているので,若手に出場のチャンスがあります。ところが,日本代表に関係のないV神戸は,リーグ戦同様の戦力で戦えます。対する,鹿島Aはレギュラーの何人かが抜けています。V神戸としては,勝利のチャンスです。とはいえ,リーグ戦でもレギュラーの数人が抜けた鹿島Aに完敗してしまったので,勝つ可能性が少し高くなったということかな?
カップ戦とはいえ,オープニングアクトもリーグ戦と同じ,始球式もプロレスの選手が登場しています。毎回,毎回,ゲストを呼ぶだけでも大変な費用となるんじゃないでしょうか。昨年までの貧乏チームでは考えられないことです。
試合は,いきなりのPKです。鹿島AのDFの間を抜けた小島が,ゴール前で倒されてゲットしたものです。キッカーはカズ。前節は播戸がPKを失敗して試合が流れが変わってしまいましたが,今回,カズがキッカーなので大丈夫でしょう。ゴールの期待にワクワクさせながら見ていると,何としたこと!ベテランのカズが,PKを失敗!なんだかイヤな予感。それにしてもPKすら,決められないなんて…,どうよ。
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先制点のチャンスを逃したものの,V神戸が試合を支配しています。ところが攻め上がるもののシュートに結びつかず。決定的な場面もありません。はて?これって,最後のクロスやパスの精度が低いということなのでしょうか。見ていても,イライラしてきます。こんな場面で,個人で抜け出せる選手がいればと思うのですが,V神戸にはそんな選手はいません。この試合先発のカズは,ほとんどの場面で競り負け。レアンドロンは,高さでも勝てず。いったい,どうなってるんや!V神戸の2トップは!
そうこうしているうちに,鹿島Aのカウンターです。ゴール前で競り負けた北本が野沢に振り切られ,しかも,GK掛川の中途半端な飛び出しで,先制点を決められてしまいました。なんだか,アッケにとられた感じです。しかし,決める時に決めることのできるのが常勝チームなのです。決める時に決められず,チャンスをつぶしてしまっていては,勝てる試合も勝てません。ボール支配率が高いからといっても,勝てるとは限らないのです。
後半に入っても,V神戸優勢の試合展開ですが,攻撃を鹿島Aに見切られているようで,決定的なチャンスはなし。これって,ボールを持っているというよりも,ボールを持たされているって感じかな。相手にボールを持たせて,引いて守り,素早いカウンターでゴールを決める。こういうのを「省エネサッカー」というのでしょうか。鹿島Aの憎らしいほどの試合の進め方です。そして,そのカウンターが決まり,2点目。高さに弱い右サイドからのヘッディングシュートです。これも,掛川が防げなかったのかなぁ。土屋のドンピシャヘッドを足で止めた曽ヶ端と大違い。
3点目は,最悪のパターン。中盤でボールを持った土屋が,右サイドでフリーの薮田を見ながら,なぜか目の前の吉村にショートパス。予想外のパスに反応できない吉村は,簡単にボールを取られ,後ろから追っかけ,バックチャージ。そして,吉村はこの日,2枚目のイエローカードで退場。しかも,FKはゴール正面。そのFKを難なく決められ,3点目。ミスがミスをよび,失点に結びつく。最悪のパターンです。もう,どうなってるの?
結局,得点を奪えないまま試合終了。0:3の完敗です。鹿島Aは,中心選手の日本代表組がいないというのに。これでは,昨年とまったく同じパターンです。出足だけ良くて,あとはじりじりと順位を下げ,負けを重ねる。経営者が代わっても,監督がハシェックに代わっても,結果が同じなら,昨年までのV神戸と同じです。今年はちがう!という期待が大きかっただけに,かなりガッカリです。もう,なんとかしてよ〜!
1STステージが終わり,序盤好調だったV神戸は,結局は定位置の下位に。経営陣が交代し,イルハンの加入やハシェック監督の就任で,注目を浴びたV神戸でしたが,終わってみればいつものV神戸。何のこっちゃです。
そんなV神戸ですが,後半戦の巻き返しをねらって,7月上旬には網走でミニキャンプ。戦術の確認や体力作りが中心だったようです。その仕上げが,先週行われたカタール戦。でも,正直いって,なんの進歩も見えませんでした。試合を支配するものの,攻撃に厚みがなく,ゴールは前半のCKからの土屋のヘッドのみ。流れの中からのゴールはなく,ワクに飛んだシュートもわずか。これでは,網走で何を練習したんや!と言いたくなります。でもでも,もしかすると,これは練習試合ということで,気合いが入らなかったからかもと思ったり。そこで,網走キャンプの成果が真に問われるのがこのFC東京戦です。
代表戦があり,この試合がナビスコ杯ということもありますが,FC東京はスピードスター石川もタフマンの今野や徳永も健在です。こりゃあ,手強いぞ。対するV神戸は,攻守のキーマン小島を出場停止で欠き,中盤が不安です。スタメンを見ると,播戸の1トップ,その下に主税と森が位置しているようです。ホージェルと朴のサイド,ボランチには丹羽と菅原。最近よく採用している3バックは河本,土屋,北本です。さて,どんな試合になるでしょう。
試合が始まると,何にかヘンです。明らかにV神戸の動きが重いのです。当然,ボールは支配され,守勢一方。それでも,最後を踏ん張り,辛うじて失点を防いでいるという状態です。これが,網走キャンプの成果でしょうか?攻めても,左サイドのホージェルからしかクロスは上がらず。ボランチの丹羽も菅原も守りで精一杯なので,上がることすらできません。これで点が取れるの?って感じ。動きの重いV神戸相手に,FC東京はルーカスが中央突破を図ります。ドリブルで持ち込み,1回のフェイントでいとも簡単に土屋が抜かれ,シュート。ボールは,ゴールへ。何ともあっけない失点です。この時だけでなく,土屋はこの試合中ミスが目立ちました。どうしたことでしょう。
取られるべくして取られたともいえる失点に奮起することもなく,あいかわらずダラダラとした試合をしています。しかし,右に流れた播戸からゴール前へ。ただ一人上がっていたホージェルにボールが渡り,これをきっちり決めて同点!さすがホージェルです。いついかなる時でも安定した力を出せるホージェルは,V神戸にあっては貴重な存在です。その逆に,この試合でサッパリだったのが丹羽。流れについていけずファールをしたり,ミスったり。もともと目立つ存在ではないのですが,こんなことで目立つってのはどうでしょう。
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後半早々に入れられたゴールも,個人技によるものでした。しかも,またもや中央突破。この日の土屋はどうしたのかな。勝ち越したFC東京は,あとは無理をせず,引いて守るだけ。そうなると,攻撃にバリエーションのないV神戸は苦しい。結局,ゴールをわれず,1:2のままタイムアップ。う〜ん,これが網走キャンプの成果でしょうか。網走まで何をしに行ったのでしょう。これでは,2NDステージが思いやられます。またもや,定位置ってか?