2003 J1 VISSELKOBE 1stステージ(2003.3.22〜7.12)


V神戸vsC大阪(2003.3.22)

いよいよリーグ戦の開幕です。それに先立って行われたナビスコ杯では,V東京,J磐田に連勝し,好調のV神戸ですが,リーグ戦ではどうでしょうか。対戦相手のC大阪は,今季,J1に復帰しており,開幕を白星で飾りたいところでしょう。高さのあるバロンとテクニシャン大久保の2トップに,森島が絡む攻撃は,スピードと高さを備え,侮り難いものがあります。土屋とシジクレイのCBは高さでは負けませんが,スピードには対応が難しい。特に,シジクレイは足元が弱いので,今日はチョット不安です。が,なんたって,V神戸はJ王者のJ磐田を相手に4:2で完勝をおさめたのです。C大阪には,負けられまへん。

スターティングメンバーは,いつものように,土屋・シジクレイのCBに吉村・菅原のサイドです。MFは,ボランチに山口と佐伯,左は薮田,右はアリソンです。2トップは,いつものオゼアス・播戸です。最近は,このメンバーが先発しています.サブには,カズ・ヤス・岩丸・坪内です。サブのメンバーも不動といった感じです。右腕を骨折しているアリソンや,腰痛の土屋も,元気に出場です。というか,この二人には,是非,出てもらわなければなりません。

試合開始。10分ごろまでは,試合が落ち着きませんでしたが,しだいにV神戸のペースになり,ボールを支配するようになってきました。昨年までのV神戸なら,ボールを支配しながらゴールを決められず,そのうちに失点してしまうというパターンが多かったのですが,今年はこの時間帯に得点を上げることが多いのです。そして,この試合でも…。

左サイドから播戸がセンタリング。そのボールをオゼアスがはたき,山口へ。その山口から再びオゼアスへ。ボールを受けたオゼアスはそのままシュート!見事な先制点です。時間帯もよし!あとは,このV神戸の時間帯に追加点を入れることができるかということです。2点目をたたき込めば,もう試合は決まりです。が,C大阪も必死の攻めです。決定的なチャンスがなく,しだいにペースはC大阪に傾いていきます。

しかも,運の悪いことに,土屋がケガで退場。腰痛再発か?のちに,足首の捻挫で1〜2週間ほどかかることが判明。土屋の交代は,坪内です。昨シーズンなら北本が出るのしょうが,今シーズンは坪内が使われることが多くなっています。北本は,ベンチにも入れない状態です。日本U−20代表の坪内を使うことは大切ですが,北本も日本U−22代表候補なのですから,使ってほしいものです。

30分を過ぎるころから,形勢は完全に逆転。シュートすら打てまへん。C大阪のスピードに振り回されるV神戸DF陣。大久保がボールを左右に散らし,サイドから攻撃も脅威です。ただ,バロンをしっかりおさえているので,C大阪の得点源のバロンからはシュートらしいシュートがとんできません。とはいうものの,C大阪は右サイドから攻撃をさかんにしかけてきます。V神戸は,左サイドからの攻撃が少なくなってしまっています。中盤のチェックも甘くなり,C大阪にルーズボールをほとんど拾われています。いや〜な試合展開です。それでも,時おりチャンスはあるもののゴールならず。結局,C大阪ペースのまま,前半を終了。

前半は,山口が積極的な上がりでチャンスを作っていました。佐伯は引き気味ながらも,ポイントを抑えたチェックで安定感があります。播戸は左サイドに流れることが多く,シュートチャンスが少ない。アリソンは,骨折の影響があるのでしょうか,よく転倒していました。あまり目立たないのが藪田です。右サイドの吉村は,あまり攻撃参加することがありません。残念です。

  
V神戸サポーター C大阪サポーター
V神戸サポーター
C大阪サポーター

後半開始。あいかわらず,C大阪のペースです。中盤でボールを拾うのはC大阪。DFラインをズルズル下げて,中盤をあけてしまっているからでしょうか。ですから,V神戸のボールになっても,パスを出すところがありません。しかたなくオゼアスへのロングボール。これでは,なかなか,いい形にはなりません。

C大阪は,積極的にゴールを狙ってきます。V神戸は,アリソンに代えて岡野を投入。岡野のスピードでC大阪DF陣をかきまわそうというつもりでしょう。とはいえ,いくらスピードのある岡野でも,いいボールが出ないことには,そのスピードを生かすことができません。岡野の投入にもかかわらず,あいかわらず,C大阪ペースです。しかし,ゴール前での詰めが甘く,またシュートにも正確性を欠き,ゴールにいたりません。V神戸は,ヤスを投入して,守りを落ち着かせようとします。対するC大阪は,西沢を投入し,ターゲットを2人にして,ゴールを狙うようです。しかし,C大阪の攻撃に対して,V神戸のDF陣は,前を向いて守ることができるので守りやすいようです。

オフサイドによるC大阪の幻のゴールがあったものの,結局,ノーゴールで試合終了。1:0でV神戸の辛勝です。リーグ戦開幕試合ということで,勝ちにいった試合でしたが,なんとか勝つことができました。C大阪の詰めの甘さに助けられた感じがしますが,勝ちは勝ちです。これで,2003公式戦3連勝!オープン戦好調の阪神とともに,関西春の珍事といわれないように,実力で勝ち進んでほしいものです。

 

V神戸vs京都P(2003.4.6)

公式戦3連勝。そして,今日はホーム開幕戦。しかも,会場は,新装なった神戸ウイングスタジアム。V神戸にとっては,申し分のない開幕戦です。チケットの売れ行きも好調とか。しかも,限定Tシャツも販売されるとか。これは,いつもより早く会場に行かねばなりません。

ということで,朝から神戸へ。時間があるので,会場の神戸Wスタジアムに行く前に,その周辺を散歩することにします。まずは,兵庫大仏へ。この大仏は,奈良・鎌倉に並ぶ日本三大大仏の一つだそうですが,近年に再建されたもののようです。大仏のある能福寺には,この大仏のほかに,ジョセフヒコが記したという英文の石碑があったり,神戸事件の供養碑があったり,また,平清盛ゆかりの寺としても有名なんだそうです。

  
兵庫大仏 キャナルプロムナードと兵庫城跡
兵庫大仏
キャナルプロムナードと兵庫城跡

次は,兵庫運河に行ってみましょう。運河の北側には,兵庫城跡があり,付近はキャナルプロムナードとして整備されています。35年前は,真っ黒な運河の底からはポコポコとメタンガスが湧き上がっていたものです。それに加えて,付近の飼料工場からの臭いと,下水処理場の臭いがコラボレーションされ,独特の悪臭が漂っていたものです。が,今では運河にはゴミがなく,メタンガスの臭いはまったくしません。時の流れを感じてしまいます。

  
清盛塚 神戸ウイングスタジアム その1
清盛塚
神戸ウイングスタジアム その1

もう一つ,歴史探訪。清盛塚です。その脇には,平清盛の銅像や琵琶塚もあります。ここ兵庫の津は,平清盛が兵庫港を開いたとかで,源平の時代からの史跡があちこちのあります。歴史好きな人には,興味の尽きない地域でしょう。

周辺の見学を終え,とりあえずは神戸Wスタへ。試合開始まで3時間ほどあります。まだ,あまり人がいないだろうと行ってみると…,アッとその時〜,たくさんの人がスタジアムを取り巻いて並んでいます。S自由席も長蛇の列です。少年サッカーチームの子どもたちもたくさんいます。こりゃあ,Tシャツを早目にゲットしなきゃあ。試合開始3時間前とは思えない雑踏をかき分け,ようやくTシャツをゲット。次は,昼食です。これは,幸い,近くにサンクスあったので,やれやれです。この状況では,できるだけ早く入場しなければ,いい場所はおろか,座席すら確保できなくなるかもしれません。長蛇の列に加わり,入場です。

  
神戸ウイングスタジアム その2 神戸ウイングスタジアム その3
神戸ウイングスタジアム その2
神戸ウイングスタジアム その3

試合開始までに,神戸市少年サッカーリーグなどのイベントがありました。そして,いよいよ,V神戸のウォーミングアップ開始。見ると,スキンヘッドが3人。土屋はケガのために欠場なので,シジクレイと北本と坪内の3人です。控えGKの岩丸もスキンヘッドなので,チームとしては,合計5人がスキンヘッドということになります。

  
V神戸 三浦知良
V神戸 三浦知良

試合開始。開始直後は,相手の出方を見ているのでしょうか,積極的にボールに向かっていきません。京都Pは,アウェーということもあってか,これまたさほど積極的にボールにからんできません。なんだか,だらだらした試合展開です。そこそこのチャンスはあるものの,決定的というわけではなく,かといって中盤での激しいプレスもなし。これがホーム開幕戦かと思ってしまいました。今日の入場者1万7000人が満足するような試合ではありません。オゼアスのポストは,京都PのDF陣に抑えられ,播戸も思うように動けていません。サイドからの攻撃を徹底すればいいように思うのですが,あいかわらず,トップのオゼアスにロングボールを蹴りこむだけです。これでは,昨年までのV神戸の攻めと同じです。攻めの意図が見えません。

京都Pは,トップの松井にボールが渡ると,攻めに変化が出ます。サイドに散らしたり,中央突破をはかったり。松井はボールをしっかりキープできるだけでなく,ボールをもらう動きも素早く,また,広い視野ももっています。逆サイドの開いたスペースにも的確にボールを散らしています。U−22の日本代表の中心選手だけのことはあります。それをマークするのが,V神戸の若手DF北本です。高さはあるのですが,松井のスピードや足技には,なかなかついていけません。菅原と2人がかりでも抜かれてしまうことも度々。敵ながら,アッパレ!

そうこうしているうちに,前半があと5分ほどになったころ。GK掛川のパンチを受けた京都Pの富田が,狙いすましてシュート!ボールは,左すみに決まってしまいました。この場面でも,富田の前にいたV神戸の選手がもっと間合いを詰めていたら,シュートすら打てなかったでしょうが,2mほどあけて相手の動きを見ているだけでは,ディフェンスとはいえません。下手にとび込むと,かわされるという心配があったのかもしれませんが,ペナルティエリア付近はシュートレンジであることを思い知ってほしいものです。

  
V神戸サポーター ゴールならず
V神戸サポーター
ゴールならず

前半を0:1で終え,後半開始。後半になると,少しは積極性の出てきたV神戸ですが,それでも攻撃に意図が見えません。あいかわらず,オゼアスめがけてロングボールを蹴るだけ。しかも,そのオゼアスは,京都Pの若きDF角田に抑えられ,ポストプレーができません。播戸は,右に左に動くものの,シュートすら打てない状態です。これでは,ゴールの予感がしません。今季のこれまでの3戦とは別チームのような戦いぶりです。後半から登場したヤスは,積極的にボールにからんでいます。年齢的なものがあるので,フル出場はムリでしょうが,ベテランのこの意気込みを見習ってほしいものです。

次に登場は,岡野です。そのスピードは,いまだ健在ですが,その岡野を生かすパスが出ていません。この試合でも,結局,右からの突破はなく,岡野を生かすことができませんでした。最後に登場は,キングカズ。岡野,そしてカズ,スタジアム内の歓声は最高潮に達します。とはいえ,コンビネーションがイマイチ。終了間際のオゼアス&シジクレイの2トップも,ほとんどシュートに結びつかず。それどころか,ロスタイムには,カウンターを喰らい,2点目を献上。これで試合は,万事休すです。

松井,黒部を中心とした攻めばかりが目立つ京都Pですが,守りもどうしてなかなか,しっかりしたものです。さすがは,天皇杯覇者だけのことはあります。それにしても,1万7000人もの観客が入ったにしては,さびしい試合でした。V神戸は,BS放送がある時には,あまり勝てないいうジンクスがあるらしいですが,それは今回にも当てはまってしまいました。今週の水曜日には,ナビスコ杯で浦和Rと対戦です。山瀬が久しぶりに復帰したものの,エジムンドが退団,エメルソンはケガでダメ。こんな浦和Rに勝たなきゃあねぇ。VAMOS 神戸!

 

V神戸vsV仙台(2003.4.19)

  
V神戸 山口貴之
V神戸 山口貴之

前節は,アウェーで好調J市原を相手に2:0で快勝。京都P戦でのブザマな試合に対する反省から,かなり気合いを入れて試合に臨んだようです。開幕時の好調を取り戻してホーム2戦目。仕切り直しのV仙台戦です。ここは気持ちよく先制点をゲットし,追加点を入れ,首位に踊り出てもらいたいものです。それにしても,この日は雨天だったにもかかわらず,屋根付きの神戸ウイングスタジアムで快適,快適。

試合は,V神戸がやや押され気味で,決定的な場面がなかなかありません。ゴール前のFKからのアリソンのシュートは,わずかにゴールを外れたものの,サイドからの攻撃がなかなか決まりません。菅原の左からのアーリークロスは,ただオゼアスに当てるだけ。この試合に初めて右のDFで登場の坪内は,あまり上がることなく,守備重視か。それにしても,V神戸のDFは,スキンヘッドが3人もそろい,なかなかおもしろい。これで,土屋が戻ってくれば,4スキンヘッドDFになるかも。ならば,ついでにGKも岩丸が出ればいいのに。

対するV仙台は,岩本を中心に左からの正確なクロスが入り,ひやりとする場面がありました。やはり,クロスの精度が決定力の違いに表れるのでしょうか。とはいえ,V仙台は,マルコス,高桑,森保がケガで出られず,選手のやりくりに大変だとか。それでも,トップに若い佐藤が入り,前節はゴールも決めています。山下との2トップは,高さはないものの,ウラをとる速さがあります。V神戸DFにとっては,この速さが苦手です。高さにはそれなりに対応できるものの,足元に不安があります。

  
アリソンのFK ゴールならず 3スキンヘッダーズ 手前から北本・シジクレイ・坪内
アリソンのFK ゴールならず
3スキンヘッダーズ 手前から北本・シジクレイ・坪内

無得点のまま,前半が終了。試合内容としては,点が入りそうな雰囲気はありません。お互いに攻めるものの,ゴール前はしっかりと固められています。入るとすれば,セットプレーからか,ミスでしょう。後半,両チームはどのような手を打つのでしょう。

あいかわらず,V神戸はオゼアスめがけて蹴っていますが,それでも,播戸やアリソンなどのシュートもあります。が,悲しいことに,ゴールの枠にはなかなかとびません。是非とも欲しい先制点ですが,相手を崩してのゴールは期待できません。あるのは,セットプレーか,ドカンと一発です。V仙台は,ジルビーニョが動きが少なく,あまりボールをさわっていないので,攻めに変化がありません。それにしても,どうして,V神戸はホームでこんな試合しかできないのでしょう。これでは,観客が少なくなるのも無理はありません。ホームでこそ,スカッと気持ちのいい勝利をおさめ,観客にV神戸の存在をアピールしなきゃあいけないのに。

快足岡野の登場も,あまり緊迫した場面はなく,後半が半ばを過ぎたころ。V仙台の阿部が縦に突進。ところが,なんと思ったか,V神戸のシジクレイと山口はゴール前に戻り,誰も阿部にチェックに行きません。どフリーの阿部は,ゴールライン付近から得意の左足で正確なセンターリングをゴール前に。飛び込んできたシルビーニョが,ドンピシャヘッドで見事なゴールです。阿部にボールが渡ってからゴールを決められるまで,唖然です。右サイドの坪内は,どこへ行っていたのでしょう。このあと,チェックを怠ったためか,山口は西谷と交代させられてしまいました。

ところが,この西谷がチョンボ。といっても,2点目の時は,V神戸全員の足が止まっていたときです。スタンドから見ていても,反則でプレーが止まっているのかと思われるほど,V神戸の足が止まっていました。V仙台は,右サイドから安部が持ち込み,ペナルティーエリア付近からミドルシュート!ボールは掛川の手に当たることなく,右上にゴール!情けない!この試合だけではないのですが,ペナルティーエリア付近で相手に自由にボールを持たせすぎです。京都P戦でも,富田にシュートを打たれたのも,このあたりです。もっと,MFはしっかりチェックしなければなりません。

  
この直後,北本のゴール
この直後,北本のゴール

これまでの試合の流れでは,2点目をとられた時点で勝負は決定したようなものです。まわりに絶望感が漂っています。無理もありません。攻めても,押し上げがなく,単発のシュートのみ。間延びした中盤では,V仙台にボールを回され,カウンター攻撃ができません。こうなれば,あるのは高さを武器にパワープレーです。シジクレイ,北本が上がり,失点覚悟の攻撃です。途中交代のカズは,目立った動きはなし。岡野は時おり,快足をとばしますが,決定的な場面を作り出せず。終了間際にCKから北本が押し込み1点を返したものの,時間切れで試合終了。

今回も,ホームにふさわしい試合とはなりませんでした。ただ,京都P戦よりは,横パス,バックパスが少なく,少しは前を向いていたかも。失点も,ミスといえなくもないものであったことを考えれば,少しは気が休まりますが,それでも負けは負け。2勝2敗の成績は,悪くはありませんが,勝てる相手にはキッチリと勝っておきたいものです。次節は,GWのJ磐田戦。アウェーとはいえ,ブザマな試合はできません。3月のナビスコ杯で完勝している相手なので,勝てないことはないでしょう。期待を込めて,VAMOS KOBE!

V神戸vsFC東京(2003.4.29)

  
V神戸 オゼアス
V神戸 オゼアス

前節,J磐田に痛恨のPK負け。負けが先行した苦しいリーグ戦になってしまいました。ここで負けると2勝4敗となり,開幕の快進撃は早春の夢となってしまいます。今日は,調子の出ないFC東京が相手なので,快勝して,成績を3勝3敗にして,仕切りなおしといきたいところです。とはいえ,V神戸はけが人が多く,ベストの状態ではありません。特に,ボランチの佐伯,CBの土屋のケガが痛い。対する,FC東京も,決してベストではなく,U−22の合宿で,DFの茂庭,サイドの石川が抜けています。どっちもどっちやね。

前半は,FC東京優勢です。V神戸は,オゼアスにロングボールを集めますが,ジャーンにしっかりとマークされているので,思うようなポストプレーができません。播戸は,右に左に開き,ボールを受けようとしますが,ボールを持っても,以前のようなキレがありません。かといって,強引にシュートをすることもできず,ボールを持っては相手に取られるということの繰り返し。しかも,倒れすぎ。相手の当たりにも踏ん張って,強引に持ち込み,シュートを打ってほしいものです。オゼアスは,あいかわらず,足元が弱く,ボールをキープすることなんてできません。頼りはヘッドだけです。これでは,点が入らないどころか,シュートすら打てません。なんだか,昨年のV神戸を見ているようです。

FC東京は,ケリーとアマラオが攻撃の柱ですが,阿部も積極的にボールに絡んできます。右サイドの加地も積極的に攻撃参加をしています。対する左サイドの菅原と薮田では,なかなか止めきれないようです。その菅原は,攻撃参加するものの,あいかわらず,クロスの精度はなく,ただゴール前に上げるだけ。これでは,何十本上げたって,ゴールに結びつきそうにありません。どうして,松尾を使って,育てないのでしょう。右サイドの田淵は,ベッタリ下がったきり。ボランチの吉村も,5バックの一人のように上がることはありません。山口は積極的に攻撃に参加するものの,中盤でのチェックは甘い。CBのシジクレイと北本は,あいかわらず,ハイボールには強い。掛川もハイボールには強いものの,判断やキックが不正確。時おり,ひやりとさせてくれます。

前がかりになり,手薄くなった中盤でボールを拾われ,アマラオ,阿部とつながれ,きれいなシュートが決まってしまいました。後半になって,V神戸がゲームを支配していたので,このカウンター攻撃は強烈でした。しかし,ゲームを支配しながらも,ゴールを決められないV神戸は,強引にFC東京ゴールに迫りますが,サイドからえぐるような攻撃がないので,FC東京のDF陣が前を向いているので,なかなか崩しきれません。カウンター気味の攻撃も,オゼアスに渡ると,スピードダウン。

そんな局面を打開するために,選手交代です。なんと!薮田に代わって西谷!ドリブラー西谷ですが,未だに相手DFを置き去りにした場面を見たことがありません。それどころか,全然ディフェンスをしていません。先日のV仙台戦の2点目だって,西谷の責任大です。そんな西谷をいつまでも使うなんて,副島監督の考えを聞いてみたいものです。案の定,この試合でも西谷は,誰一人抜くこともできず,ボールを取られると,だらだら歩き。CKを蹴ると超低空ボール。あんなボールでヘディングはできません。

ボランチの吉村は,あまりやったことのないポジションということで,しかたないかも。ボランチというより,5バックの一人という感じでした。でも,最近,試合に出ていなかったので,ゲーム勘が戻っていないようで,ミスが多かった。数年前の吉村の攻撃センスとキレが欲しい。終了間際の森なんて,いったい何の意図があるのでしょうか。たまには試合に出て,慣れてもらおうなんて意図でしょうか。北本に代えて土屋というのも,?です。北本と土屋のCBで,シジクレイをトップに上げるのが今までのパターンじゃなかったのかな?

今回,後半半ばすぎからの盛り上がりに,水を差したような選手交代。これでは,自ら勝利を遠ざけているようなものです。そして試合後には,「気持ちを切り替えて,次にのぞむ」という副島監督のコメント,もう聞き飽きたぞ〜!試合開始から,もっと戦う姿勢を見せてくれ〜!

V神戸vs浦和R(2003.5.11)

  
V神戸 岡野雅行
V神戸 岡野雅行

前節,アウェーの柏R戦で,3連敗の終止符を打ち,ホームの神戸ウイングスタジアムでの初勝利を狙うV神戸。今度こそ,今度こそ,ホームでの勝利だ〜ッ!

今日対戦する浦和Rには,先日の日韓戦でゴールをあげた永井,五輪代表の田中・鈴木,エメルソンや山瀬もいます。高さでは負けることはないでしょうが,彼らのスピードが厄介です。対する,V神戸は,土屋がケガから復帰。高さだけでなく,スピードにも対応できるようになってきました。しかし,やはり問題なのはボランチ。今日は,菅原とアリソンのようです。岡野は今季初先発。カズも2試合連続の先発です。

試合の立ち上がりは互角です。やはり,浦和Rの2トップのスピードには要注意ですが,土屋がエメルソンをしっかり抑えています。トップ下の山瀬は,あまりボールに触ることができません。度々,山田が右サイドを突破し,チャンスを演出しますが,V神戸のゴールをわることはできません。

なんとなく,試合が進んでいた10分ごろ。岡野が右サイド深く突破。ゴール前に上げたクロスは,フリーのオゼアスの頭にドンピシャ!しっかりたたきつけたボールは,GKの横を抜け,浦和Rゴールへ。待望の先制点です。ホームでの先制点にスタジアムは大歓声に包まれています。岡野が上げて,オゼアスのヘッド。絵にかいたようなゴールシーンです。一気にボルテージの上がったスタジアムは,5分後には,さらにヒートアップ。

オゼアスのゴールで攻勢に出たV神戸は,またもや岡野が右サイド深くボールを持ち込み,ゴール前へ。ニアにつめていたカズが押し込んで2点目!どちらも,岡野からのボールがゴールを生んでいます。岡野の今季初先発は,成功です。

  
浦和Rサポーター V神戸サポーター
浦和Rサポーター
V神戸サポーター

その後は,時おりカウンターを食らうものの,V神戸が優勢に試合を進め,前半が終了。後半が始まっても,浦和Rが前がかりになって,強引に攻めてくることはありません。後半になっても,どちらかというと,V神戸優勢です。この調子だと,3点目を上げれば,勝点3は決定的です。しばらくして,カズと薮田に代えて,播戸と吉村の登場。吉村はボランチに入り,アリソンが左サイドに上がります。これで,アリソンは攻撃に集中できます。ただ,吉村のボランチは,FC東京戦のことがあるので,チョット不安。しかし,この日の吉村は,積極的に攻撃にも参加し,守備もまずまずです。やれやれです。

早く3点目をゲットして,試合を決めてくれ〜!と思っていると,交代出場の田中が左サイドから真ん中に持ち込み,狙いすましたシュート!ボールは,ゴール左上に吸い込まれてしまいました。田中一人にしてやられた,あっけないゴールです。ボランチの対応が遅れたといわざるを得ないのですが,このあたりでボールを自由に持たせてしまうことの多いV神戸の今後の課題です。

1点を返し,攻勢に出た浦和Rに勢いがあります。このままでは,2点目も危ないと思われた時です。スローインからのボールをオゼアスがゴール前へ。ゴール前にいた播戸がトラップをミスったものの,落ち着いてシュートを決め,待望の3点目です。先ほどの失点から2分後です。試合時間はあと5分ほど。これで勝利が見えてきました。待望の3点目に大喜びのスタジアムですが,すぐに言葉を失ってしまいました。またもや田中に持ち込まれ,ゴール前へ出されたボールに反応したのは永井です。坪内の後ろから忍者のごとく現れ,シュート。見事なシュートです。田中と永井の2人で,V神戸DFを切り裂いたという感じです。浦和Rのスピードはさすがです。

  
岡野 ナイス!クロス! 喜びのV神戸イレブン&サポーター
岡野 ナイス!クロス!
喜びのV神戸イレブン&サポーター

終了5分前になり,いきなり点の取り合いになった試合ですが,守勢に回らなかったのがよかった。あれで引いてしまえば,浦和Rの攻め放題。スピードがあるだけに,対応が難しくなったかもしれません。やっぱり,土屋の復帰が効いているのかなぁ。

3:2と,1点差のゲームとなりましたが,先手を取ったV神戸が優勢に試合を進め,チョッピリ安心して見ていられました。坪内が攻め上がる場面は多かったものの,まだまだクロスの精度を上げる必要があります。左のDFで,ええ加減なクロスしか上げられなかった菅原は,ボランチで安定した力を発揮。薮田はさほど活躍せず。カズは彼なりに好調を維持していたようです。でも,この試合のMVPは,なんといっても,岡野です。スタメンで登場。いきなり,そのスピードにまかせて縦への突破。エンドライン付近から折り返されたボールは,オゼアスへ,カズヘ。このパターンが岡野のパターンでしょう。途中出場の播戸は,あいかわらず。ゴールを決めた際のトラップは,チョット…。でもまぁ,結果が全てでしょうかねぇ。

浦和Rは,シュートがポストに当たる不運もありましたが,試合中盤で攻めあぐねてしまう場面もあり。高さというバリエーションがないというのはつらいものです。山瀬はボールを触ることが少なく,攻撃を組み立てることができず。エメルソン,永井の2トップが動けず。もっぱら,チャンスメイクは,右の山田からだけ。守備は,坪井がさすがという動きでした。スピードがあり,1対1では,絶対に負けていません。さすがは昨シーズンの新人王です。

V神戸は,この勝利で4勝4敗の勝率五割。次節は,アウェーの清水S戦です。今季不調の清水Sだけに,勝つチャンスは十分にあります。その次は,連敗中の東京V戦。これまた勝つチャンス十分です。ということは,3連勝も可能です。VAMOS V神戸!

V神戸vsG大阪(2003.7.5)

  
V神戸 播戸竜二
V神戸 播戸竜二

1月半ぶりのJリーグです。その間,日本代表はコンフィデ杯で残念ながら予選敗退。カメルーンのフォエ選手が死亡するという事態が起き,コンフィデ杯の存続が問題になりそうです。でも,アジアカップに勝った国のみが出られるという大会なのでそれなりに価値はあるでしょう。しかも世界各地の強豪と対戦できるのですから。そのコンフィデ杯を次回からは日本で開催するという案もあったようですが,どうなるのでしょう。我々にとっては,夜中に起きてTVを見なくていいだけでも助かりますが。でも,アウェーでの大会を経験したい日本代表としては,痛し痒しってところでしょうか。

再開初戦は,昨年,2戦2勝のG大阪が相手です。しかも,今年のG大阪は,昨年ほどの元気がなく,V神戸と同じような順位です。これは勝てるでしょう。期待を込めて,いざ,神戸ウイングスタジアムへ!試合開始1時間ほど前に着いたにもかかわらず,S自由は観客でいっぱいです。聞くところによると,この日は小学生に無料券を大量にばらまいたとか。それで小学生が多かったのかぁ。でも,そんな小学生たちが大きくなってサッカーの日本代表に選ばれることになるかもしれません。サッカーの底辺拡大のためにも子どもたちを大切にしなくっちゃあね。でも,そんな子どもたちが見ている前で,ブザマな試合をしてはいけません。V神戸は,なぜか,そんなときにブザマな試合をすることが多いようです。BSの放送がある時にもね。なんでだろう〜,なんでだろう〜。

試合は,序盤からG大阪に攻め込まれる場面が目立ち,これはちょっとヤバイ!と思っていると,G大阪の橋本がドリブルでスルスルと真ん中を抜け,ゴール前のマグロンへパス。いとも簡単に抜かれて,シュート!きれいなゴールです。今までに何回もペナルティーエリアの少し外からシュートを決められているのに,またもやペナルティーエリア附近で自由にさせてしまって,この失点です。この状態は,この試合中,修正されることなく,G大阪はV神戸のペナルティーエリア付近で自由にボールが持て,決定的なパスを何本も出していました。これって,ボランチの守備範囲じゃないのでしょうか。この試合では,ボランチには山口と菅原が入っていましたが…。

  
5ポイントゲットのバンダナ J再開を喜ぶV神戸サポーター
5ポイントゲットのバンダナ
J再開を喜ぶV神戸サポーター

序盤に1点を取られて,またかよぉ〜って感じです。しかも,攻めても形にならず,シュートまでいかない。ゴールの臭いすらしません。今までこんな場面を何度見てきたか。序盤とはいえ,チョット敗戦の色が滲んできました。このまま負けてしまっては,バックスタンド一杯の観客に申し訳がないやろ!ところが,V神戸のCKからこぼれ球をシジクレイが蹴り込み,同点ゴ〜ル!やれやれです。とはいえ,まだ勝ち越したわけではありません。セットプレーからの出会い頭のゴールでは,攻撃の形ができたわけではありません。2点目が入るでしょうか。

ロスタイムに入り,1:1で前半終了と誰もが思っていると,V神戸のCKから,岡野のパスミスにつけこまれ,G大阪のカウンター攻撃です。ところがここでなぜか,その近くにいる山口は,追いかけずもせず,ちんたらジョギングをしています。前に出てチェックにいけないV神戸DFを見ながら,大黒が中央からミドルシュート。見事に決まり,2点目。V神戸が前がかりになっている時に致命的なパスミスとは!こんなミスが目立つのも勝てない原因の一つなのでしょう。しかも,逆に相手のボールを奪うということは,あまりありません。これでは,勝てないですよね。

後半開始。左サイドで松尾が相手からボールを奪うとそのまま駆け上がり,ゴール前へピンポイントクロス。オゼアスが難なく決めて,ゴ〜ル!最近,左サイドバックに起用されている松尾が,実力発揮です。ここ2年は,C大阪にレンタルされたり,ケガをしたりで,出番のなかった松尾ですが,数年前はサイドバックに定着し,正確なクロスを上げていました。時には,ボランチをつとめることもありました。その松尾の復活です。うれしいじゃあ,あ〜りませんか。同点に追いつき,勢いの出てきたV神戸は,攻勢に出ます。2点目から3分。今度はゴール前の混戦から,カズがごっちゃんゴール。これで3点目。勝ち越しだ〜!

後半開始早々の逆転に気をよくして,試合が進みます。ところが,決定的な場面は,G大阪の方がはるかに多くなっています。いずれも,シュートはGK掛川の正面をつき,ゴールに至りませんでしたが,いつ同点になってもおかしくない展開です。と,またもや,二川に左サイドを崩され,中央のマグロンへ。マグロンが飛び込んで,同点です。それまで,北本がしっかりマークをしていたのですが…残念。同点になったG大阪は,中山を投入し,勝ち越しを狙ってきます。V神戸は,予定通り,カズから播戸へ交代。動きの悪い山口はヤスと交代。ヤスは気合を全面に出し,中盤でしつこくボールを追いかけています。ボランチはこうでなきゃあねぇ。攻めることしか考えていない山口や下がりっぱなしの菅原は,ヤスを見習ってほしいものです。G大阪は,さらに松波を投入し,ゴールを狙ってきます。これでG大阪は,FWが4人ということになります。こりゃあ,韓国代表顔負けの超攻撃的布陣です。

  
V神戸イレブン
V神戸イレブン

V神戸は,新しく入った小島を投入し,ゴールを狙います。試合は,V神戸が押し気味です。しかし,ゴールを狙うG大阪も前がかりになって,守備が手薄です。そこに代わったばかりの小島のシュート!バシッ!という音をたてて,シュートはバーを直撃。残念!こうなると,ノーガードの打ち合いです。中盤がなくなり,攻撃が一発勝負になります。G大阪は,短くパスをつないで,ゴールに迫ります。V神戸は,オゼアスの頭からのこぼれ球を狙っています。が,ロスタイムに入り,タイムアップ寸前。V神戸にボールが渡り,G大阪ゴール前へ。ここで,なぜか,G大阪DF2人がお見合いをして,ボールがオゼアスへ。オゼアスが,右から抑えたシュートを放ち,ゴ〜〜〜〜ル!直後のタイムアップ。劇的な勝ち越しシュートとなりました。

それにしても,4:3とは。3失点がいけません。そのうちの2点は,それまで崩されたのと同じパターンで崩されの失点でした。同じあやまちを何度も繰り返し,修正できないのはどうしてでしょう。北本がもっと声を出して,まわりに指示を与えなきゃあ。でも,北本はマグロンをそれなりに抑えていたので,OKでしょう。問題は,ボランチの2人です。運動量が少なく,中盤でのチェックがほとんどできていません。山口はまるで自分がトップ下かのように,責め上がると,守備に戻ってきません。菅原は,すぐにDFラインに入り,5バックになってしまいます。これでは,FWのカズが下がらざるを得ません。佐伯の復帰が待たれます。

対するG大阪は,またもやロスタイムでの失点。しかも,4失点と,なかなか守備が安定しません。日本代表DFの宮本がいるのにもかかわらず。なんでだろう,なんでだろう〜。日本代表ボランチの遠藤もいるのに,試合ではまったく目立ちませんでした。新井場もさほど活躍せず。岡野対策におわれていたのでしょうか。G大阪は,決定的な場面でのシュートが,GK掛川の正面をつくという運のなさもありましたが,マグロン頼みの攻撃だけでは,限界がありそうです。

次節は,無敗の名古屋Gが相手です。是非,勝点3をゲットして,勝率を5割に戻してほしいものです。そのためにも,ボランチの2人の奮起を期待します。

V神戸vs名古屋G(2003.7.12)

  
V神戸 菅原智
V神戸 菅原智

前節のG大阪戦を派手な点の取り合いの末,勝点3をゲット。守備に不安を残すものの,4ゴールは,得点不足のV神戸にとっては,明るい材料です。とは言うものの,本来は守りのチームだけに,最近の失点の多さは気になります。守備の要の土屋が累積警告や一発退場を受けたために,出場できなかったということも失点の多さの一因でしょうが,そればかりではなさそうです。最終ラインの前のボランチが動きの悪さも関係しているのでしょう。今節は,そのボランチの動きを修正し練習してきたとかで,ボランチの活躍に期待です。

前半は,名古屋Gの中盤でのミスが目立ち,V神戸が押し気味に試合を進めています。ふだんはあまり見ることのない,オゼアスと岡野,オゼアスと松尾のワンツーからの中央突破がきれいに決まり,攻撃にリズムがあります。残念ながら,岡野,松尾の2人とも最後のシュートのタイミングが合わず,ゴールにはなりませんでしたが,大いに期待が持てます。一方,名古屋Gは,シュートらしいシュートはウェズレイの1本だけ。後半に期待です。

後半開始。ところが,後半になると,名古屋Gペースで試合が進んでいます。押し気味の前半に得点できず,イヤな雰囲気が感じられます。と,今度は名古屋Gがマルケスと吉村(弟)とのワンツーが決まり,あっけなくゴール。やはり決めるべきところで決めておかないと,試合は勝てません。このあと,前がかりになったV神戸をあざ笑うかのように,マルケスを軸にしたパス交換でV神戸DF陣を置き去りにして,着々とゴールをあげていきます。

  

やはり,この試合は,先制点がポイントでした。押し気味の前半に1点でも入れておけば,優勝争いをしている名古屋Gは無理にでも攻めなきゃあならなかったでしょう。そうすると,カウンター攻撃のチャンスも出てくるというものです。それなのに,逆にV神戸が失点してしまったのですから,どうしようもありません。でも,この試合のゴールは,V神戸のミスというよりは,名古屋Gの実力が完全に上回っていたという感じです。つまり,力負けです。いつもは,負けるとムカ〜ッとするのですが,この試合は負けが納得できてしまいました,くやしいですが。

それにしても,名古屋Gのパナディッチって,V神戸のシジクレイによく似ています。風貌といい,プレースタイルといい。ただ,残念なことに,パナディッチの方が少し足技があるようです。そのパナディッチのオゼアスが抑えられてしまったのですから,V神戸としては攻撃の起点ができず,得点できなかったのも仕方がありません。オゼアスの頭頼みの攻撃だけでなく,この試合で見せた2列目,3列目からのワンツーを使った突破もできるのですから,使ってほしいものです。もちろん,岡野のスピードを生かしたサイド攻撃,松尾の正確なクロスにも大いに期待です。

この試合に負けて,順位は10位です。昨年のことを覚えているボクには,またもや「降格」の2文字がちらつきます。まだ大丈夫という気持ちもありますが,昨年のように,1stステージで下位にいたチームが,2ndステージで上位にきて,結局,辛うじてボーダーラインにいたV神戸が降格争いの主役に踊り出てしまったということがあっただけに,気が抜けません。少しでも勝点の上積みを狙ってほしいものです。そのためには,シジクレイのボランチだよなぁ。松尾,土屋,北本,坪内の4バック。これだと,将来につながりそうなチームですよね。ジーコ日本が,当初,30歳台DF陣だったのが,若返って成功したのを見習って欲しい思うのは,ボクだけでしょうか。

V神戸vs大分T(2003.7.26)

  
V神戸 シジクレイ原智
V神戸 シジクレイ

前節の鹿島A戦では,0:2から3:3の引き分けにもち込み,失点が多いながらもその粘りは評価できます。ただ,鹿島Aが9人になった最後の10分で決勝ゴールをあげることができなかったのは,残念です。そして,今節は下位に低迷する大分Tが相手です。ふつうに考えれば,V神戸の勝利は確実でしょうが,安定して実力を発揮できないのがV神戸の欠点です。そして,その不安は的中!

結果は,0:8の歴史的大差で敗北。J磐田とC大阪の試合で9:1というのがあったそうですが,失点ではJ史上2位。点差ではJ史上最高タイ記録。相手が大分Tということを考えると,情けないの一言です。後半途中からは,まったくやる気のないV神戸相手に,大分Tも攻め疲れで攻める気なし。ボクシングならタオルを投げるところでしょうが,サッカーではそうはいきません。こんな試合を喜ぶ観客なんて,誰もいないでしょう。大分Tのサポーターだって,相手が真剣にやっていないんだから,いくらゴールをあげたところで素直に喜べなかったことでしょう。もしかすると,この試合については,Jリーグの理事会でも問題になるかもしれません。川渕元チェアーマンだったら,即座に苦言の一言はあったことでしょう。「こんな試合をしていると,Jリーグ全体のレベルが下がるだけでなく,Jリーグ自体がファンにも見放されてしまう」ってね。

では,どうしてこんな試合になってしまったのでしょう。荒れたピッチ,審判の松村さん,1stステージ終了近くになり選手に疲労が蓄積されていた,監督と選手の意識の違い等々。どれが決定的というわけではないでしょうが,そのどれにも原因の一端はありそうです。

移動式屋根の神戸ウイングスタジアム。昨年のW杯では,客席確保のために屋根がなかったものの,ピッチはきれいに整備されていました。それが,屋根を付けたとたんに芝は枯れ,砂ぼこりが舞うピッチに。これでは,ボールコントロールもままなりません。ふだんは屋根を開けて,太陽の光と自然の空気を取り入れているそうですが,ピッチの真上だけを開けたような壺状態では自然の状態とはずいぶん違うのでしょう。コンピューターでも芝を管理しているそうですが,やはり自然の力には及ばないといったところでしょうか。いくら芝を張り替えたって,原因が特定できなければ,「その場しのぎ」にしかなりません。う〜ん,えっ!「その場しのぎ」…,V神戸毎年恒例?の降格争いを連想してしまいます。さすがはV神戸のホームだけのことはあるってか?

次に審判の問題。悪名高い?松村さんがこの試合の審判だということで,V神戸の退場を予想した人は多かったかもしれません。否,ほとんどの人は,そこまで予想はしなかったにしても,松村さんのジャッジになんらかの不安はあったことでしょう。それが,こうも見事に的中するとは!でも,バウルのハンドは,退場止むなし。ゴール前での決定的なオーバーヘッドキックを手で止めてしまったのですから。結果的には,このPKでV神戸のやる気は完全に消滅。あとは,90分が経つのを待っていただけです。松尾の2枚目のファールも,集中力の無さが原因でしょう。負けた原因を審判のせいにするのは,子ども並みの思考です。そんなことより,どんなジャッジにも負けないような実力をつけてほしいものです。

それにしても,今年の土屋はどうなってるの?ケガで欠場したり,累積警告や退場で出場停止になったり。これでは日本代表なんて,夢の夢。シーズンオフに,V神戸に残り日本代表を狙うと言った意気込みがまったく感じられません。こんなことなら,若手を起用して,経験を積ませてあげた方がマシです。V神戸の顔として期待されている土屋だけに,残念です。

  
キックオフ ヤスのFK
キックオフ
ヤスのFK

選手の疲労という点では,日本代表に誰も選ばれていないV神戸は,少なくとも,他のチームよりは疲労は少ないはず。もちろん,大分Tも同じだけど。そんなことが言い訳になるハズはない。

監督と選手はうまく意思統一ができているのでしょうか。また,フロントと監督の意思の疎通はできているのでしょうか。試合後の監督のコメントを見ると,いつも出てくるのは精神面の話。つまり,戦う姿勢が出せていなかったとか,出ていたとか。そんなコメントなら,ボクのような素人にもできます。もっと具体的な話がほしいところです。これは,選手についてもいえます。精神的な話だけで,チーム戦術ができるわけではないでしょう。それなら,気合いさえあれば,高校チームがW杯にも勝てるハズです。でも,実際はそんなことはあり得ません。日々の練習の積み重ねが試合であり,その試合の中で絶えず戦術を修正していくのは選手たち一人ひとりのはず。高校野球じゃあるまいし,監督にいちいち指図されなければ動けないなんて,それではプロとはいえないでしょう。サッカーというスポーツは,試合が始まってしまうと,選手の主体性に任せられるからこそおもしろいのです。悲しいことに,V神戸では,中心になってチームを引っ張っていく選手がいません。元名古屋Gのピクシーのような「ピッチ上の監督」がいません。いったん,チームの歯車が狂い出すと,もう誰も止めることはできない状態です。歯車の狂い始めでチェックをいれる選手がいないのです。誰もが,黙々と自分の役割を果たそうとしているだけです。J市原のオシム監督が言った「わがチームには年金生活者がいる」というのは,はからずも,V神戸にも当てはまってしまいます。

  
大分TロドリゴのPK スタッフ総出で芝の整備
大分TロドリゴのFK
スタッフ総出で芝の整備

もちろん,やる気の見えないフロントにも一因はあるでしょう。神戸という絶好の環境なのに,ビジネスセンスはまるでなし。公式HPも貧素です。V神戸全体のイメージを明確に打ち出し,定着させようという意識もあるのかどうだか。ホームの神戸Wスタは,アクセス抜群。観客収容数はさほど多くはありませんが,設備は国内トップレベルでしょう。試合内容さえよければ,つまり勝ちさえすれば観客動員数は伸びるというとは限りません。今期好調のJ市原でさえ,観客動員数はさほど伸びていません。これには,スタジアムなど,いろいろな条件があるのでしょうが。古くは,プロ野球の阪急です。当時,パリーグ最強,日本シリーズにも何回も勝った阪急でしたが,観客動員数は最低ランクでした。逆の例はご存じ阪神。リーグ最下位になろうが,内紛が起きようが,観客動員数は他球団にひけをとりませんでした。好調の今期は,甲子園のキャパ一杯の動員数だとか。V神戸のフロントは,神戸市役所の天下り先か出向先で,長期的な経営ビジョンなんて必要無いのかもしれません。でも,ファンと選手がいる限り,企業としての最低限の責任と努力はしてたいだきたいものです。それが,Jリーグの,日本サッカー界の発展にもつながるのですから。

次節は,優勝目前の横浜Mが相手です。先日の鹿島Aと引き分けたように,何が起こるかわからないのがV神戸の試合です。もしかすると…,ひょっとすると…。でも,常識的に考えると勝ち目はありません。ゲームメーカーのアリソン,DFの松尾と土屋も出場停止です。先発メンバーさえ,組むのに苦労しそうです。もしかすると,Jリーグ史上最高失点の記録を更新するかもしれません。でも,V神戸が勝ったらtotoは絶対1億円です。


「アラカルト」にもどる

ホームページにもどる



digidigi mini bannerdigidigi mini bannerdigidigi mini bannerdigidigi mini bannerdigidigi mini banner