いびがわマラソン2001(2001.11.11)


  
いびがわマラソン2001
いびがわマラソン2001

年1回のフルマラソン

いびがわマラソンは,ここ数年間,ボクにとって唯一のフルマラソンです。以前は,秋はいびがわマラソン,冬は吉備路マラソンをターゲットに,それなりに練習をしていたのですが,冬場はMTBでの山遊びが忙しくなり,フルマラソンは秋だけになってしまいました。しかも,以前は,いびがわマラソンだけでなく,福知山マラソンや瀬戸内タートルフルマラソンにも参加していましたが,11月になると山遊びが忙しくなり,結局,いびがわマラソンが唯一のフルマラソンということになっています。

そのためには,10月中旬に国生みマラソン(ハーフ),11月3日に丹波高原マラソン(30km),11月第一日曜日に青垣マラソン(ハーフ)の3レースに参加し,フルマラソンの練習です。ところが,昨年は10月いっぱいは風邪でダウン。走り出したのが11月になってからで,当然のことながら,いびがわマラソンの記録は自己最悪の4時間チョット。マラソンを始めた頃のタイムになってしまいました。来年はきちんと練習をしなくっちゃあと反省したのですが,その今年はますます練習不足です。10月中旬の国生みマラソンは走ったものの,11月の丹波高原マラソンは雨で走らず。翌日の青垣マラソンは,申し込みをしていませんでした。ということで,今年は,ハーフを1回走ったきりです。他には,数回,日岡公園を30分ほどジョギング。練習量は,40km足らずという極少です。さて,これだけの練習量で,フルマラソンは完走できるでしょうか。

前日の土曜日は,昼過ぎから大阪長居競技場でサッカーJリーグのC大阪vsV神戸の試合を観戦です。結局,2人も退場者を出したV神戸は,来春からJ2降格の決まったC大阪に完敗。カズのロングシュートで先制しながらの逆転負けです。なんとも情けない負け方です。

今年も快晴いびがわマラソン

日曜日は,朝から快晴。ボクがいびがわマラソンに参加するようになってからは,雨になったことがなく,秋らしい真っ青な空しか知りません。もしかすると,11月の第2日曜日も晴れの特異日なのかもしれません。満員の近鉄揖斐線の電車に揺られ,揖斐駅からシャトルバスで会場入りです。大垣駅からは1時間足らずです。

  
高石ともやさんのメッセージ
高石ともやさんのメッセージ

会場は,いつものように町役場の前にステージが設けられ,その周りにはたくさんのお店が出ています。ステージの上では,高石ともやさんとそのお友だちが歌やトークをしています。そのお友だちの方は,今年,美方残酷マラソンに初めて参加したようで,その時の気持ちを歌にしています。初めて参加する大会が,美方残酷マラソンとは,なかなか過激な方です。いびがわマラソンでは,初フルマラソンだそうです。高石ともやさんは,先週にNYマラソンを走ったとこかで,今日は走らないそうです。数年前に,25km付近から前後して走ったことがありますが,その元気な走りに驚いてしまいました。ただ,招待選手ということだからでしょうか,休憩ポイントごとにスタッフにあいさつをしたり,お話をしたりしていました。あんなことをしながら走るんだから,招待選手も大変です。

  
浅利純子さんのメッセージ
浅利純子さんのメッセージ

フルマラソンのスタートは,10:30です。スタート順は,ゴール予想タイム別に並ぶので,余裕があります。並んだもの順というどこかの大会と大違いです。参加者もフルマラソンは3000人ほどということもあり,スタート直後の混雑というのも,そんなにもひどいというわけではありません。ここ数年は,フルマラソン参加者の数が3000人ほどで一定しているので,もうこれ以上混雑することはなさそうです。このスタートのスムーズさも,いびがわマラソンの魅力です。

このいびがわマラソンは,スタートだけでなく,コースや運営にも,参加者への心遣いが感じられる気持ちのいい大会です。コースには,沿道の住人がスタッフとして参加していたり,応援をしてくれたり。また,ガードレールの切れ目には,必ずビニールテープを張っています。さらには,住人の少ない所にはスタッフを配置したり,ランナーを激励する横断幕が張ってあったりします。もちろん,エイドステーションには食料が豊富に用意されています。エアーサロンパス隊も大挙してスタンバイです。30km地点付近では,写真撮影だってしてくれます。後日,その写真は記録証と一緒に郵送されてくるので,記念になります。

運営だって,前日から高石ともやさんのコンサートがあり,当日のトーク&歌と合わせて,ランナーの気分を盛り上げてくれます。準備体操だって,エグザスによるエアロビクスダンスです。音楽に合わせて,ウォーミングアップです。スタートの時間も10:30ということなので,ちょうどいい時間です。スタートが遅いと,当然のことながら,ゴール時刻が遅くなり,暖かいこの時期でも制限時刻頃になるとずいぶん気温が下がってしまいます。数年前からは,RCチップを着けるようになり,記録集計も早くなったようです。事実,その日の夜にいびがわマラソンのHPを見ると,記録がアップされていました。これも,参加者にはうれしいことです。ランニング雑誌で,この大会が人気大会の一つに上がったことがあるとかで,当然の結果でしょう。

たくさんの出店を見回ったあと,スタートの準備です。今朝は,気温が13度ということですし,日中は秋の日差しが照りつけるでしょうから,いつものようにスパッツとTシャツで十分でしょう。マメ予防に,足にオロナインを塗り,帽子をかぶり,サングラスをして,準備はOKです。後はスタートを待つだけです。

いよいよスタート

スタート地点は,ゴール予想時間3:30〜4:00のグループにしました。本当は,4:00〜4:30かもしれませんが,それではチョット悲しいので見栄を張ってしまいました。和やかな?雰囲気の中,いつの間にかスタートです。バンバンと花火が上がったので,スタートだったのでしょう。ぞろぞろと前に進むと,スタートの横断幕を通過。ゴンドラに乗ったTVカメラに手を振り,お気楽なものです。3000人足らずといっても,すぐには順調に走れません。出少し走っては,交差点で止まり,再び走り出すといった感じです。でも,足慣らしにはちょうど良かったりもして。

ゴール地点を右手に見ながら,橋を渡り,田んぼの中の道を進みます。目の前には小島山?の大きな山容が迫っています。標高800mほどの山ですが,見事な山です。この山には,山頂に高圧線鉄塔があり,山腹には林道らしいものが見えるので,MTBで登るのも楽しそうです。紅葉はまだのようです。それにしても,この3:30〜4:00の時間帯の人たちは,いろいろな人がいます。広島カープのハッピを着た人,通学靴の人,まるで学校の体育の時間の服装の人,中には裸足の人がいます。まるで,ローマオリンピックのアベベです。これで完走できれば,スゴイです。よほど足の皮の厚い人でしょう。

  
マラソンコース標高図
マラソンコース標高図

揖斐川を渡り,いよいよ川沿いに登ります。5km地点を過ぎると,右手に揖斐川の流れが臨めます。このあたりから揖斐峡といわれるのでしょうか。左手に山がせまっていますが,その中にシングルトラックがのびているのが気になってしまいます。そればかりか,中部電力の高圧線鉄塔の巡視路マークにも,ついつい目がいってしまいます。毎年のことですが,川の向こうからも大きな声援を送ってくれる人たちがいます。心配していたペースも,呼吸は乱れることなく,楽勝ペースです。LSDといったところです。でも,このままだと4時間はこえてしまうでしょう。練習が練習だっただけに,それでもいいかなぁと気楽です。

西平ダムを過ぎ,揖斐峡の旅館街を過ぎると,赤い鉄橋が見えます。この地点は,ハーフマラソンコースとの分岐点です。ハーフマラソンコースは左,フルマラソンコースは右に進み,赤い橋を渡ります。赤い橋を渡ると,R303の幹線道路に出ます。ここからは,このR303を何ヶ所か通りますが,基本的には旧道がマラソンコースになっているようです。

10km地点の給水所を過ぎると,一つ目の大きな坂が始まります。距離にすると1kmほどでしょうが,それまでは呼吸が乱れることがなかったのですが,この坂を登ると息が荒くなってしまいました。やっぱり,LSDでも,登りは大変です。でも,当然のことながら,下りでは楽です。ここで呼吸を整え,身体をリラックスさせます。でも,でも,くだりだからといって調子に乗ってペースを上げると,あとでツケがまわってきます。

再び,R303に出ます。片側車線を規制しているのですが,広いので走りやすく感じます。もう片側の車線で車を誘導していますが,運悪くこの時間帯にこの道路を利用している人にとっては,迷惑でしょうねぇ。申し訳ないなぁと思いつつ,ランニングです。15km付近の給水所では,早速エアーサロンパスのお世話になります。足と腰にシューッ!気持ちいいんだなぁ,これが。でも,このエアーサロンパスって,どうしてこんなに臭いが強烈なのでしょう。何とかならないんかなぁ。

再び,R303を離れると,トンネルを通って久瀬ダム湖の周りを走ります。このトンネルとは,ふだんは照明はないのかもしれませんが,この大会のために照明が取り付けてあるようです。でも,こんなトンネルに入ると声を出したくなるのは,子どもも大人もいっしょです。ア〜ッ!ワッ!なんて声が響いています。ダム湖の周回路は荒れた舗装ですが,それがなんとなく足のツボを刺激する気がします。

またもやR303に出て,そしてまたもや旧道に入ります。この旧道からは,川向こうの復路が見えています。もう先頭ランナーが通っているのでしょうか,先導の車が走り去っていきます。なんとも驚異的な人たちがいるもんです。でも,そんな人たちから見れば,ボクたちのようなのろのろランナーはどう見えるのでしょうか。一度聞いてみたいものです。

旧道からR303への合流地点手前が20kmです。ここが最初の関門です。「…50分」とかという声が聞こえてきました。おそらく1時間50分でしょう。ということは,このままのペースだと,4時間は切れそうです。でも,後半がどうなるかです。でも,なるようにしかならないので,時間は時の運ということに。

R303の正面には,1000mを越える天狗山?が見えます。数年前の大会では,山頂付近が雪で白くなっていましたが,今年は紅葉すらまだのようです。R303から離れ,R303をくぐる地点が中間地点のようです。ここには,毎年,小学生たちの大声援と和太鼓の応援があります。毎年のことですが,これには感激です。

快調,復路

川の右岸に出ると,今年は少しコースが変わっています。新しい道ができ,村の下を通るようになっています。この先が,最初の給食所です。いつものことながら,この大会の給食はスゴイ!水,スポーツドリンクはもちろん,パン,バナナ,カロリーメイト,いなり寿司,その他いろいろ。種類が多いので覚えきれません。ここで,ストレッチをし,チョコをほおばります。はじめてこの大会に参加した時は,思わず,寿司を食べたり,バナナ,カロリーメイトなどを食べてしまい,お腹が一杯になったことがあります。これでは走れません。

給食所をあとに再スタートです。あとは帰るだけです。R303を少し走ると,揖斐川の右岸を下り基調に走ります。人家のない道ですが,ところどころにスタッフがいて,声援を送ってくれます。急な斜面に付けられた道だけに,左に見える揖斐川の流れがきれいです。が,ところどころに集落はありますが,単調な道です。単調ですが,下り基調なので楽に走れます。それまで抑え気味だったペースが上がり,次々にランナーを抜けるのが快感です。それまでが遅すぎたというわけですが,それでもこれだけ人を抜ければ,気分もよくなります。一ヶ所,ヘアピンカーブの急な下りがありま。マラソンコースで,ヘアピンカーブがあるコースというのは珍しいかもしれません。

揖斐高原スキー場への分岐です。この揖斐高原スキー場は,20数年前に学生時代の友だちと行ったことのあるスキー場です。ロープ塔でこけたり,リフトから落ちたりと,大ハプニングと大笑いのスキーでした。まさか,この地をマラソンすることになろうとは,当時は思いもしませんでした。人生って,わからないものです。だから,人生っておもしろいんですね。

30kmを過ぎ,いよいよ外津汲の集落です。この集落の終わりには,写真撮影ポイントがあります。できるだけ元気に楽しく走っているところを撮ってもらいましょう。しっかりカメラ目線で,通過します。といっても,サングラスをかけているので,目線はわかりませんが。

写真ポイントを過ぎると,いよいよ最後の登りです。ハーフマラソンの折り返し地点を過ぎると,ダラダラとした登り坂が始まります。ここまでがんばって走ってきても,ここで歩いてしまう人が続出。ボクも足がつりそうになりながらも,トコトコと登ります。呼吸が乱れ,心臓はドクドク。最後の登りにひとがんばりです。坂の頂上からは,33.8kmの関門がすぐです。ここには,エアーサロンパス隊が待機しています。まだ元気があるので,パス。

揖斐川の両側が広くなり,揖斐峡の旅館街を過ぎると,西平ダムはすぐです。このダムの下には,最後の給食所があります。でも,これからが正念場の35kmってところです。最後の給食所では,いつもカップゼリーを食べるのですが,今日は見当たりません。その代わりというか,袋入りのパンがあります。あんなパンを食べたら,のどがつまってしまうがな。でも,この大会に限っては,空腹でハンガーノックということはありません。それだけでもありがたいことです。主催者が水だけしか用意せず,あとは沿道の人たちの善意に頼る篠山マラソンと大違いです。

やはり練習不足が露呈

このあたりからは,ゴールまでの距離のカウントダウンが始まります。たったの1kmですが,それがとても遠く感じたりもします。それまで快調だった足取りも重くなり,しだいにまわりの人たちと同じペースになり,抜きもせず,抜かれもせず,ただただゴールを目指します。まわりを見ていると,歩いているのか,走っているのか,わからないほどの速さです。もしかすると,手押し車のおばあさんにも抜かれてしまうかもしれません。でも,そんな人たちと抜きつ抜かれつのバトルをくりひろげているボクも,同じのろのろランナーです。

コースは,堤防の道になると,残りは4kmほどです。堤防の道なので,アップダウンはほとんどありませんが,疲れ切った足はさらに重くなります。マラソンが40kmではなく,42.195kmというのはなかなか味のある距離です。中〜途半端な2.195kmというのが,わずかに残った最後の力を使い切る距離なのでしょう。徐々に近づく最後の橋を見ながら,トコトコ。橋の手前では,「もう少しで4時間だから…」という話し声が聞こえてきました。アリャ〜!今年も4時間を切れんのかなぁと思いながら,トコトコ。ゴールに近づくにつれて声援とスピーカーから流れてくる声が聞こえてきます。左折し,ゴール。ゴール付近には,特設の観客席まで作られ,応援に来た人に対する配慮も忘れてはいません。こんなところにも,主催者の心遣いが感じられます。

ゴール地点の時計を見ると,3時間49分…秒。オオ〜ッ!今年は,4時間を切れたなぁと,感心。練習量が少なかったので,そんな時間でゴールできるとは思っていませんでした。なんだか,フルマラソンって,練習しなくても走れそうな気がしてきました。でも,そんなことはないんでしょうねぇ。もしかすると,いびがわマラソンだから走りきれたのかもしれません。沿道の声援と豊富なサポート,そして変化に富んだコースがボクには合っているのでしょう。ボクがフルマラソンで初めて4時間を切ったのもこの大会だったしネ。これからは,練習量からしても練習期間からしても自己新記録を更新することはないでしょうが,自分自身の存在の証として,健康のためにも参加しつづけたいものです。

  

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