滝を巡りMTBを満喫 氷ノ山(204.6.5)
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やっぱり氷ノ山やね
梅雨入り前の貴重な晴天。お山に行かなくっちゃあ。しかし,低山はクモの巣だらけで,しかも蒸し暑い。となると,1000m以上の山が良さそうです。それにMTBにも乗りたい。となると,やっぱり,定番の氷ノ山が妥当でしょう。その定番の氷ノ山ですが,実は雪のない時期に登るのは2年ぶりです。雪のある時期と比べながら,登るのも一興です。
今回はソロなので,坂ノ谷林道の入口からMTBで登ることにします。R29から坂ノ谷林道への入口付近(P)に車をとめ,MTBで出発です。やまめ茶屋を過ぎると,林道は新緑に包まれ,爽やかな空気に包まれています。この坂ノ谷林道は,激上りはないので,距離は長くてもさほど苦にはなりません。
フラットダートの林道を進むと,急カーブになった橋の手前(@)に「羊ヶ滝」の案内板があります。2年前にはなかった案内板です。早速オジャマしてみたい気もしますが,こちらは帰りに時間があれば…ということにしておきましょう。橋を渡り新緑のトンネルを進みます。次の急カーブ付近では,右手の谷に延びる明確な踏み跡を発見。これはちょっと気になりますが,そこまで寄り道をしていると,いつになったら山頂に行けるかわかりません。今回はパスということにしましょう。
谷を左手に見るようになると,谷の向こうには県境尾根がなだらかなスカイラインを描いています。冬場は,あの県境尾根をたどると,戸倉峠に行けるとか。スノボーでも滑れるんかなぁ。なんだか,ゆるすぎる感じです。
セブンイレブン
橋を渡り,谷を越えると,坂ノ谷登山口との分岐点(A)です。今日は,車は一台だけしかとまっていません。案内板が新しくなっています。セブンイレブンの「みどりの基金」の助成を受けてできたものとか。そういえば,ハイカーでセブンイレブンをはじめとしたコンビニを利用する人は多いでしょう。そのセブンイレブンが利益還元?それとも,ハイカーへのイメージアップ作戦?
国道29号5.0km坂ノ谷登山口3.8km三ノ丸2.4km氷ノ山山頂
国道29号8.5km殿下登山口1.8km三ノ丸2.4km氷ノ山山頂
以前は,この坂ノ谷ルートで氷ノ山に登っていましたが,今日は少し上にある殿下コースで登ることにします。そして,帰りはこの坂ノ谷ルートで下りましょう。このコースどりが,MTB乗車率が一番高いハズです。
さらに坂ノ谷林道を登ります。しばらく登ると,峠状の地点に到着。ここが積雪期のツアーコースの入口です。雪のないこの時期は,ササが茂り,登山道は見当たりません。雪のある時とない時とでは,ずいぶん違うものです。ここからしばらくは快適な下りです。フラットダートの路面は,MTBで快調にとばせます。時々,オートバイや車が通るので,要注意ですが。
逆水の滝
この林道の脇にもブナの大木が点在し,鮮やかな緑のトンネルを作り出しています。そのトンネルを走っていると,右手にまたもや滝の案内が出現。見ると,「逆水の滝」という幻の滝だとか。ここは帰りは通らないうえに,「幻の滝」という記述についつい誘われ,行ってみることに。どれほどの距離があるのかわかりませんが,谷の下の方が水の音が聞こえてくるので,さほど遠くはないでしょう。
逆水の滝
所在地:兵庫県宍粟郡波賀町戸倉 坂ノ谷国有林
「逆水の滝」は,氷ノ山の幻の滝と言われ,氷ノ山の周辺のブナ林などを源とする清流を集めた落差30mの播磨地方には珍しい直瀑の滝となっています。
◎ここは急傾斜地なので,足元には充分気を付けましょう。
◎ゴミは,捨てずに持ち帰るのがマナーです。 兵庫森林管理署
滝へは,遊歩道が整備されており,丸木でできた階段もあります。しかし,急斜面にへばりつくようにつけられた道なので,かなりの勾配があります。以前は,この遊歩道がなかったでしょうから,逆水の滝へ行くのは大変だったでしょうね。だから,「幻の滝」なのかな?遊歩道ができた今日では,林道から5分で行ける,お手軽散歩コースです。「幻」ではなくなったのが,ちょっと残念です。
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遊歩道を下り切ったところ(B)に,逆水の滝はあります。張り出した梢のために,一望はできませんが,その落差と水量は見てとれます。一直線に落ちる豊かな水瀑は見事です。これは一見の価値ありです。
殿下コースへ
林道に戻り,殿下コース入口を目指します。道はあいかわらずフラットダートの走りやすい道です。ときおり,車やバイクがゆっくりと追い抜いていきます。ブナの大木を見ながら,のんびりと殿下コースへ。殿下コースの入口(C)には,車が5台ほどとまっています。やはり,静かな山歩きを楽しみたいのなら,坂ノ谷コースか殿下コースがいいようです。特に,殿下コースは坂ノ谷コースほどの距離がないので,利用する人が多いのでしょう。
氷ノ山・三ノ丸ブナ植物群落保護林 −ようこそ森林へ−
ここは宍粟郡波賀町に所在する坂ノ谷国有林で,大屋町の奥山国有林,関宮町の四ケノ仙国有林に連なっています。
現在位置から氷ノ山山頂へと続く登山道周辺は,ブナ・ミズナラ等貴重な天然林やチシマザサ帯などが四季折々の景観を醸しだし,訪れた人々を楽しませてくれます。
この一帯は,貴重な天然林の代表であるブナやオオバクロモジ等植物群楽の保護を目的として,「氷ノ山・三ノ丸ブナ植物群落保護林」(385ha)に指定しています。
“貴重な自然と景観を大切にしましょう” 林野庁 兵庫森林管理署
バイク止めを過ぎ,いきなりの急登です。前には熟年コンビが,道端の花を愛でながら歩いています。あとで聞くと,道端の小さな房のようになった花は,ユキザサだとか。なかなか,響きのいい名前です。その他にも,スミレの仲間の花が咲いていたりで,花の盛りを過ぎた初夏とはいえ,あちこちに花はあるものですねぇ。
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新緑に包まれた急登斜面をクリア,ゆるやかな傾斜の道になると,右手から道が合流しています。この道も坂ノ谷林道に続く道で,先ほどの登山口からさほど離れていません。いったい,何のためにつけた道なのでしょう。その合流点から少し行くと,殿下コースのシンボル「仙人門」です。幹が二つに分かれ,その間を通り抜けることができるのですが,これって自然にできたものなのでしょうか。ナゾです。
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澄んだ空気とくっきり展望
しばらく行くと,道の両側にササが目立ち始めます。尾根が近い証拠です。後先になりながら登った熟年コンビも,ここで一休みのようです。あいさつを交わし,ササ原の中の道を進みます。そして,坂ノ谷コースとの分岐点(D)へ。ここにも,新しくなった標示板があります。
←坂ノ谷登山口へ2.8km 3.4km氷ノ山山頂へ→
ここからしばらくは,MTBに乗って登れます。登山道なので,路面はフラットではありませんが,それがかえっておもしろい。走れそうなところを選びながらよたよたと登り,ついにダウン。MTBを押しながら「見返りの丘」へ。振り返ると,奥播州の山々がくっきりと見えています。初夏にもかかわらず,空気が澄んでいるからでしょう。もしかすると,瀬戸内海も見えるかなぁと思ったりしますが,やっぱ,そりゃあ無理だわなぁ。
三ノ丸からの氷ノ山はいいねぇ
「見返りの丘」から少し登ると,二ノ丸と三ノ丸との分岐点です。右手に進むと,改修された三ノ丸避難小屋があります。さらにその上には,三ノ丸展望台(E)。この展望台から見る氷ノ山は,いつ見ても優美です。奥には,扇ノ山や青が丸,仏の尾のピークを従え,三ノ丸から小さくうねる尾根となだらかなピークは,まさに「MTB天国?!」しかも,冬場は,大雪原と快適斜面に変身です。やっぱ,氷ノ山はいいねぇ。
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三ノ丸からは,小さなアップダウンの連続です。もちろん,下りはすべて乗り乗り。上りだって,それほど距離があるわけではなく,楽チン楽チン。いつもはどろどろの湿地帯も,しっかりと乾いています。最後のピークは杉林になっていますが,かつてはこの時期にも雪が残っていたことがありました。もちろん,雪の少ない今年はまったく無し。
杉林を抜け,最後の下りにさしかかると,山頂直下の大斜面が見えます。雪のないこの時期はササ原ですが,雪積もると格好のゲレンデになります。地形図では,下り切った鞍部から大段が平方面に破線の道があるのですが,右手には踏み跡すらありません。背丈よりも高いササの壁です。どうなっとるだ?
山頂はの〜んびり
山頂への最後の上りを,MTBを肩に登ります。この最後の上りは,ある時はスノボーを肩に,またある時はMTBを肩に。素で登ったことがないがや。素で登ったら,ずいぶん楽なのかなぁ。千年キャラボクを過ぎ,新しい氷ノ山のシンボルである?エコトイレ&展望台が見えると,山頂(F)です。なだらかな山頂には,30人ほどのハイカーがいます。ランチをする人,山座同定をする人,おしゃべりに興じる人,声を上げて笑いながらラジオを聞いている人。爽やかな空気と青い空,広々山頂での〜んびり。
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食後のコーヒーもいただき,いよいよ待望のダウンヒルです。少し離れたところにさりげなく置いたMTBをおもむろに手にすると,GO,GO,Go!いつものことながら,三ノ丸を眼下に見ながらダウンヒルは爽快です。気持ちよく,一気にダウンヒルといきたいところですが,一か所だけ乗って下れないドロップオフがあります。これは,何回来ても乗って下れません。残念!
山頂直下の斜面を下ると,少し上り返しです。ここでハイカー数名のグループが道をあけてくれました。山道をMTBで走るなんてと言われることがあるそうですが,この氷ノ山では,そんなことはありません。それだけ,この氷ノ山ではMTBが珍しいのか,氷ノ山に来るMTBライダーのマナーがいいのか。少なくても,MTBがハイカーのジャマになってしかたがないという状況ではないようです。これからもハイカーとMTBが共存できるように,気をつけなければ。自戒。
小さなアップダウンを次々にクリア。今まではちょっと緊張気味だったポイントも,難なくクリア。少しはテクが向上したのでしょうか。それとも,頭がボケて,緊張すら感じなくなったのでしょうか。いずれにしても,乗れるというのは気分のいいもの。あっという間に三ノ丸(E)へ。三ノ丸からは,少し寄り道をしましょう。二ノ丸展望台を過ぎ,氷ノ山わかさスキー場への尾根の取り付きまで探険です。二ノ丸展望台を過ぎると,道は尾根の北端についており,左手はササの壁です。冬場は,このササの上に積もった雪で雪原が出現するというわけです。展望のない山道ですが,MTBは乗り乗り。気分よく下り切ると,標示板のある尾根の取り付き(G)です。この先まで行くと,引き返すのがしんどいので,今日はこのへんにしとったろか。
三ノ丸から一気のダウンヒルだぁ〜!
気持ちよく下った山道を,今度はMTBを押しながら登ります。雪ある時はそれほどの上りとも思わなかったのですが,山道を歩くと少しは上りが実感できます。登りきると,二ノ丸展望台。その先が,坂ノ谷コースの分岐点です。いよいよ,これから一気のダウンヒルです。今日は林道まででなく,林道もダウンヒルです。今までの汗が,冷や汗に変わる瞬間?否,快感に変わる瞬間です。
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藤無山を見下ろしながら,動態視力を生かし,ラインを選んで下ります。ラインをミスると,MTBは前転,もしくは自分が前転してしまいます。このスリルがおもしろい。だから,MTBはやめられまへんなぁ。あっという間に殿下コースとの分岐点(D)へ。もちろん,坂ノ谷コースは直進です。少し行くと,乗車不能のドロップオフです。このポイントと,これから出現する大木の横たわるポイントだけが乗車不能個所です。これさえクリアできれば,乗車率100%なんですがねぇ。
ドロップオフを過ぎると,両側はササ原からブナの林にかわります。頭上を見上げると,ブナの鮮やかな緑が空をおおっています。路面を見ると,そのブナの木の根が網のように広がっています。気を抜くと,その根にハンドルをとられて大転倒ということになります。注意,注意。ラインを選びながら,慎重に下ります。とはいえ,あまりスピードが遅いと,これまた走りにくい。スピードに乗って,瞬時に選んだラインを一気に駆け抜けるのが正解。木の根道の途中には,古い倒木があり,時には迂回しながら,時にはジャンプしながら,変化に富んだコースを大いに楽しみます。
今まで,何十回となく氷ノ山に来ていますが,こんなに一気に下ったことはありません。どうしても,せっかくのダウンヒルだから一気に下るのはもったいないというケチな考えで,写真を撮ったりするのですが,今日はソロなので写真など無視。ダウンヒルを大いに楽しみます。
ブナの林が植林に変わると,坂ノ谷コースの終点は間近です。薄暗い植林に入り,細い山道を下りきると,林道が見えてきます。その手前にはバイク止めの杭があります。その杭を抜け,林道(H)へ。一気の下りで,その振動で手が痛い。ペダルの上に立ちっぱなしなので,足の裏が痛い。でも,一気のダウンヒルは楽しいなぁ。
羊ヶ滝
ただし,ダウンヒルはこれで終わったわけではありません。これからは,林道のダウンヒルです。これまでのような山道ではないので,変化に富んだ路面ではなく,フラットダートの高速ダウンヒルコースです。ただし,林道は車が通り,スリップをしやすいので,スピードは控えめです。それでも,林道ダウンヒルも楽しい。途中で車を追い越し,後輪ドリフトを楽しみながらの極楽ダウンヒルです。そして,羊ケ滝へ。
羊ヶ滝
所在地:兵庫県宍粟郡波賀町戸倉 坂ノ谷国有林
「羊ヶ滝」は,氷ノ山周辺のブナ林などを源とする清流を集めて,落差70mの雄大な二段滝となっています。
また,滝水の流れが,「羊」の字を描いていることから,「羊ヶ滝」の名前があります。
兵庫森林管理署・波賀町
羊ヶ滝は,林道から5分だそうです。植林の中の薄暗い山道を進み,右手の谷が見えると,羊ヶ滝(I)です。羊ヶ滝は,逆水の滝のように一気に落ちているのではなく,流れが何段かに分かれています。それでも,上からの落差はかなりのものです。ただ,遠くから見ているので,さほどの迫力は感じられません。この滝をのぞむ地点で,フキとりの老夫婦に遭遇。こんな薄暗い林の中で作業をしているなんて,クマに出会うかもと思っていると,「クマはこんなに下には出てこない。スズノコのあるもっと上の方や」とのこと。そうなんかぁ。
羊ヶ滝からもどり,林道を快適にダウンヒル。最後は,やまめ茶屋を過ぎた所でストップ。右手の斜面から流れ出る清水で顔や手を洗い,サッパリサッパリ。ついでにボトルに詰めて,翌日のコーヒー用としましょう。楽しかった氷ノ山の余韻に浸りながら。
今回も,氷ノ山は楽しかったです。四季を通して,格好の遊び場を提供してくれる氷ノ山に感謝感謝です。こんなにもすばらしい山が兵庫県にあるなんて,兵庫県人は恵まれています。その恵みにも感謝です。
スタート9:30 坂ノ谷登山口分岐点10:05 殿下登山口10:50 坂ノ谷登山道合流点11:20 三ノ丸展望台11:30 氷ノ山山頂12:00〜12:45 わかさ氷ノ山スキー場への支尾根13:15 羊ヶ滝14:05 車14:25