蓼科山・八ヶ岳MTB山行 (2001.7.23〜28) by H浜Y行
以下の記録は,我が師匠H浜氏の山行記です。師匠は,ボクがMTBに乗り出すよりもはるか以前から,MTBで野山を駆け回っていました。加えて,山登りが好きなものですから,MTBを担いで山に登ることだって日常茶飯事でした。当時,初心者だったボクにとっては,驚異の存在でした。もちろん,今も,師匠に対する驚異と畏怖の念は変わってはいませんが…。
その師匠の山行記も,ボクにとっては,驚愕そのものです。超人的な師匠の活動ぶりをじっくりとご覧下さい。(山&チャリ)
夏の一大イベントのツールド美ヶ原は,始めの15%の激坂でチン(乗れずに歩く)。あとは天気もよく,高原に上がるとレンゲツツジも赤く咲いており,気持ちよく走れた。ゴール後は,王ヶ頭,王ヶ鼻などを散策し,下山。翌日は,霧ヶ峰,車山高原でサイクリングを楽しみ,帰る。乗鞍ヒルクライムは,定員オーバーで参加できず。今年の夏はこれで終わりかと思っていたところ,出張の代休と有給を合わせて6日間が取れた。そこで,以前から行きたかった八ヶ岳,蓼科山行きの計画を急遽立てる。予算は少ない。青春18キップとテント山行だ。
日程 7月23日〜28日(JR→ バス〜 MTB= 歩…)
7月23日(月)
家をMTBで出発,加古川駅から輪行。乗り継ぎ5回で茅野駅着。バスで蓼科温泉プール平に降り立つ。MTBを組み立て,大滝キャンプ場を探し,うろうろ。やっと林道に入り,たどり着く。静かで涼しい林の中のキャンプ場だ。水もうまい!早速,テントを張り,MTBで蓼科温泉へ行く。ビールを買い,テントで飲み,落ち着く。
7月24日(火)
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少し寝過ごし,MTBでキャンプ場奥の林道を行く。分岐で右折。(信玄棒道)草付きの地道になり,気持ちよく進む。ビーナスラインの竜源橋に出る。前方の林道を進み,分岐を左手にとるが砂防ダムで行き止まり。引き返して,今度は分岐を右手にとると,「大河原」の道標があり,山道になる。
林の中はクマザサが繁り,道が見えない。MTBを立てて一輪車状態で押し立てて進む。天祥寺原で展望が開け,蓼科山がそびえているのが見えて,気持ちいい。しかし,谷川は涸れ,水場もない。再び,クマザサの道を分け入り,大河原ヒュッテ(閉まっていて,水は無し)に着くと,多くの車が駐車している。
MTBを置き,サブザックで蓼科山へ。蓼科山荘から高校生を抜いき,蓼科山頂ヒュッテにたどり着く。「氷」の旗がひらめき,テラスで登山者がおいしそうにかき氷を食べている。その奥に,八ヶ岳が遠望できる。先に進むと,すぐに岩ゴロゴロの蓼科山山頂2530mに着く。360度の展望が広がる。八ヶ岳,南・中央・北アルプス,御岳,乗鞍などが望める。写真を撮ったり,携帯食を食べたりして,のんびりする。
大河原に下山すると,ヒュッテが開いていたので,そばを食べ,水場を聞く。すぐ先の林道沿いの水槽から出ていることを聞き,早速行ってみる。冷たくてうまい水が溢れ出ている。ありがたく,水パックと全身にいただく。
オンロードからオフロードへ。林道に入ると暑い。しばらく走って双子池入口。右折するとすぐにヒュッテがあった。下には池が静かに潜んでいる。双子池は,雌池と雄池があり,どちらも樹木に囲まれ,神秘的な美しさがある。
再び林道に出て,雨池に向かう。路面は,荒れていて走りにくい。この辺りでは人を見かけることがない。縞枯山からハイカーが二人降りてきた。同じく雨池に行くという。すぐに雨池に下る案内板があり,MTBを担ぎ,湖畔に出る。針葉樹の森の中に静かに雨池が広がっている。水深は浅そうだ。
林道に上がり,少し走ると,麦草峠への登山道に入る。登りはきつくはないが,大きな石が多くなり,担ぎとなる。峠近くになると,車の音や人の声が聞こえてくる。直前に茶水池,湿地があり,木道が設置されいる。学生の団体が賑やかに散策している。そして,麦草峠着。茶臼山手前の中小場に行き,縞枯山や茶臼山を間近に見る。峠に戻り,MTBでメルヘン街道のダウンヒルを楽しむ。中央高原手前で右折し,蓼科温泉へ入り,汗を流す。夕食とビールを買い込み,テントに帰る。キャンプ場の管理人たちが笑顔で迎えてくれた。
7月25日(水)
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不要なものは置き,テントをザックに縛り,MTBに跨り出発。メルヘン街道から奥蓼科温泉,渋辰野旅館に出て,丸太ゲートのあるWトラックに入る。八方展望台には寄らずに進む。まったく人のいない静かなよい道だ。下ると,唐沢鉱泉への林道に合流。ゴロ石の多い道をさらに下ると,夏沢鉱泉への道と合流。八ヶ岳の山襞の一つ一つを上り下りしながら越えていくので疲れる。桜平に出ると,多くの学生が道に座り込んでいる。しかたなく,MTBを立てて間をぬっていくと,激励の拍手が沸きあがる。(ウイリーができればなぁ〜!)照れながら進む。
クロスオーバーをクリアし,夏沢鉱泉へ。ここからは登山道になり,担ぎをまじえながら,やっとオーレン小屋着。パットを忘れ,後悔をする。スタッフや大将にMTBのデポを頼む。快く許しを得,MTBにカギをかける。キャンプ場を通り,赤岩ノ頭に登ると,硫黄岳,横岳,赤岳,阿弥陀岳の岩稜が広がる。写真を撮り,すぐに赤岳鉱泉に下る。人の声が聞こえ出すとすぐに小屋だ。テントを張り,ラーメンを食し,赤岳登頂を模索する。雷は16時後までは大丈夫だろうと聞き,サブザックで赤岳登頂開始。
中山乗越から行者小屋を経て地蔵尾根に取り付く。岩尾根の急登,クサリやハシゴを頼りに息をはずませながら尾根に出ると,東方の展望が開けている。足元にはコマクサなどの高山植物がいろいろ咲いていて,楽しい。展望荘を過ぎ,ザレ場を登り,頂上小屋に出る。八ヶ岳最高峰赤岳頂上2899mはすぐだ。
頂上で360度の展望を楽しみ,写真を撮っていると,山岳ランナーが軽快に登ってきた。ランニングシューズ,ショートパンツ,Tシャツ,サブザックの軽装である。聞けば,杣添尾根を往復し,明日は仕事だとか。写真を撮り合い,暫し,山の話をして,先に下山する。あとから山岳ランナー氏が軽快に追い抜いて行く。私は,登ってきた道を慎重に下る。途中で中学生の団体を抜いて,テントに帰り着く。
中学生の団体も鉱泉で宿泊するので,先に高所鉱泉風呂に入る。先に二人の若者が入っているが,湯が熱いので,たまらず水を入れさせてもらう。あとから団体が入るのでのんびりできない。スッキリする。風呂から出ると,生ビールがあり,夕食前にもかかわらず,たまらず流し込んでしまった。プ〜!ウマイ!夕食にはまだ早いので,涼みがてらに中山展望台に行く。夕焼けを見たかったが,ガスが流れてきて山を隠すので,早目に帰る。夕食は小屋にお願いした。好物のカレーとエビフライ,サラダもついている。カレーライスはお替り自由!3人前をペロリ!有り難い!満腹でテントに帰る。
7月26日(木)
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テントをたたみ,再び赤岩ノ頭に登ると,北方はガスに隠れている。オーレン小屋に着き,お礼を言って,MTBを回収。天候とコースを確認し,MTBを担ぎ,根石岳を目指すが,すぐに小雨になってしまった。朝の雨は,女の腕まくりと,雨具をつけずにいると本降りになってしまった。しかたなく雨具の上着だけを着る。根石岳の登りのザレ場に,コマクサの群生が雨の中で静かに咲いている。このころから,二人の中年登山者と前後しながら登る。
根石岳2603mからは岩や大石の登山道になり,ほとんど担ぎになる。担ぎ用のパットがないので,MTBが肩に食い込む。東天狗岳2646mに着くと一旦は雨は止むが,ガスで周囲が見えない。すぐに雨が降り出す。下りも担ぎになり,ぬれた石でスリップをしないよう,バランスをとりながら慎重に下る。
中山展望台を行くが,雨の中の担ぎにうんざり。やっと高見石小屋に着くものの,学生の団体で一杯。しかたなく,雨の中で一服。ゴアテックスの雨具も役に立たず。身体中ずぶ濡れ。少し寒気がしてきたので,白駒池に下る。霧に隠れた湖畔に出ると,MTBで走れる。すぐに入口の駐車場に出る。麦草峠へ走ると,寒さで震えだした。麦草ヒュッテの熱々のカレーうどんで暖まる。
雨具を着て,ガスの中のメルヘン街道を下ると,快晴になってきた。大滝キャンプ場に戻り,荷物を回収し,蓼科湖に移動。白林台キャンプ場にテントを張る。芝生の広場があり,独り占め。濡れた物を乾かす。よい所だが,虫にかまれる。今年はアブが多い。かゆいうえに,かみ跡が痛々しい。近くの温泉を楽しみ,テントでビールを飲む。
7月27日(金)
今日はのんびりオンロードで湖水巡り。不要品を置き,サブザックで女神湖を目指し,ビーナスラインを上ると霧。竜源橋手前に湧き水が出ている。先客の女性に聞くと,蓼科山の涌き水で冷たくておいしいと言う。私も水タンクを入れ替え,喉を潤す。うまい!スズラン峠から下り南平を右へ,蓼科山裾を気持ちよく下る。
開けた交差点に出て,案内板に従い直進すると女神湖に出る。左回りに周回,湖畔の地道も一部走行可能である。奥は枯れた木が湖水に立ち,霧がかっているので神秘的だ。木道が湿地にのび,いろいろな草花が楽しめる。来た道を戻り,交差点を右折,霧が薄れ,晴れ間が出る中,気持ちよく走り,白樺湖に出る。観光化されていて,騒々しい。一周すると,車山スキー場などが背後に広がっている。
蓼科湖キャンプ場に帰り,荷物を回収し,茅野より諏訪湖に下る。湖畔公園に荷物を置き,右回りで諏訪湖を一周。一部歩道とサイクリング道,公園が整備されいて,気持ちよく走れる。まだ工事中のところがあるものの,いずれは安全に楽しく周回できるようになるだろう。地道もあるので,MTBで楽しめる。諏訪湖畔一周は17.2km,約1時間半で周回できる。上諏訪駅前の丸光デパート温泉に入り,汗を流し,食事もとる。ビールとつまみを買い,湖畔公園で野宿。花火,バイク,車の騒音がうるさい。寝不足!
7月28日(土)
朝,上諏訪駅構内のキップがあれば無料という露天風呂に入る。先客が一人,下関から東京への出張の帰りで,土日なのでのんびりしているとのこと。私ものんびり浸かり,ビールとつまみを買って普通電車に乗りこみ,帰路に着いた。
山4座,湖8,温泉5ヶ所を楽しんだ。ちなみに,MTBの走行距離は,押しと担ぎが多かったので,計測不能。