2002 VISSEL KOBE 1stステージ 後半戦(2002.7.13〜8.17)


V神戸vsC札幌(2002.7.13)

  

W杯の熱気が去り,Jリーグ1stステージの再開です。W杯のおかげで,サッカーの人気が出たのではという楽観的な見方をする人がいるようですが,それは日本代表選手が出る試合だけです。この試合をするV神戸もC札幌も日本代表はいません。だから,この試合も観客数が8000人ほどで,W杯前と変わりません。それとも,雨模様の天気予報が災いしているのでしょうか。のんびり観戦できるのでいいともいえますが,それでもやっぱりさびしいものがあります。なんたって,ここ神戸は,W杯の試合を3試合開催した街なのですから。

W杯の影響を全く受けなかった両チームは,この1ヶ月間でしっかりトレーニングできたことでしょう。C札幌は,監督が交代し,外国人が2人移籍してきました。前監督の柱谷哲二さんはこの春に就任したばかりだというのに,成績不振を理由に解雇されてしまいました。そのC札幌と成績と同じようなV神戸の川勝監督は,依然,V神戸に居座りつづけています。しかも,2年も3年も同じように下位に低迷しているのです。なのに,どうして,川勝監督交代の声が上がらないのは,どうしてなのでしょう。

試合開始です。今日のフォーメーションは,カズと薮田の2トップ,望月のトップ下,平野の左サイドといったところが,目新しいところです。運動量豊富な望月をトップ下に配し,早く攻めの態勢を作ろうという意図でしょう。ボールをうばったら素早く攻めるという点を,この1ヶ月間練習したということですが,さてその成果はどうでしょう。

試合は,C札幌がやや優勢です。今までなら,V神戸がボールを支配しながら,一発のカウンターを決められてしまうというパターンだったので,今日はその逆です。ということは,V神戸がカウンターを決める?中盤の運動量は,C札幌の方が多く,ワンツーを多用した中央突破は,スピードがあります。対する,神戸は,スピードがないので,攻め方を見切られてしまっています。これでは攻め手がありません。

逆に決定的なピンチを連続してむかえてしまいました。31分,バーヤックのGKとの1対1。これは,GK掛川が右手1本でセーブ。続いて,33分,小倉のシュート。ゴール前の混戦から,小倉が右足でシュート。GKを抜かれてカバーに入っていた佐伯がヘッドでクリア。なんとも,奇跡的な守りです。なんとか,0:0で前半を終了。

後半は,薮田に代わって播戸の登場です。播戸は,前を向いてシュートを狙う姿勢がすばらしい選手です。相手DFの裏をとるのも得意です。その播戸を,どうして先発から使わないのか,ナゾです。とはいうものの,その播戸にスルーパスを出す人がいないのでは,どうしようもありませんが。そういえば,岡野の快足を生かすパスの出しても見つかりません。何のための岡野や!という感じです。

後半は,C札幌が疲れたのか,V神戸が攻勢に出ています。が,あいかわらず,スピードがないので,簡単に守りきられてしまいます。このまま,スコアレスドロー?と思っていると,右DFの吉村から岡野へパス。常人では追いつけそうにないパスですが,岡野はギリギリ追いつき,CKをゲット。平野のキックがフリーの土屋にピッタリと合い,待望のゴ〜ル!待望の先制点です。

  

もちろん,C札幌は攻勢に出ます。V神戸のゴールの3分後,スローインから上がったセンターリングに合わせたシュートは,右手をいっぱいに伸ばした掛川に当たりゴールならず。その跳ね返りを,再びシュートするものの,今度は飛び込んできたシジクレイに当たり,ゴールならず。この試合で3回目の決定的な場面です。この決定的な場面をモノにできないC札幌だから,最下位になっているのでしょう。とにかく,3点をもうけ,ラッキーです。これだけの幸運をもらっているのですから,今日の試合を勝たなければなりません。

結局,1:0のままで試合終了。流れの中で,相手DF陣を崩したゴールではなかったものの,勝点3をゲットでき,メデタシ,メデタシです。でも,この1ヶ月の練習の成果は?です。毎試合,コロコロと変わるフォーメーション。あいかわらず,合わないコンビネーション。安定しているのはDFだけです。これでは,引き分けることはできても,勝ち越すことはできません。なんとか,監督を交代し,岡野の快足,吉村の攻撃センス,播戸の突破力を生かしてほしいものです。来週は,W杯で大活躍したパクチソンのいる京都Pと対戦です。これまた,手強い相手です。

V神戸vs京都S(2002.7.20)

前節,セットプレーからの得点で,かろうじて勝利をおさめたV神戸ですが,まだまだ,攻撃のパターンが見えてきません。特に,2トップのコンビネーションが悪く,ワンツーすらまともに決まらない状態です。ったく,W杯で中断したいた間,何をしていたのでしょうか。まさか,W杯の観戦に夢中になっていたわけじゃないでしょうね。

この試合は,2トップがカズと城。トップ下には望月。右サイドには,久しぶりに吉村が入っています。左DFには,若い北本です。左サイドは平野。スタメンが試合のたびに変わるんじゃあ,コンビネーションもあったもんじゃない。本当,川勝監督はこのチームを勝たせようと思っているのでしょうか。長期的展望を持って,若い選手を育てながら,チーム力を上げていこうという意図が見えません。こんな人にいつまでも,監督をさせているV神戸の首脳陣は,「無脳人」としかいいようがありません。少しはサポーターの声援に応えろよ!

試合開始。V神戸は,両サイドを使った攻撃で,リズムに乗ります。残念なことに,サイドからのクロスに精度がありません。しかも,ターゲットが城しかいないので,きっちりマークされ,城にまでボールが渡りません。でも,しょっぱなからいい攻撃のリズムと思っていると,しだいに京都Sが中盤でボールを拾い始めました。京都Sは若い選手が多いので,運動量が豊富です。しかも,スピードがあります。決定的な場面はないものの,ダイレクトでパスをつないだり,右サイドをえぐったりと,徐々に攻撃の形ができつつあります。これは,ちょっとヤバイ展開です。

京都Sの8番・9番・10番の選手が中心になって,攻撃を作っています。特に,10番の松井は,若い選手ですが,よく動き,ボールによくさわっています。スピードもあるので,要注意です。と,前半終了間際,あいかわらず,攻めあぐねているV神戸に京都Sのカウンターです。京都S野右サイドから中央へクロス。ゴールまで待っていた斉藤がなんなく決めて,ゴ〜ル!高さには強いV神戸DF陣ですが,スピードにはもろいところがあります。そこをつかれたかっこうで失点。これまでの試合展開では,ちょっとツライ1点です。

ところが,後半が始まると,なぜか,京都Sは引きっぱなしです。攻めようという意図が全く見られません。前半をいいリズムで攻めていたのに,自らその攻めのリズムを断ち切るような作戦です。もしかして,V神戸の攻撃なら,45分間守りきれるとふんだのでしょうか。それはともかく,おかげで,中盤でボールを楽に持てるので,V神戸にとってはありがたいことです。後半から登場した岡野や西谷,途中出場のダニエルも積極的に攻撃に加わります。

しかし,ただ引くだけでないのが京都Sの強いところです。最終ラインは高い位置を保っているので,V神戸の攻撃陣はオフサイドにかかりまくりです。高い位置のDFラインなら,裏をとりやすいと思うのですが,スルーパスを出す人がいない,受ける動きをする人もいない。そんなV神戸の攻撃を見切った上での京都Sの守備なのでしょうか。

しだいに,中盤を支配されだし,再び,京都Sの攻勢が始まります。W杯で大活躍した朴智星も登場し,前半,攻撃の中心だった3人は交代です。朴智星はW杯と同じ右トップ下です。ところが,W杯ほどの動きはありません。全くといっていいほど,目立ちません。やはり,W杯の疲れがまだとれないのでしょうか。後半が終了近くになると,V神戸はシジクレイをトップにあげ,ヘッド一発ねらいです。こんなことをW杯の中断中に練習していたわけではないでしょう。いくら目先のゴールが欲しいといっても,自分たちの攻撃パターンを捨てることはないでしょう。これでゴールできるなら,試合の最初からこの形で攻撃をすればいいのです。こんなところにも,監督の方針のなさが表れています。情けない!

しかし,終了間際,そのシジクレイのヘッドが決まりました。GK掛川のキックがトップのシジクレイへ。飛び出した京都SのGKの横をすり抜け,ボールはコロコロとゴールへ。必死にカバーに入る京都DFをあざ笑うかのように,最後はゴールへ。なんとも単純明快なゴールです。これって,アシストは掛川?前節はCKから土屋のヘッド。川勝監督は,攻撃のテンポを上げる練習をしたと言ったいたけど,こういうことだったの?これやったら,テンポどころか,単なる一発ねらいやがな。プロのやるこっちゃないやろ!

それはともかく,同点に追いつき,延長戦へ。攻め手の見つからないV神戸としては,引き分けねらいも選択肢のひとつです。どうにか,延長前半を終え,後半へ。どちらが勝ってもおかしくない試合展開ですが,攻めの形のできている京都Sの方が最終的には上回りました。右サイドからのシュートを,掛川がいったんはセーブしたものの,跳ね返ったボールが朴智星への絶好のパスとなってしまいました。もちろん,朴智星は落ち着いて決め,Vゴール!やはりという感じでやられてしまいました。

幸運だけで勝った前節といい,今節といい,いったい,V神戸は何を練習しているのでしょう。攻めのパターンがなければ,セットプレーからの得点も土屋のヘッドだけ。速い攻めというのなら,相手のウラを取る播戸のスピードを生かすようにコンビネーションを作り上げないのでしょうか。今のところ,播戸を生かせるのは,ダニエルがいいと思うのですが。興行的に出さざるを得ないカズと2トップを組ませ,平野と吉村の両サイドからのクロスは高さよりも速さを。運動量豊富な望月は,中盤で動き回れるようにボランチ。でも,次節は,菅原とシジクレイが出場停止です。守りが頼りのV神戸が,ますますヤバイ!

V神戸vs浦和R(2002.8.4)

前節のJ磐田戦の前に,川勝監督がついに辞任。遅すぎる辞任ですが,とにかく,これでV神戸が生まれ変わるきっかけができたはずです。といっても,辞任発表直後のJ磐田戦は,松田監督代行の考えがすぐには反映されないのも当然でしょう。しかし,今節は,あれから1週間がたつので,少しは松田新監督らしさを出してほしいものです。

3バックから4バックへ。平野と岡野の攻撃力を生かすためのシステム変更だとか。吉村,シジクレイ,土屋,菅原の4バックに,岡野と平野の両サイド,ボランチは佐伯と望月です。2トップは,カズと薮田。4バックにはなったものの,メンバーは川勝監督の時とさほど変わっていません。何で播戸を使わんのやろ?北本や森,坪内などの若い選手を育てる気はないのかな?2ndステージまでの「つなぎ」の監督だから,今まで通りにやろうというのでしょうか。これでは,いくら監督が代わっても同じです。でも,もしかすると…。

試合開始。両サイドからの攻撃で,V神戸が優勢です。が,ゴール前に人が少ないのと,クロスの精度が低いので,決定的な場面になりません。前節のJ磐田戦で,TV解説をしていた長谷川健太が,「神戸って,全くサイドチェンジの無いチームですねぇ」「ゴール前に人がいないから,これでは点は取れませんよ」って,おどろいていましたが,そんなことは今に始まったこっちゃない。去年からずっと同じことの繰り返しです。ペナルティーエリア付近まではボールを持てますが,それからのラストパスが決まりません。今日も同じようなパターンの序盤です。

一方,浦和Rはというと,これまた,組織的な攻撃がなく,ドリブラーの田中と突破力のあるトゥットの2トップ頼みです。これでは,お互いに点にはなりそうにないと思っていると,福田のミドルシュートが決まり,浦和Rが先制。あっけにとられしまいました。DFラインを崩されたわけではありませんが,福田をフリーにしてしまったのは守りのミスでしょう。序盤で先制されると,攻撃力のないV神戸はツライ。それに対して,浦和Rは先制したので,とりあえずは,守りを固め,2トップによるカウンター一発狙いです。

それにしても,両チームとも中盤でのミスが多い。パスをもらう動きがないので,パスを出せない。いたずらにボールをキープしていると,当然,プレスがかかる。しかたなく,苦し紛れに出したパスをカットされる。最悪のパターンです。浦和Rが相手だから,点は取られないものの,上位チームだと何点も取られてしまいそうです。以前から課題だった,速い攻撃にはまだまだほど遠い状態です。いったい,練習では,何を練習しているのでしょうか。もちろん,トラップやキックといったごく基本的なこともできない選手も多いので,戦術の練習にまで手が回らないということもあるかもしれませんが。これでは,プロとは言い難いものがあります。

後半には,左サイドを崩され,あろうことか,田中にへッデングシュートを決められてしまいました。これで,浦和Rは勝ったも同然です。今のV神戸にとって,2点のビハインドは,もう取り返しのつかないものです。5バックで守る浦和Rを前に,シュートもままならない状態です。後半から出場した城は,ポストプレーどころか,ボールをキープすることすらできません。これで,日本代表がつとまってたんか?やっぱり,フランスW杯の日本代表のメンバーは,レベルが低かったのかな?ダニエルを投入して流れを変えようとするものの,ダニエルのパスを受ける人がいません。ダニエル・播戸のコンビネーションを生かしてほしいものです。

結局,決定的な場面を作ることはなく,ダラダラと試合が進み,そしてタイムアップ。夏休みでサッカーを楽しみに来た1万人もの人に,こんな試合しか見せられないなんて,これではW杯で盛り上がったサッカー人気も急下落してしまいます。プロならプロらしい試合を見せてもらいたいものです。夕立に降られ,パンツまで濡れながら見ていた甲斐がおまへん。次節は,横浜FM戦です。優勝を争っている横浜FMです。モチベーションからして違います。もちろん,チーム力も圧倒的に違います。どう考えても勝てる相手ではありません。でも,ボールは丸い。試合はやってみなきゃあわかりません。ひょっとすると,ひょっとしたりして…。…なんて,甘いよね。

V神戸vsFC東京(2002.8.10)

  

前節の横浜FM戦では,予想通りの完敗。省エネサッカーの横浜FMにセットプレーからとカウンターからのゴールを見事に決められ,0:3の完敗です。力の差からも,モチベーションの違いからもこれは仕方がないところでしょう。でも,せめて1点だけでもとって欲しかったというのが,ささやかな願いでしたが。

さて,今日は,FC東京戦です。リーグ戦では,3勝1分けと相性のいい相手です。しかも,最近のFC東京は,前節でアマラオがハットトリックを記録したものの,チームとしては好調とはいいがたい状態です。これはもしかすると,もしかするかも…そんな淡い期待をいだいて観戦です。

ユニバー競技場に着き,スタメンを見てビックリ。2トップにカズの名前がありません。松田新監督は,カズをスタメンから外す勇気があるんだ!観客の人気取りより,勝負を優先したのだ!なんだか,今日は勝てそうです。岡野もスタメンにはないので,後半,FC東京の運動量が落ちたところで投入でしょう。さらにさらにビックリは,審判です。リーグ再開から新しく入ってきた外国人審判のフィスカーさんです。この審判は,1試合で5PK(そのうちの2本はワッタンが蹴り,いずれも失敗。これって,Jリーグ記録かもね。)をとったり,選手のプレーを細かくチェックしたりするので,要注意です。ところが,…。

試合は,いつものようにV神戸の攻勢で始まりました。両サイドを使おうとする攻撃の意図は見えますが,そのサイドからのクロスに精度がない。しかも,ゴール前に詰める選手のカズが2〜3人と圧倒的に少ない。失点を恐れて思い切って前に出ることができないからでしょう。でも,だからなおさら得点ができない。負けのこんだチームの悪循環です。なんとか,この悪循環を断ち切り,迫力ある攻撃を展開してもらいたいものです。

とはいうものの,試合はしだいにFC東京がボールを支配するようになり,FC東京の攻撃が増えてきました。FC東京では,36の石川が積極的に攻撃にからみ,いい動きをしています。アマラオはあまり動きはよくありません。ケリーも思ったほどの動きはなく,決定的な場面はありません。これは,FC東京がサイド攻撃からゴール前にクロスをほうりこむというワンパターンだったので,シジクレイ・土屋で十分対処できたからでしょう。これが,中央からショートパスで崩されたり,カウンターを狙われると,かなりヤバかったはずです。

ところが,やはりというか,V神戸のゴール前での競り合いで,PKをとられてしまいました。しかも,北本が執拗に抗議をしたからでしょうか,2枚目のイエローで退場。前半,20分で10対11になってしまいました。しかも,PKを決められ,1点のビハインド。もう,この時点でちょっとガッカリ。それは,V神戸の選手の動きにも表れています。集中力が途切れがちです。ところが,勝ちを意識したFC東京は,引いて守りだしたのです。追加点を狙ってカサにかかって攻められたらこの試合は決まっていたでしょうが,体力の温存をねらい,失点の危険を避けるための戦術が,1人少ないV神戸を生き返らせました。

とはいえ,1人少ないというはやはりツライ。中盤ではFC東京の選手をフリーにしてしまい,攻めてはゴール前で人数が足りない。それでも,時間とともに攻守にリズムが出てきます。なんだか,以前,V神戸が10人のG大阪に負けた試合を思い出してしまいます。あの時も,早い時間から10人になったG大阪を攻めあぐね,結局,G大阪のカウンター攻撃に屈したのです。今日は,その逆パターンになりそうな気配です。

前半を0:1で終え,後半です。後半になると,播戸が左サイドに引いてしまっています。これでは,播戸の持ち味が出ません。それでも,攻める時には積極的に攻め上がるのが播戸のいいところです。30分には,播戸が3人を相手に強引に突破し,シュートを放った場面は,さすがです。シュートは残念ながらクロスバーをたたき,ゴールにはなりませんでしたが,こんなプレーがチームに力を与えるのでしょう。しだいにV神戸のペースになるものの,フィニッシュが不正確です。6連敗の気配が漂い始めた終了間際。望月のCKから,ゴール前の混戦になり,シジクレイのゴール!ビデオで見ても誰が入れたのかわからないゴールでしたが,とりあえずは,4試合ぶりの得点です。決してきれいなゴールとはいえませんが,1点は1点です。今のV神戸には,貴重な得点です。

試合は延長戦へ。前半は,風上のV神戸が攻勢に出ます。が,あいかわらず,ラストのパスが雑なので決定的な形になりません。岡野とカズを投入し,攻めの姿勢を見せますが,目立つのは岡野の快足だけです。でも,相手がバテている時の岡野の速さは,それだけで武器です。ペナルティーエリア内なら,PKもあり得ます。しかも,今日の審判は,PK好き?のフィスカーさんです。誰か,岡野に縦パスを蹴ってやって〜!それにしても,カズが登場した時の観客の歓声はすごいものです。まだまだカズの人気は衰えてはいないようです。ナンデ?

延長戦も後半へ。今度は,風上にたったFC東京が福田を投入し,攻勢に出ます。サイドからだけでなく,中央からの突破も見られます。これには弱いV神戸のDFはあたふた。幸い,FC東京もフィニッシュに精度を欠くので,ゴールにいらず。引き分けの気配が濃厚になった終了間際。FC東京のペナルティーエリア内に強引に侵入した岡野がFC東京DFに倒されました。さすが,フィスカーさん。何の遠慮もなく,PKを指示。真夏の夜の興奮は,最高潮に達しました。そして,カズがなんなく決めてゴ〜ル!待望の勝点をゲットです。

6試合ぶりの勝利。4試合ぶりのゴール。しかも,試合のほとんどの時間を10人で戦い,Vゴール勝ち。これでチームの雰囲気もうんとよくなることでしょう。自信を持ったプレーもできるでしょう。しかも,次節の相手はこれまた調子のよくないS広島です。勝点3をゲットして,気持ちよく,1stステージの最終戦を終えてほしいものです。そして,2ndステージは,新しい監督のもと,速いパス回しと,精度のあるサイド攻撃で,ゴールを量産してほしいものです。

V神戸vsS広島(2002.8.17)

前節,久しぶりの勝利,しかも10人になってからのVゴール勝ちに気分よく,1stステージ最終節を迎えることができます。しかも,対戦相手は目下5連敗中のS広島です。この最終節に勝利し,上昇ムードで2ndステージを迎えるとともに,勝点を少しでも多くゲットしたいものです。もう,J2降格の「本命」といわれたくないものです。

スタメンは,城と播戸の2トップです。MFは,右に望月,左に薮田。ボランチは,菅原,佐伯です。DFは,吉村,シジクレイ,土屋,平野です。なぜ,薮田?って感じです。S広島は,久保,大木の2トップに,藤本がからんできます。スピードあり,高さありのやっかいな攻撃陣です。審判は,W杯でもホイッスルを吹いたことのある岡田さんです。

試合は,いきなり,播戸のゴールで始まりました。キックオフのボールが,一旦,DFのシジクレイに回り,そこからのロングボールに競り勝った播戸がゴールに流し込んで先制。開始20秒のゴールです。あれだけ遠かったゴールが,今日はいとも簡単にゲットできてしまいました。失点の少ないV神戸にとっては,願ってもない試合展開です。これに気をよくしたV神戸は,攻勢に出ますが,思うように攻めきれません。逆にクロスボールをヘッディングで合わされ,バーに助けられホッ。でも,S広島の決定的な場面はそれだけで,V神戸同様,攻めの形が見えてきません。やはり,下位に低迷するチームというのは,同じような悩みがあるのでしょう。

結局,追加点を奪えず,前半を終了。風上の前半に,カサにかかって攻め,もう2点ほどゲットしておけば,試合は決まっていたはずですが,そうはいかないのが下位チームの悲しさ。攻めても攻めきれず,守っても守りきれず。だからこそ,下位に低迷しているのでしょうが。今日のように早々とゴールを決めた時は,一気に試合を決めてほしいものです。

後半は,風上に立ったS広島が攻勢に出ます。ロングボールをゴール前にほうりこみ,久保の頭に合わせようという作戦でしょう。ところがこの作戦が的中。左からのアーリークロスに大木がヘッドで合わせ,ゴール。ガックリ!こんなこともあるから,前半でもっとゴールを決めておかなきゃあ。後半開始10分です。これから35分,攻めるも守るも大変です。ちょっとイヤな雰囲気です。ところが,S広島は,同点にして安心したのか,一気に突き放すという勢いがありません。ダラダラと攻めて,決定的な場面がありません。もちろん?V神戸も攻めてはいるものの,決定的な場面がありません。望月は右に左に動き,ゲームを作ろうとしていますが,DFの両サイドの上がりがないので,攻撃に厚みがありません。

風上のS広島優勢のまま,試合が進みます。V神戸は,佐伯に代えて岡野を投入。膠着した試合の流れを変えようという意図でしょうが,岡野にいいボールが出ません。しばらくすると,逆にS広島のカウンターを受け,ピンチ!ここで,シジクレイのファウル。一発退場です。ありゃ〜!前節に引き続き,退場者です。またもや10人で闘うハメに。前節同様,播戸は左サイドに引き,ディフェンスにおおわらわです。菅原がシジクレイの位置に入り,ボランチは薮田です。城の1トップです。城はトップにはることはなく,引いてディフェンスもしています。これも悪くはないのかもしれませんが,これではカウンターが決まりません。誰が言ったか,これでは「守備的FW」です。やはり,FWは点をとらなきゃあ。

後半もロスタイムに入り,もうS広島は延長狙いです。もちろん,V神戸は,ホームゲームなので,延長狙いなんてできません。10人になっても,攻めようという意図は見えます。と,CKです。望月の蹴ったボールは,ゴール前に。混戦の中,平野が右から蹴ったシュートは,GK左のわずかな隙間を抜けて,ゴ〜ル!前回のゴールに引き続き,後半ロスタイムの劇的なゴールです。なかなかいい雰囲気で1stステージの最終節を終えることができました。

今日のように下位チームとの対戦では,さほど厳しいプレスを受けることがなく,プレーに速さと正確さを求められることはありませんが,勝点を積み上げていくためには,それでは限界があります。ボールをダラダラ回すのではなく,シンプルで速いプレー。それに正確なクロスとサイドチェンジ。いくらサイド攻撃を仕掛けても,最後のクロスが精度を欠いたのでは,ゴールは望めません。2ndステージ開幕まで2週間。最終節の上昇ムードに乗って,2ndステージ開幕ダッシュを決めてほしいものです。


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