’02夏 かき氷ノ山(2002.8.16)
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今年も暑い!
ということで,ここ数年夏の恒例イベントとなっている氷ノ山かき氷ツーリングに出かけました。記録を見ると,今年で3回目ということになっています。以前は,夏のかき氷だけでなく,秋の湯豆腐やたこ焼きも氷ノ山の山頂で食しましたが,暑い夏にはやっぱりかき氷です。
氷ノ山に登るコースは,いつものように坂ノ谷登山口からです。昨年は,殿下コースから登りましたが,林道走りの苦手なS田さんのリクエストです。というよりも,時間的には,坂ノ谷コースの方が少し短いのです。今回は,途中で合流した「北摂のボスザル」のS川さんと,坂ノ谷登山口で偶然合流したSゆきさんと我々の4人で,氷ノ山withMTBのスタートです。
緑の回廊
登り口(@)で,ハチ高原から氷ノ山を2泊3日で縦走してきたという父子に遭遇。小学生らしい息子さんは,バテた様子もなく元気そうです。タフなお子さんです。でも,奇異なMTBの4人を見ると,さすがに動揺の様子を隠し切れないようです。きっと,カルチャーショックだったでしょう。ただ,今回の出会いがMTBへのトラウマにならないことを願わずにはおれません。
登山口からは,植林の中の薄暗い道を登ります。前日に降った雨のためか,路面の黒土は湿ってにゅるにゅるで滑りやすく,ところどころにある木の根はその滑りを確実なものにしています。こりゃあ,下りは要注意です。押しと担ぎの登りですが,植林で日差しがさえぎられているので暑さはマシです。とはいえ,このあたりですでに標高は1000m近くあります。あたりには,さわやかな空気が流れています。頭上の植林の間からは,青空も見えています。今日も氷ノ山の山頂は気持ちよさそうです。
植林が切れると,両側は背丈よりも高いササにかこまれます。MTBに乗ったり,押したり,担いだり。ところどころにある倒木が,年とともにその姿を変えています。あるものは削られ,あるものは朽ち,そしてあるものには迂回路ができ。そんな中でも変わらないのが,いたるところにあるブナの大木です。足元には木の根を網のように広げています。見上げると,青空に緑の葉っぱをいっぱいに広げ,登山道を緑の回廊に仕立て上げています。道の脇には,いろいろなキノコが生えています。しっとり落ち着いた趣のある登山道です。
モヤの中の山々
が,その静寂を突き破るように奇声がこだましてきます。北摂から遠征してきた「ボスザル」の鳴き声です。その声は,サルだけでなく,鳥の鳴き声になる時もあります。しかも,その鳴き声は,それらしく聞こえるから不思議です。静寂のブナ林が熱帯のジャングルになったようです。さすがは,S川さんです。ただ,それを聞いているSゆきさんは,苦笑するのみ。そればかりか,エロギャグとオヤジギャグのW攻撃を受け,今回の山行きが,かなりのカルチャーショックになったに違いありません。ア〜メン。
今日は水の涸れている「熊の水飲み場」を過ぎ,ブナ林が終わると,殿下コースと合流(A)です。ここから三ノ丸までは,ササにはさまれた登り道です。ササのために両側の展望はありませんが,「見返りの丘」まで来ると,奥播州の山々が展望できます。残念ながら,今日はモヤのために,それらの山々はシルエットしか見えません。
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三ノ丸手前で,鳥取県の若桜スキー場からのコースと合流。三ノ丸避難小屋を過ぎ,展望台(B)へ。やはり,ここからの氷ノ山は,きれいです。しかも,この三ノ丸から氷ノ山山頂へと続くなだらかな尾根道は,MTBに快適な走りを提供してくれます。ただ,扇ノ山や青ヶ丸,仏ノ尾がシルエットでしか見られないのが残念です。
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早速,MTBで下ります。あいかわらず,道の両側がササでさえぎられているので展望はありませんが,下りはまわりを見る余裕がないので好都合です。まわりの景色に気をとられていると,大転倒!ってことになりかねません。山頂までには,いくつかの小ピークを越えますが,登り返しはさほどきつくはありません。ところが,今日は,路面が湿っぽいので,黒い火山灰がドロドロになり,何ヶ所かで沼地状態になっています。そして,その最大の沼地である大杉の森(C)では,靴もMTBのタイヤもドロドロです。積雪期にはこんなことを気にしなくてもいいのになぁ。
大杉の森を過ぎると,目の前には山頂直下の大斜面が見えます。ここも積雪期には,絶好のゲレンデとなりますが,今は背丈以上もあるササ原です。そのササ原の中の道を,最後のMTB担ぎで登ります。そして,山頂(D)へ。
冷た〜くおいし〜いかき氷
山頂には,各々,お気に入りのコースから登ってきたたくさんのS田さんのお知り合いが出迎えてくれました。遅れて到着したS田さんを待って,早速,かき氷大会です。今回は,かき氷マシーンは4台ありますが,いきなりのフル稼働です。シャキ,シャキ,ガリ,ガリ。冷た〜くおいしいかき氷の完成です。一口,…うま〜い!風が強く,じっとしていると寒いほどの山頂ですが,山頂への最後の担ぎでほてった体には,かき氷がちょうどいい。他のみなさんも,持参の氷を削り,思い思いのトッピングを楽しみ,各人お好みのかき氷の完成です。
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それにしても,20人近くの人が氷ノ山山頂でかき氷とは…。加藤文太郎さんが知ったら,どう思うでしょう。多田繁次さんが見れば,なんと言うでしょう。しかも,山頂には,水洗トイレまでできています。さらには,山頂のあちこちに,立入り禁止の柵が張り巡らされています。まさに,「時代が変わった」としかいいようがなのでしょう。
さらにその変化の一つが,尼工ヒュッテです。三角屋根の山頂小屋とともに,氷ノ山のシンボル?となっていた尼工ヒュッテが撤廃されています。あまり利用価値のなかった?ヒュッテですが,それなりの歴史があったようです。
尼工ヒュッテ跡
昭和27年,元陸軍観測所を譲り受け,ここ氷ノ山山頂に尼工氷ノ山ヒュッテが開設。
平成13年8月,救難ヘリポート事業協力のため閉鎖。
この間,兵庫県立尼崎工業高等学校同窓山岳会の避難小屋として尊い命を守りつづけた。
閉鎖にあたり,この業績を記念しここに設置する。
平成13年8月吉日 鳥取森林管理署長
かき氷ととろろそばで昼食をすませ,これからお楽しみの氷ノ山ロングダウンヒルの始まりです。山頂直下の下りを下りきり,振り返ると,かき氷大会の間に沸き上がってきたガスで,氷ノ山山頂は白っぽくなっています。ここから三ノ丸までは,来た時と同様に小さなアップダウンがありますが,下りがテクニカルでおもしろい。
さすがはS川さん!
そして,三ノ丸。展望台(B)にいた熟年グループとバカ話に花を満開にし,いよいよこれから,99%乗車可能のダウンヒルです。三ノ丸避難小屋を過ぎ,ササ原の中のダウンヒルへ。奥播州の山々を眼下にしながら,快適に下ります。そして,あっけなく殿下コース分岐点(A)へ。ここからは,ブナ林の中のダウンヒルです。木の根にハンドルをとられ,その振動に手と腕がしびれます。休憩を兼ねて,ドロップオフポイントや丸太越えポイントで写真撮影です。丸太越えポイントでは,S川さんが,丸太越えのテクニックを披露してくれました。丸太の手前でMTBから降り,素早くMTBをかかえて丸太を飛び越え,再びMTBにひらりとまたがる。その間,数秒。一連の流れるような動きとその素早さにあっけにとられる3人でありました。
ブナ林から植林の変わると,長かったダウンヒルはフィナーレを迎えます。暗い植林の中の湿った滑りやすい路面に注意しながら,残りわずかな下りを楽しみます。そして,坂ノ谷登山口(@)へ。楽しかった時は,すでに去りゆき,今はその余韻を楽しみのみです。今回は,S川さんというスペシャルゲストの参加があり,より楽しい氷ノ山ツーリングになりました。でも,初参加のSゆきさんの感想はどうだったでしょう。ちょっと気になります。