2003 早春の氷ノ山スノーハイキング(2003 米英対イラク開戦の日)


  

チャンス到来!

ここ2〜3日続いた寒波はようやく去り,兵庫県北部も晴れ時々曇りとか。これは,待ちに待ったスノーハイキングのチャンスです。スノボーとスノーシューの用意をし,GO!道路には積雪や凍結もなく,快調に氷ノ山わかさスキー場に到着。スキー&スノボー客は,ほとんどいません。不安になって一番上の第3リフトを見ると,なんと!動いていません。ギョエエエ〜!また今年も,あの激上りを登らなアカンのか!やっぱり,客が少ないと,第3リフトまで動かさないんですねぇ。

チョットじゃなく,大いにがっかりしながらスノーハイキングの準備です。スノーシューをリュックにくくりつけ,スノボーを持って,チケット売り場へ。やっぱり,第3リフトは動いていないとのこと。しかたがないので,250円を払って,1回券を購入。第2リフトに乗ります。第3リフトは動いていないとはいえ,この第2リフトが動いているだけでもマシです。例年なら,下の駐車場から歩いて登っているのですから。

いつも恐怖の激上り

第2リフト終点からは,歩きです。見ると,山スキーの人がゲレンデの左端を登っています。さて,この激上りは,どこを通ればいいのでしょう。これは毎年悩むことで,登るルートも毎年変わっています。見ると,右手の方に,植林があり,傾斜も少しはゆるい感じです。今回は,そのルートで登ってみましょう。そんなことを考えながら登っていると,第3リフトの中間駅付近です。いよいよ,ここから激上りです。雪は,完全なアイスバーン。やわらかいスノボーの靴では,絶対に滑落です。ここで,いよいよスノーシューの登場です。とはいえ,このスノーシューは,先月買ったばかりで,一度も試していません。左足につけようとすると,ツルツル滑ります。???よく見ると,展示の時に,はさんでいた紙がついたままで,それで滑っていたのです。やれやれです。

どうにか,スノーシューを装着し,スノボーを背負って,激上りにチャレンジです。雪面はアイスバーンですが,スノーシューのつめがザクッザクッとささり,まるでアイゼンをつけているようです。急な上りですが,つめが雪面に食い込んでいることを確かめながら,一歩一歩前進です。かかとにあるテレベーターを使うと,急な上りも多少楽な気がします。左手を見ると,先ほどの山スキーヤーは,悪戦苦闘しているようです。が,今のボクにはどうしようもありません。人のことどころか,自分のことで精一杯です。

慎重に登り,どうにか,植林との境界へ。まだ,雪面はアイスバーンですが,傾斜がゆるくなったので助かります。そして,第3リフト終点へ。やれやれです。しかし,もうここまででかなりのエネルギーを消費してしまいました。下を見ると,やっぱり,激斜面です。こんな所をスキーやスノボーで滑る人がいるなんて,オドロキです。それにしても,この第3リフトが動いていれば,5分ほどで,しかも汗をかかずに登れたのになぁ。ブツブツ…

支尾根の上りもアイスバーン!

ところが,激上りは,ここで終わったわけではありません。これからは急な支尾根を登らなければならないからです。4月なら,このあたりの雪はザクザクですが,今日はアイスバーン!恐ろしい!前日のものでしょうか,踏み跡はあります。しかたがないので,スノーシューをつけたまま登ります。木立ちの狭い間を登るので,スノーシューでは歩きにくい,しかも,スノーシューのつめは,横方向にはあまり効き目がありません。立木をつかみながら,どうにか急斜面を登ります。

木立ちが途切れ,雪におおわれたやせ尾根に出ると,急は上りはおしまいです。左手を見ると,氷ノ山山頂や尾根の樹氷が見えます。右手には,雪をかぶった東山です。このあたりには,雪庇ができているので,踏み抜かないように気をつけて歩きます。しだいに高度を上げ,ブナの林になると,県境尾根はすぐです。このあたりのブナの木々には樹氷がつき,なかなかきれいなものです。

  
やせ尾根からの氷ノ山山頂 樹氷の花咲く県境尾根の雪原から氷ノ山山頂
やせ尾根からの氷ノ山山頂
樹氷の花咲く県境尾根の雪原から氷ノ山山頂

県境尾根は樹氷満開

ここまで来ると,急斜面はありません。あたりは一面の雪原です。樹氷のついた木立ち越しに,氷ノ山の山頂が見えています。三角屋根の山頂小屋とエコトイレまで見えています。雪原は,北からの強風によるものでしょうか,アイスバーンになっている所が目立ちます。なだらかな尾根ですので,スノーシューは要らないかもしれませんが,外すのがジャマクサイのと,せっかく買ったので,スノーシューをつけたまま進みます。が,本日初使用のこのスノーシュー。なんだか,子どものころにオヤジの下駄を履いた時の感覚を思い起こさせます。なんとも不思議な感覚です。

三ノ丸の休憩所を過ぎると,目の前に避難小屋と展望台が見えます。近寄ってみると,避難小屋は,扉が壊れたままで,中には雪がたくさん積もっています。これじゃあ,避難小屋っていえないよね。いつもは登る三ノ丸の展望台には,登らず。登らなくったって,展望がいいからです。上空は雲が多く,黒い雲も部分的にあります。朝の青空はどこへいってしまったのでしょう。朝はきれいに見えていた扇ノ山方面も,少し黒い雲が広がっています。昨日の天気予報,ありゃあ何だったのでしょう。曇り時々晴って感じです。

アイゼンも要るなぁ

三の丸から見ると氷ノ山山頂はすぐのようですが,実際には,小さなアップダウンがあり,けっこう時間がかかります。あいかわらず,スノーシューをつけたまま歩くものの,硬くしまった雪面には,アイゼンの代わりでしかありません。今日のように深雪新雪でなければ,アイゼンがいいですね。やっぱり,ちゃんとしたアイゼンを買わなきゃあいけません。

小さなピークはトラバースして,楽をしようとするものの,このスノーシューは横方向のグリップがイマイチなので,歩きにくい。しかし,今日のテーマ?の一つは,スノーシューに慣れるということですので,ここでもかたくなにスノーシューを使いつづけます。斜めのグリップを確かめたり,斜面にけりこんだり,ベルトの長さを調節したり。いつもなら,下りはスノーボードにすわって,ソリ遊びで下るのですが,今日はトコトコ歩きです。

しだいに氷ノ山山頂が近づいてきました。これまで見たことがないほどの積雪です。やっぱり,3月は雪が多いのですねぇ。いつもは,MTBで泥だらけになる湿地も,今日は雪の下。杉の古木の脇を抜け,山頂まであと一息です。近くで見る山頂直下の南斜面はやっぱりいいねぇ。さらには,その下の谷へ向かう斜面も新雪です。帰りの下りが楽しみです。

  
エビのしっぽ 氷ノ山山頂から見るハチ高原
エビのしっぽ
氷ノ山山頂から見るハチ高原

誰もいない山頂

スノーシューに苦闘しながら,直下の鞍部へ。いよいよ,最後の急登です。あえぎながら,一歩一歩登ります。そして,エコトイレが見えると,三角屋根の山頂小屋がすぐそこです。休日なら登山者でにぎわう山頂付近ですが,今日は誰もいません。結局,登り始めてから登山者に出会ったのは,登り始めの時の山スキーヤーのみ。静かな山頂です。11時半。少し早いですが,ランチタイムです。お湯を沸かしている間に山頂付近をウロウロ。ハチ高原も今は積雪がたっぷりあり,山頂リフトが動いているようです。春霞のせいでしょうか,雲のせいでしょうか,遠くが灰色にかすんでいます。チョット残念。

いつものように,食後のコーヒーまで楽しみ,いよいよ下山です。まずは,山頂直下の北斜面(@)を下ろうとするものの,強烈な北風のためか,アイスバーンでガリガリです。登ってくるのが大変そうなので,今日はパス。南斜面(A)を滑りましょう。ところどころに立木が出ているだけで,広大な雪原です。どこを滑ろうがOKです。しかも,雪面はアイスバーンではなく,湿っていますが新雪です。スノーボードのエッジが食い込み,気持ちよく滑ります。何kmものダウンヒルというわけではありませんが,誰も滑っていないところを滑るというのはいいものです。これが,4月になると,山スキーのシュプールだらけ,スキー場顔負けの斜面になってしまいます。

  
三ノ丸を正面に滑る 鞍部から見る氷ノ山山頂
三ノ丸を正面に滑る
鞍部から見る氷ノ山山頂

南斜面を気持ちよく滑り終え,鞍部から小ピークへ。ここから見る氷ノ山山頂もなかなかいいものです。西の斜面には樹氷の花が咲き,その左手には甑岩がど〜んと立っています。あの甑岩をトラバースするのが危ないらしいなぁ〜と,まったく人事です。さて,この小ピークから第2ステージ(B)です。谷のブナ林めがけてのダウンヒルです。この谷を下りきると,三ツ滝のある谷に出るのでしょう。雪面は新雪で,ボードが気持ちよく滑ります。が,あまり調子に乗って下ってしまうと,登り返しが大変です。植林あたりでストップ。尾根に向かって登ります。

  
氷ノ山山頂と鞍部からの谷
氷ノ山山頂と鞍部からの谷

快適!三ノ丸東斜面

スノーシューをつけていないので?快適に歩けます。尾根に出ると,スタコラサッサ。なんのこっちゃ!?やっぱり,スノーシューは,わかんじきなんですねぇ。小さなアップダウンを繰り返し,しだいに三ノ丸に近づきます。三ノ丸手前の急登を登ると,三ノ丸展望台に人の姿が見えます。おや?朝の山スキーヤーでしょうか。そして,三ノ丸へ。

あいさつをすると,女性の山スキーヤーです。11時ごろに登ってきたというのですから,朝の山スキーヤーではなさそうです。この女性,これから氷ノ山山頂に行くそうです。時刻は13時半。しかも,上空には黒い雲が広がっています。ボクだったらここで引き返しますが,彼女は山スキーなので,多少のアップダウンもOK,下りの時間はそれほどかからないからでしょう。

さて,これからは一番のお気に入り斜面をダウンヒルです。三ノ丸の東斜面(C)です。南斜面にも高大な雪原が広がっていますが,斜度が緩いので,あまりおもしろくありません。その点,この東斜面は,下るにつれて傾斜がきつくなり,スリルもあります。ただし,当然のことながら,下った分は登らなければなりません。しかも,傾斜が急なので大変です。アイスバーンではないのものの,滑る足元に気をつけながら登り返し,もう一回。これまた気持ちい〜い。先ほどの山スキーヤーが尾根を進んでいるのが見えます。汗だくになりながら登り返し,最後のひと滑り。やっぱりイイねぇ〜。やめられまへんなぁ。誰かここにリフトをつけてくれんかなぁ。

アイスバーンでイッテ〜!

三ノ丸からは,なだらか過ぎる小さなアップダウンです。滑りたいものの,すぐにビンディングを外さなきゃあいけないので,スケーティングで下ります。登りも,スケーティング。が,スキーのようなスケーティングではないので,少しの上りも大変です。三ノ丸休憩所の先から下るものの,スケーティングのままなので姿勢が不安定です。案の定,ツルリンと転倒。ところがこの転倒が大変。下がアイスバーンだったので,お尻が痛いこと,痛いこと。もう○になったんじゃないかと思われるほどです。見ると,このあたりは,アイスバーンと新雪が入り混じった雪面です。おそらく,北からの強風でアイスバーンになりやすいのでしょう。無理をすることはないので,ボードを外し,歩きです。まったく,沈み込むことなく歩けます。このころ,上空から雪がちらつき始めてきました。少し早めに下山してよかったです。

  
分岐点ピークから見る県境尾根 分岐点ピーク付近の樹氷
分岐点ピークから見る県境尾根
分岐点ピーク付近の樹氷

県境尾根との分岐点ピークを過ぎ,スキー場へのやせ尾根を下ります。あたりのブナの木には,まだ樹氷が付いたままです。雪面には,何本かのスキーの跡があります。朝の山スキーヤーもこのあたりまでは登ってきたのでしょうか。やせ尾根の雪庇に気をつけながら下ります。植林の間を下るようになると,雪面は朝のままのアイスバーンです。これはいけません。急いでスノーシューを取り出し,装着。しっかりグリップしてくれます。あまりグリップしすぎて,上体がつんのめりそうです。立木につかまりながら,慎重に下り,ようやく第3リフトへ。

どうする〜

第3リフトで小休止。見れば見るほど,急な斜面です。しかも,アイスバーンのようです。スノボーで下るか,スノーシューで下るか,どうする〜アイ○ル〜♪ とりあえずは,斜面の上部までスノーシューで少し下りてみましょう。そしてついに上部着。う〜ん,やっぱりここは,スノボーを着けて急斜面を横滑りで下るのがいいようです。スノーシューからスノボーに履き替え,恐る恐る斜面へ。やっぱり,アイスバーンです。こんな所をまともに滑ったんじゃあ,転倒のち滑落!間違いなしです。当然,必殺木の葉落としです。しかし,この頃にはすでに足は限界にきています。踏ん張る力はありません。木の葉落としでも,尻もちをついてしまいます。それでも,何とかずり落ち?,急斜面をクリア。ここからは,快適な緩中斜面です。

気を取り直し,滑り出すものの,やはり踏ん張る力がなく,思うようにターンができません。しかも,下るにしたがって,雪はグサグサの滑りにくい雪に変わっていきます。第2リフト下の中斜面も,元気な時は気持ちよく下れるのでしょうが,今日はヨタヨタです。最後の緩斜面だけは,わずかに残った力を振り絞って,快適ターンで下り,チャンチャン。見ると,この氷ノ山わかさスキー場は,今シーズンは3月30日まで営業するとか。ただし,第3リフトが動くかどうかは,明記しておりません。

今回,初めて3月にスノーハイキング行きましたが,リフトを使わず登る4月のスノーハイキングより疲れました。理由はいろいろありそうです。雪が多かったこと,スノーシューをいつまでもはいていたこと,アイスバーンに苦しめたれたこと,そして昨年より歳を一つとったこと。さて,どれでしょう。でも,今回は樹氷を楽しめたこと,スノーシューを初体験できたことがGoodでした。もちろん,例年のごとくスノーボードを楽しめたこともGoodでした。やっぱり,氷ノ山はイイねぇ。


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